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LIVE REPORT

Overseas

NEON TREES|SUMMER SONIC 2011

2011.08.14 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ

Writer 杉浦 薫

SUMMER SONIC 2011のMARINE STAGEの一発目を飾るのは、米ユタ州出身の4人組NEON TREESだ。デビュー・アルバム『Habits』は、去年アメリカでリリースされ、今年7月には日本盤もリリースされた。プロデュースはSUGARCULTのTim Pagnottaが手掛け、80’sニュー・ウェイヴ的な要素を取り入れたキラキラとしたシンセ・ポップ・サウンドで、ネクストTHE KILLERSとの呼び名も高い、期待の新星である。

MARINE STAGEは暑いことに変わりないが、少し風も吹いていたので例年に比べると少し過ごしやすい雰囲気。オーディエンスはそこまで多いとは言えないものの、SUMMER SONICをNEON TREESで盛り上がってスタートさせようという人たちがステージ前方に詰め掛けている。

Vo.のTylerは一目見たら絶対に忘れられないヴィジュアルをしているので、彼率いるメンバーが登場すると一気に歓声が沸く。1曲目は「Your Surrender」からスタート。“Oh~Ohh~”というキャッチーなサビを、会場が一つになって歌っている。音の輪郭もはっきりしていて、Chris、Branden、Elaineの出す音の一つ一つがしっかりと聴こえてきているのもいい。そして紅一点ドラマーElaineとBrandenのベースが力強いビートとグルーヴを紡ぐ「Love And Affection」、「Calling My Name」と続き、Tylerは所狭しとステージを駈け回って、元気にオーディエンスを煽っている。そして『Habits』の中でも人気の高い「1983」では、Tylerの憂いを帯びた個性的な歌が伸びやかに響く。全身全霊を込めて力強く歌う彼を見ていると、QUEENのFreddie Mercuryを思い出してしまうのは私だけではないはずだ。“Oh~Oh~”とオーディエンスとの掛け合いから始まった、ラストの「Animal」では目玉の模様が書いてあるバルーンがアリーナ内を飛び回り、アンセムをもって大いに盛り上げたのだった。

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