RENEGADESはお馴染み、ロック・バンドFEEDERのサイド・プロジェクトとして結成されたバンド。FEEDERは日本での人気もさることながら、本国イギリスでは国民的ロック・バンドとして既に不動の人気を誇っている。
ベースのTakaは海外で大成功を収めている日本人の一人として挙げられるのではないだろうか。(私も一日本人のファンとしてTakaさんの活躍をとても誇りに思います！)そんなビッグネームな彼らが原点に戻り、メンバー3人編成で小さな会場でのツアーを行うという、ファンにとっても嬉しいニュースだった。今回のUKツアー最終日でもある、ロンドン公演の会場に選ばれたのは、CamdenにあるElectric Ballroom。キャパシティ約1,100人の小さな会場のチケットはもちろん以前からソールド・アウト。‘92年にFEEDER結成、彼等のキャリアの長さを表すように、客層も10代～40代までと幅広い。RENEGADESのバンドTシャツを着用しているファンが非常に多かったのも、彼等の人気の深さが伺える。今夜のライヴのセット・リストはRENEGADESの曲を中心に構成される中、FEEDERの曲も数曲披露してくれた。

西部劇映画風のBGMの中、メンバーが登場するやいなや観客からの大きな歓声と拍手。ドラム・セット、ギター、ベースともラメ入りゴールドの色で揃えられ、ファンを楽しませてくれる。「Barking Dogs」でライヴがスタート。FEEDERの原点を思わせるエネルギッシュなロック・ナンバーで、3ピースとは思えないほどの音の迫力に圧倒された。続いて「Sentimental」を披露。こちらもFEEDERの原点、グランジなロック・ナンバー。ベースのメロディ・ラインとGrant（Vo&Gt）とのかけ合いがとてもかっこいい。次の「This Town」では観客も曲にあわせて飛び跳ねるような盛り上がりだった。
その後も「Left Food Right」、 「Home」、「Down To The River」、「White Lines」とRENEGADESの曲を立て続けに披露。「Home」はベースの低音と、エネルギッシュで疾走感のあるサウンドが何ともクール。「Down To The River」はエネルギッシュなロック・サウンドが中心のRENEGADESの曲の中でも、FEEDERらしい美しいメロディが特徴的。終始、美メロに聴き入ってしまう。途中、観客からのFEEDERコールに応えるかのように、FEEDERの代表曲「Godzilla」を披露。イントロが始まると同時に観客からの大きな歓声が巻き起こった。続いてもRENEGADESからの「End Of The Road」、「Renegades」、「Call Out」をプレイ。バンド名からの曲「Renegades」は観客も一緒に合唱。クールなロック・ナンバーながら、キャッチーなメロディが頭から離れない、何とも楽しい瞬間だった。
アンコールではFEEDERの曲が披露された。「Lost And Found」ではみんな大合唱。ダイブも起こる。「Sweet 16」ではイントロで大歓声が起こり、観客の興奮も冷め止まないという感じだった。最初から最後までロックな曲がたっぷりなライヴは、ラスト・チューンの「World Asleep」で幕が降りた。

特にRENEGADESとしての作品は初期のFEEDERを思い起こさせるようなラウドなロックナンバーが多く、改めてファンを魅了させたように思う。そんなRENEGADESのアルバムが6月に日本先行発売が決まると同時に、同月に一夜限りの来日ギグも決定。さらにFEEDERは2010年中に、もう一枚アルバムを発表予定。これからも彼等の活躍が楽しみだ。