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Reading Festival|Skream! LISTEN UP! -LIVE REPORT FROM U.K.-
Reported by Nami Inoue
■EVERYTHING EVERYTHING / NME・BBC radio 1 stage 12:45pm
他のインディーロックバンドの間からも人気が高い、マンチェスター発のアートロックバンド。BBC Sound of 2010の中にも選ばれ、既に今年のサマーソニックでも来日を果たした大注目のバンドだ。本国UKでのデビューアルバムリリースを2日後に控えた、この日のreading festivalでのパフォーマンスは朝一に近い出演にもかかわらず、観客の入りも上々だった。やはり大注目のバンドだけあって、期待感も高まる。「Qwerty Finger」はアップビートなニューウェイヴ・ナンバー。複雑で交錯しそうなビートも、このバンドの手にかかれば心地良い疾走感を感じさせてくれるのが凄い。ヒットシングル「Schoolin’」も Jonathan(Vo)のハイトーンヴォイスと、これまた一度聴くと病みつきになりそうなユニークなメロディ展開とサウンドで、会場も盛り上がった。繰り返される音のループにどっぷりと酔い痴れそうになる「Tin」はずっと聴いていたいという感覚になった。「MY KZ, UR BF」は原曲で聴くよりも、さらに美しい音とコーラスの重なりを感じる。ライヴバンドとしても定評が高いことを証明してくれたように思う。現行の人気と注目の高さが物語るように、今後大注目のニューカマー。
■YUCK / Festival republic stage 13:30pm
昨年、解散したことでもまだ記憶に新しいバンドCAJUN DANCE PARTYのDaniel(Vo)とべーシストからギタリストに転向した Maxによって新たに結成されたバンド、YUCK。なんとメンバーのべーシスト・Marikoさんは日本人女性なのだそう。THE BIG PINKの日本人ドラマー・Akikoさんと同じく、UKインディーロック界で活躍する日本人女性に誇りを感じる。爽やかで素朴なフォークロック調サウンドは、CDPのサウンドを継承しているように思わせたが、さらに良い意味でゆるい感じに洗練されているようにも感じた。「Georgia」, 「Suicide Policeman」など、昼下がりのまったりとした時間に映える優しいサウンドが心地良かった。計6曲のシンプルなセットだったが、彼等の爽やかで心地良いサウンドの存在感は大きかった。
■HADOUKEN! / NME・ BBC radio 1 stage 15:30pm
会場内はおびただしい数のキッズのファンで埋め尽くされる中、リーズ発のニューウェイヴ・ミクスチャーロックバンド、HADOUKEN!が登場。一曲目の「Rebirth」がプレイされるやいなや、会場は一気に立てノリに変わった。「Get Smashed Gate Crash」ではサビのシャウトは観客も一緒になって、しょっぱなから凄い盛り上がりに。やんちゃな男の子の観客達が楽しそうにはしゃぐ姿が印象的で、モッシュピットも凄いことになっていそうだった。「M.A.D.」ではPVにも出演していた動物の着ぐるみも登場し、さらに会場を沸かせた。ヒップホップやグライムからも影響を受けた彼等のサウンド・メイキングはニューレイヴだけの枠には収まらない、弾けた力強さを感じた。客層が若めでキッズが多いといわれているこのReading Festivalに、ぴったりのバンドだったのではないかなと思う。
■THE RATS(GALLOWS) / Lock-up stage 15:55pm
THE RATSというバンド名に聞き覚えのない人も多いはず。それもそのはずTHE RATSは「イギリス発、ピストルズ以来の衝撃」と評されたパンク/ハードコアバンド・GALLOWSの覆面バンド。GALLOWSの爆発的な人気の傍ら、この覆面バンド名を使って小さなヴェニューでライヴを行うなど、GALLOWSのコアなファンのみがその実態を知る幻のバンドだ。会場のLock-up stageに着くと、そこにはTHE RATS(GALLOWS)ファンで既にいっぱいだった。観客席の中央では、バンド・メンバー登場を待たずにすでにモッシュが起こっていたりと、ファンの興奮は凄いものだった。そんな興奮の中、「Misery」でライヴがスタート。ヘヴィなベース音が響く中、フロントマン・Frankの小柄な体からは想像できないほどのパワフルなパフォーマンスとカリスマ性に驚いた。続いて「London Is The Reason」も観客の興奮は冷めやらずで、激しい立てノリが続いていた。「Leeches」では白熱したフロントマン・Frankがステージから観客席へダイヴする姿も。エネルギッシュさとスリリングさを同時に味わった、まさにハードコアなライヴだった。
■KIDS IN GLASS HOUSES / NME・BBC radio 1 stage 16:35pm
カーディフ発のパンク/メロコアバンド。いつも線の細いインディーロックを聴いている私には、KIDS IN GLASS HOUSESのような迫力ある骨太ロックをライヴで鑑賞するのは随分ご無沙汰だった。観客の合唱の声も、心なしか太く男らしく聞こえて、まさにロックバンドのライヴをみているという感覚を味わった。「Saturday」は太くてヘヴィなサウンドに甘いメロディが乗っかって、メロコア初心者の私でもノッてしまうような爽やかさがあった。「Sunshine」は観客の手拍子と共にイントロがプレイされ、サビでは皆こぶしを挙げて合唱していた。最後に披露された「Matters At All」でも合唱が止まず。フロントマン・Aledもステージのサイドセットによじ登り、観客の中へダイヴするというまさにロックンローラーらしいパフォーマンス。このReading Festivalの客層にもぴったりなバンドだったように思う。
■Darwin Deez / Festival republic stage 17:25pm
ニューヨーク発のフォークロックバンド。本国アメリカよりも先にイギリスでブレイク中。フォークロックを少しポップにした、ゆるくて爽やかなサウンドはサーフミュージックも感じさせるよう。そんな彼等の爽やかサウンドはイギリスのラジオでも引っ切り無しにオンエアされている。ライヴ開始前からFestival republic stageのテントは多くの観客でいっぱいになっていた。しかし洗練されたサウンドとは裏腹に、彼等のパフォーマンスには終始驚かされっぱなしだった。ライヴのスタートと同時に始まったのは、バンド・メンバー達のダンス披露。“えっ、わたし来る会場&見るバンド間違えたかな?”と一瞬思ったほどのおもしろいギャップ。メンバー達の本気のダンス披露を終えた流れで「Up In The Clouds」がプレイされた。さっきまでの面白ダンスが嘘のような、しっとりとして爽やかな心地良いギターナンバー。続いて「Constellations」も、心地良いギターサウンドとDarwin(Vo)の渋くて甘い歌声が響いた。ラストは大人気ナンバー「Radar Detector」を披露。サビでは観客の大合唱に包まれながら、最後もしっかりダンスを披露してくれた。爽やかさと面白ダンスのギャップの虜になってしまうユニークなライヴだった。
■CRYSTAL CASTLES / NME・BBC radio 1 stage 19:55pm
Alice(Vo)嬢のクレイジーでキュートなパフォーマンスの大人気エレクトロニック・デュオ。まだ22歳という若さのAlice嬢は元々ノイズ・パンクバンドに所属していた経歴もあってか、彼女独特のパフォーマンスやシャウトする様はダイナミックで驚かされる。
若い女の子&男の子の観客でいっぱいに埋め尽くされたテントは、CRYSTAL CASTLESが今の旬の音をしっかりと捉えているバンドという事を証明しているようだった。
Newアルバムからのシングルカット曲「Baptism」はイントロで大歓声があがった。エレクトロなノイズ音に合わせて、ステージで踊り狂いながらシャウトするAlice嬢にも負けず、会場のテント内もダンスフロアに変わったかのような熱い盛り上がりに。人気曲「Alice Practice」では観客も一緒に合唱。ノイズ音の波に打ちのめされるような感覚で、踊らずにはいられない。ライヴの途中、何度もAlice嬢がステージから客席に降りてくる盛り上がり様も凄い。終始Alice嬢のクレイジーでキュートな存在感から目が離せなかった。
■THE LIBERTINES / Main stage 20:20pm
2004年暮れから無期限活動休止状態だったTHE LIBERTINESが、まさかのReading/Leeds festivalでの再結成のニュースには、多くのファンが歓喜した。フェス当日、彼等のアクトが始まる瞬間まで、本当にメンバー4人での再結成ギグが無事に敢行されるのか、正直なところ不安だったのだが、そんな不安をよそに1stアルバム「Up The Bracket」の旗をバックに4人の姿がステージにあった。大歓声の中「Horror Show」でライヴがスタート。メンバー4人が円陣を組むように集まってイントロがプレイされただけで、まるで夢のようだった。その後も19曲ものたっぷりなセットが披露された。どの曲も観客の大合唱が止まない。ステージ上でピートとカールが以前のように一つのマイクをシェアして歌ったり、たまに抱擁や会話を交わしたりする姿をみると、何か感極まるものがあった。セットの後半、「Time For Heroes」では観客がヒートアップし過ぎてライヴが一時中断するというハプニングも起こった。(Leedsでも同様のハプニングが起こった。) それにしてもPeteとCarlの二人のカリスマ性は凄い。2000年初頭のガレージロック・リバイバルの華やかさを一夜にして再現してくれるようだった。「I Get Along」で幕が下りた後PeteとCarlが熱く抱擁を交わし、メンバー4人が肩を組んで観客に向かってお辞儀をした時は、またまた感極まるものがあった。
■ASH / Festival republic stage 22:30pm
昨年2009年10月を皮切りに26ものシングルを隔週でリリースするという前代未聞のユニークな試みであるA-Zシリーズも、今年の9月末をもって完結。A-Zシリーズのゴールを目前に控えた、この日のReadingでのパフォーマンスに期待が高まる。
メインステージではARCADE FIREがトリを務める中、こちらFestival republic stageのトリを務めるのはASH。ARCADE FIREがライヴに定評があるバンドだけに少し集客が心配だったが、やはりイギリス国民的バンドのASHだけあってテント内は観客で埋め尽くされた。北アイルランドで’92年に結成以来、18年もUKロックシーンに君臨し続け、今もなお進化し続ける彼等のパフォーマンスをみるのは妙な安心感があった。
懐かしの曲「Lose Control」で始まったライヴはASHらしいラウドなギターが効いたエネルギッシュなサウンドで、夜の冷え切った会場の空気を一気に暑く変えるようだった。
続いても懐かしの名曲「Girl From Mars」では、やはりの大合唱。最初から最後まで合唱するイギリス人観客に混じると、楽しさも倍になるのが不思議。「A Life Less Ordinary」はイントロで拍手が起こる。今年春からのツアーでサポートギターを務めるBLOC PARTYのRussellも、6月のロンドンでの単独公演ではまだ緊張感がみえたのが、今ではすっかり板についているような様子で、フロントマン・Timとの息もぴったり。「Walking Barefoot」もAsh節ともいえる甘酸っぱいキャッチーなメロディで、サビはまたもや皆で大合唱。続いて「Shining Light」もやはり冒頭から曲の最後まで合唱が止まず。バンド自身は元々ハードロックを好むだけあって、ラウドなサウンドが織り込まれているが、そこに爽やかなメロディが乗っかって歌わずにはいられない感じになるのが見事。さすがメロディメーカーのASH。「Burn Baby Burn」で終えたこの日のセットは懐かしの人気曲を中心に組まれた、誰もがASHと共に過ごした自分の青春時代を思い出さずにはいられないような夜になったと思う。
☆二日目を終えて・・
Reading Festival初日のぬかるんだ地面もだいぶん乾いてマシになったおかげで、フットワークも軽くなった。8月終わりの夏フェスのはずだというのに、もう秋のようなイギリスの日差しと気温の低さが少し寂しい気がしたが。
会場でキャンプをしている観客が多数のはずだが、皆疲れも見せずむしろ昨日よりもフェスの空気に馴染んで、楽しんでいるように見えた。
本日のベストアクト・・・フォトグラファー・Akemi MoriチョイスはASH。エレクトロなサウンドがポピュラーな昨今のミュージックシーンに置いて90年代から今もなお進化し続け、変わらず第一線で活躍するギターロックバンドの魅力は不動だ。
私自身、6年前に同じくこのReading festivalでAshのパフォーマンスを見て、今回またこの場所に戻ってきて彼等を見られた事は感慨深いものだった。当時と変わらず、いやむしろ輝きが増したように感じたフロントマン・Timの笑顔が印象的だった。
そして私が選んだこの日のベストアクトはやはりTHE LIBERTINES。復活ライヴにして、私にとっては初リバだった。ピートとカールの二人のカリスマ達の存在感といったら凄いこと。2000年以降に出現したバンドで、一つのバンドにこんなビッグな2人のカリスマがいたバンドがあっただろうか。と同時に2000年初頭のTHE LIBERTINESやTHE STROKESに代表されるガレージロック・リバイバルの頃の華やかなミュージックシーンが思い出されて、少しノスタルジックな感覚に浸った。 まるで夢のような一夜だった。
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Skream! Diskreview