6月に待望の5枚目のアルバム『Lupercalia』をリリースするPatrick Wolf。最近今まで心の支えになっていた彼と結婚をし、このアルバムからの先行シングル「Time Of My Life」「The City」 からも分かるように “TURU LOVE” をコンセプトに創られたアルバムは今のPatrickの穏やかでやさしい気持ちが伝わってくる。アルバムがとても楽しみだ。

今回の会場はカムデンタウンにある KOKO。 老若男女から人気のあるPatrickだが、最前列には彼の独創的なファッションセンスに影響された若者でいっぱいだ。今夜の衣装はいつもよりは落ち着いている？袖にボタンが沢山ついたグレーのカバーオール。ステージには幼い頃からクラッシックの要素を背景にしていただけありギター、ベース、ドラムはもちろんのことバイオリン、ハープ、キーボード、サックスなどもいるマジカルな構成。

今夜のライヴは、17曲中7曲がニュー・アルバム『Lupercalia』からの幸せな瞬間が毎秒毎秒やってきた。中でも「Time Of My Life」「Together」「Slow Motion」は Patrickの今までのロンドン生活を唄った曲で、 Patrick曰く「Slow Motion」 は結婚した彼と数年前に今夜の会場 KOKO で出会った彼への曲だそう。その他にも1曲目はマンクスゲーリック※のフォークソングからインスパイヤされたというとても美しい曲「Armistice」。「Godrevy Point」 は会場に来ていた音楽家の父親にと。 その後「Accident & Emergency」「The Libertine」「Bluebell」と代表曲が続き、ファンにはすでに有名なニュー・アルバムからハープを使った曲 「Bermondsey Street」。本編最後はキラキラ Patrick 王子の代表曲 「The Magic Position」で終了。

アンコールはグリーンのフォントラップ風ジャケットに着替え 「Herd Times ( jack beats remix )」 と最新シングル「The City」で Patrick World全開に幕が閉じた。

何度か PATRICK のライブを見せてもらう機会があったが一回も退屈感を味わったことがなくむしろ毎回毎回他のライブでは味わったことのない別世界の経験をさせてくれる完璧な、ラブリーな、繊細なエンターテイナーである。そして見るたびに中毒になり毎回 HAPPY にもさせてくれる。

2011年の PATRICK WOLF には絶対目が離せない。 PW is coming back!!

※マンクスゲーリック（Manx Gaelic）：英国北部とアイルランドの間のアイリッシュ海に浮かぶ島、マン島（Isle of Man）独自のケルト系言語

SETLIST
Armistice(new)
Time of My Life(new)
The Bachelor
Tristan
Who Will?
Together(new)
To the Lighthouse
Godrevy Point
Accident & Emergency
House(new)
The Bluebell
Bluebell
The Libertine
Slow Motion(new)
Bermondsey street(new)
The Magic Position
EC
Herd Times(jack beats remix)
The City(new)