HOCKEY｜Skream!LISTEN UP! -LIVE REPORT FROM U.K.-

HOCKEY｜Skream! LISTEN UP! -LIVE REPORT FROM U.K.-

2010.02.24 @KOKO, London

Reported by Nami Inoue

HOCKEY : Official-Site　myspace

HOCKEYはアメリカ・オレゴン州、ポートランド出身のバンド。昨年2009年夏にはUKでGlastonbury festivalやT in the parkの他、北欧でのフェスに出演し、2010年１月には来日ツアーも果たした。
会場のライヴハウス・KOKOのチケットは既に数週間前からソールド・アウト。会場は既にオーディエンスでいっぱいになっていた。1,410人を収容するKOKOはロンドンのCamden townに程近い場所に位置し、インディ・ロック・バンドのライヴや毎週金曜の夜はNME誌によるClub NMEなどのイベントが開催され、若者に親しまれている。約100年前にシアターとしてオープンした会場は、当時のシアターの雰囲気を残した、少しノスタルジックな気分にさせてくれる会場である。
オープニング・アクトはNY出身, ダイナミックなパーカッション・ビートが特徴的なバンドWHITE RABBITS。ヒット中の曲「Percussion Gun」で観客を沸かせ、次のHOCKEYへと繋ぐ。

インディ・ロック・バンドらしい、ラフなスタイルで登場したHOCKEY。オープニング曲は「Work」。ダンス・ナンバーでありながら、ソウルフルなヴォーカルが特徴的で、大人なディスコを思わせる曲だった。ディスコな雰囲気のまま次曲ではセカンド・シングルである「Learn to Lose」を披露。こちらの曲でもヴォーカルのBenが時折パーカッションを披露するパフォーマンスが観客を沸かせた。5曲目には「3am Spanish」を披露。カラフルな照明セットに切り替わり、観客も思い思いにリズムに体を揺らせて、すでにライヴハウスの雰囲気はクラブにいるかのように変化していた。次の「Four Holy Photos」ではまた雰囲気が一変。ハーモニカとアコースティック・ギターのサウンドがメインのClassic Rockを奏でた。ダンス・ナンバーでもロック・ナンバーでも共通して言えることはソウルフルなBenのヴォーカルが、どちらの曲調にもマッチし魅力的に感じるということ。
彼等自身がバンドHOCKEYを始めたコンセプトは“皆が自分たちのパーティーで楽しめるような音楽を作りたかった。自分たちはロックバンドだけど、DJにもなり得る様な、ダンスミュージックを作りたかった。”と語っている。彼等の音楽はパフォーマーから発信させられるのみの一方通行なものではなく、パフォーマーと観客がコミュニケートできるようなものであると感じた。それを証明するかのように、「Curse This City」ではダンス・ナンバーにクラシック・ロックな雰囲気も感じさせる絶妙なバランスの曲で観客席ではみんな踊りだし、まるでダンスフロアにいるかのように観客を楽しませた。シングル・カット曲「Song away」では盛り上がりも最高潮で、拍手喝采が起こる。アンコールでは本国アメリカビルボートのオルタナティヴ・ソング・チャートで25位に輝いた「Too Fake」を披露。モッシュが起こるほど観客を沸かせたあと「Put the game down」でこの日のライヴの幕を下ろした。

小雨の振る中、満員御礼になった今夜のKOKOはハッピーなムードで包まれていた。

Mind Chaos

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Release :

耳の早いあなたならもう知っているかも。新たなインディ・ダンス・バンドとして注目を集めるHOCKEYが1月の来日公演に合わせいよいよ日本デビュー。最新のダンス・ミュージックを自分達のグルーヴに置き換え突き進む彼らだが、個人的に惹かれるのはKOOKSを彷彿とさせるヴォーカルBenのソウルフルな歌声とダンサブルで粘っこいリズム。乱暴に言うならばダンス・ビートに魅せられたMAROON 5と言った所か。それは先行シングルである「Lean To Lose」やファンキーな「3AM Spanish」でよく表れていて一筋縄には行かないポップ・センスと遊び心も忘れない彼らの魅力が溢れてる。

（遠藤孝行）

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Skream! Diskreview