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BLOOD RED SHOES｜Skream! LISTEN UP! -LIVE REPORT FROM U.K.-
Reported by Nami Inoue
BLOOD RED SHOES : Official-Site facebook myspace
今年春に待望のニュー・アルバムをリリースしたBLOOD RED SHOES。ワンピースとギターがとっても似合う可愛いギタリスト・Laura-Mary CarterとドラムスのSteven Ansellの二人によって2004年にイギリスはブライトンで結成された。
私の中で甘いワンピース姿のイメージが強かったLauraだが、今夜久しぶりにライヴを拝見して感じたのは、少女の雰囲気からまるでKate Mossや、THE KILLSのViviのような大人の女性の雰囲気に変わっていたのが印象的だった。カットオフジーンズにロングニットを合わせ、目元は強めのアイメイク。クールでキュートな着こなしがLauraに良く似合っていたのだけど、少し残念なのは今夜の照明セットがメンバー二人のシルエットをメインに映し出すような感じで、メンバーの表情などがはっきりと確認できなかったこと・・。写真でLauraの可愛さをお届けできないのが残念。でもそんなフォトグラファー＆観客泣かせの照明セットにも関わらず、完璧なライヴ・パフォーマンスで私達を満足させてくれた。
ロックの聖地ともいえるロンドンはカムデンにある今夜のヴェニュー・Electric ballroomは、たくさんの観客で埋め尽くされていた。歓声の中メンバーが登場したあと、一曲目に披露されたのは彼等の人気ナンバー「It’s Getting Boring By The Sea」。二人のホームタウンであるブライトンを詠ったかのような歌詞が、ヘヴィで挑発的なサウンドとマッチしているようだった。まるで2ピースバンドとは思えないほどの音の迫力。それぞれの出す音のバリエーションが幅広いのと、二人のダイナミックさには圧巻される。
終始たてノリの雰囲気から次の「Light It Up」では、少し落ち着いた聴かせる雰囲気に早変わり。ニュー・アルバムからのファースト・シングルカット曲でもあるナンバーで、イントロのギターリフから引き込まれてしまいそう。シャウトするようなサビは観客も巻き込んで凄く盛り上がった。「It Is Happening Again」でも二人の息が合ったプレイで会場を沸かせた。手数の多いドラムと、一本のギターでベースのような低い音もすんなり出してしまう二人の掛け合いが見事。
続いても人気曲「I Wish I Was Someone Better」を披露した後、「Count Me Out」や「Keeping It Close」、「One More Empty Chair」、「Don’t Ask」などニュー・アルバムからのナンバーを立て続けに披露してくれた。「One More Empty Chair」は彼等の今までの雰囲気が一気に変わるようなしっとりとしたナンバーかと思うと「Don’t Ask」でしっかりとBLOOD RED SHOES節ともいえそうな一気に駆け抜けるようなギター・ロックを披露してくれた。そして人気曲「You Bring Me Down」ではイントロから観客から歓声があがり、凄い盛り上がりの中プレイされた。シンプルで粗削り風なサウンドの格好良いこと。これぞギター・ロックという感じで魅了された。前作のアルバムとニュー・アルバムを比べるとすると、今作もエネルギッシュでノイジーなギター・サウンドが健在していながらも、より聴かせるメロディ・ラインが増えたような印象が強く残った。まさか二人だけでプレイしているとは思えない、BLOOD RED SHOES のライヴの迫力を是非とも体験して欲しい。
Fire Like This
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Price: ￥ by Amazon
Release :
彼らの持ち味でもあるストレートで荒いロック・サウンドにフォーカスされた2ndアルバム。2ndともなるともう少し音楽性を広げてくるかなと予想していたが、彼らは自分達のソリッドな部分をさらにいっそう磨き上げてきた。このソリッドなサウンドに大きく貢献したのは前作に引き続きプロデュースを担当したMike Crossey の手腕だろう。ARCTIC MONKEYSの2ndアルバムも手掛けた彼は、外部のミュージシャンをほとんど参加させず二人のギターとドラムの音にこだわった。その事により彼らのアグレッシヴな部分がフォーカスされ、楽曲の力強さもありのままに伝わってくる。ダークになったと言われることもあるようだが、僕はそうは思わない。彼らのルーツでもあるパンクの精神が伝わってくる情熱のロック・アルバム。
（遠藤 孝行）
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Skream! Diskreview
