FEEDER｜Skream!LISTEN UP! -LIVE REPORT FROM U.K.-

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2011.02.20 @Roundhouse

Reported by Nami Inoue

FEEDER : Official-Site　facebook　myspace

昨年4月にはFEEDERのサイドプロジェクトバンド、RENEGADESのロンドンでのライヴレポートをお届けした。RENEGADESは、初期FEEDERを思わせるようなロックナンバーで、わりと小規模なライヴハウス中心でのツアーを行うという姿勢で、ファンとの距離もより近く、ライヴの一体感の高さも実現したよう。そして2011年、またFEEDERとしてのライヴツアーが始動されるというニュースが入ってきた。さらにこの夏のFuji rock festivalのラインナップにも決定。RENEGADESで原点復帰を経てさらにパワーアップしたFeederが活動を始動するという事で、期待が高まる。
今夜の会場はロンドンの北、カムデンにあるRoundhouse。ロンドンには古い劇場を改築した雰囲気のあるライヴハウスが多い中、こちらRoundhouseは近代的でクリーン、規模も比較的大きくて、日本のライヴヴェニューに近い印象。
計20曲披露された今夜のセットリストはFEEDERの新旧織り交ぜたナンバー、プラスRENEGADESからのナンバーもあり、ぎゅっと凝縮されていたように感じた。
オープニングはRENEGADESからの「Hope」で、一気に疾走するロックナンバーに会場も沸く。続いてFEEDER初期の名曲「Insomnia」。ブリットポップの終焉といわれた90’S後半を思い出させるノスタルジックな一曲。キャッチーなメロディに荒削りなロックが乗っかる感じはやっぱりかっこいいと思う。クールでアップビートなロックチューンが続く中、ここで「Feeling A Moment」や「Just The Way I’m Feeling」も披露され、会場もさらに一体感に包まれた。美メロで癒され、ちょっとクールダウン。名曲「Buck Rogers」では会場の盛り上がりも最高潮になるようだった。続いて披露された「Seven days in the sun」, 「Come Back Around」の正統派ロックの流れが最高にクールだった。デビューアルバムPolytheneからの名曲「High」も会場から合唱が起こる人気ぶり。こういう最高に美メロなナンバーが作れるFEEDERも大きな魅力の一つ。アンコールではNIRVANAのカバー「Breed」,ヒットナンバー「Just A Day」,新曲「Borders」などを披露。新曲はキャッチーなメロディかつFEEDERらしいギターリフが効いたクールなナンバー。今レコーディング中という期待のFEEDERのニュー・アルバムは少しエレクトロニックな感じになるという情報をキャッチしていたのだけど、この新曲「Borders」を聞くとFEEDERらしいギターロックもちゃんと生きていて、安心した。
Fuji Rock FestivalでのFEEDERのパフォーマンスが楽しみだ。

Renegades

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Release :

前作より2年ぶりとなるFEEDERの7thアルバム。兎に角、キャリア15年はダテじゃないということか。作品ごとによりシンプルになっていく彼らだが、今作もまた然り。現在主流のインディ・ポップ・サウンドとは間逆を行く、骨太なギター・ロックで、攻めの姿勢を貫いている。パワーとスピード感のあるヴォーカルとギターを主役に、エネルギッシュなドラムがスリリングかつ重厚な背景を描写する図式は、まさにギター・ロックの王道だが、展開の早い作品でありながらも、一節ごとに確実に聴かせるどっしりとした佇まいはさすがの一言。そんなFEEDER、なんと今年は2 枚のアルバム・リリースが決定しており、次回作は10月発売予定。その尽きぬ制作意欲は、この男臭い体育会系のテンションと、攻めのサウンドに、そのまま反映されている。

（島根希実）

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Skream! Diskreview