少女スキップ|Skream!PICK UP! ROOKIES | SHOJOSKIP

2012.11.09.

少女スキップ|Skream! PICK UP! ROOKIES

少女スキップ|Skream!PICK UP! ROOKIES

今月のPICK UP! ROOKIESは“少女スキップ”。2002年にGtの大槻とDrのo-isshiの2人で結成。その後、Baの荒井光喜、Gt/Voのサカガミチサト、Key/Voの西口千智が加入して現在5人編成で主に都内を中心に活動している。2008年に“死んだ僕の彼女”とのスプリット・アルバム『Sweet Days And Her Last Kiss』をリリース。今作が1stフル・アルバムになる。前述の死んだ僕の彼女にも言えることだが、MY BLOODY VALENTINEやSLOWDIVEなど、海外のシューゲイザー・バンドの流れは汲んでいるものの、そこに日本人しか作りえない郷愁感を存分に含んだポップネスを内包している。現在オーヴァーグラウンドでシーンを形成するバンドが出てきていないのが現状だが、ここまでクオリティが高いバンドたちが“アングラ”で終わってしまうのはあまりに勿体無い。是非彼らの淡く儚い世界観を楽しんでいただきたい。

少女スキップ : Official-Site facebook myspace

大槻 (Gt) 坂上智里 (Gt/Vo) 荒井光喜 (Ba) o-isshi (Dr) 西口千智 (Key)



-自己紹介をお願い致します。

大槻:ギターの大槻です。

坂上:ギター&ヴォーカル坂上智里です。

荒井:ベース&コーラス、荒井光喜アライコウキ 。

o-isshi:Drのo-isshiです。

西口:キーボード&コーラスを担当している西口千智です。一番最後にメンバーになりました。

-バンド結成のいきさつと何かコンセプトがあれば教えてください。

大槻:もう覚えてません。アメリカのインディー・ロックとかが好きで、ちょうどローファイなバンドがはやっていてこれなら自分でもできるかなと思ったんだと思います。コンセプトはありませんが、生活の一部にバンドがあるのが普通です。

坂上:私自身は2009年12月加入しました。その前からギターでサポートをしてましたがヴォーカルがいなくなってメンバーに。初めてスタジオ代を払ったときに“払うってことはメンバーってことだぞ!”って言われて加入しちまったーって思ったのを覚えてる……(笑)でも、今までいろんなバンドやってきたけど、こんなふうにバンドってやれるんだって思うくらい、ラフで自然体でいいバンドだなーとサポートの時から思ってたので、加入できて嬉しかったですよ。

荒井:僕は途中参加で、当時バンドやってみたいなと思っていた頃、ギターの大槻の知人の紹介で、会って話をしたら意気投合し、その後ライヴなどいくつか見せてもらい、雰囲気がとても好きになったのと、聞けばベースがいないということもありベスト・タイミングで参加決定となりました……ベースもバンドもはじめてな僕だったのですが、それも受け入れてくれたので、なんかいい感じーと思ったんですよねー。

o-isshi:大槻と自分が大学時代の同級生で卒業するかしないか位の時期からなんとなく2人でスタジオに入ってたのが始まりだったと思います。何度かメンバー・チェンジの現在のメンバーに固まりました。YO LA TENGOのようにメンバーそれぞれがやりたいことを自由にやれたらいいなと思っています。

西口:もともとo-isshiとやっていてそのバンドが中断して暇だったときにo-isshiに誘われて加入しました。

-最近はまっている音楽を、あれば洋楽、邦楽両方教えてください。

大槻:TIMES NEW VIKING

坂上:EXPLOSIONS IN THE SKY、GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR、MONOなど

荒井:YELLOW FANG、toddle

西口:AU REVOIR SIMONE、PINE*am

o-isshi:eastern youth

-影響を受けたアルバムを紹介してください。

大槻:YO LA TENGOの『Painful』

坂上:RADIOHEADの『OK Computer』

荒井:YO LA TENGOの『Prisoners Of Love』

西口:ROCKETSHIPの『A Certain Smile,A Certain Sadness』

o-isshi:YO LA TENGOの『Painful』、中島みゆきの『EASTASIA』

-今の日本のインディー・シーンを客観的に見てどう感じていますか?

大槻:メジャーな音楽がよく分からなくなってきたので、インディーな音楽というのもよく分からなくなってきたと思います。

坂上:ぜんぜん知られてなくても、クオリティが高いアーティストが多いと思う。ラフにやってる人たちも多いけど完成度は高いというか。でもライヴとかだとお客さんスカスカだったりして、もったいないっておもう。

荒井:詳しくないんだけど、みんな一生懸命だったり、ゆるい感じだったりと、様々で楽しい感じがしますね。

-バンドの音を言葉で表すとすればどういった音でしょうか?

荒井:うーん、ギターのメロディに添えたツイン・ヴォーカルの歌声はどことなく時を思わせるような音楽、それをメンバー5人で楽しくやってます。

坂上:あったかさとふゆうかんとちょっとしあわせとせつなさとはげしさをあわせたような感じです。まあ方恋の複雑な心境といったところでしょうか……?

-今作の聴き所は?

荒井:バンドをはじめてレコーディングした曲の「kamome」は思い入れが強いですね。あとは、さっき言った音を言葉で説明した感じがとてもわかりやすいのが「makura」かな、心地よい声、訴えかけるメロディでジワーっときます。「tedukurinotori」も似た感じだけど曲調がポップになってまた違った雰囲気で好きですね。ポップと言えば「glory of snow」もオススメ!今回PVにも使用した曲で、晴れの日に散歩したくなる曲です。 全体的にクリーン・ギターだけでも結構グイグイいかせられてると思います。

大槻:今作に入っている曲たちは、ライヴでは3年くらいやっていて、ライヴの度にアレンジも毎回かわってきて、もはやデモ・テープの原型をとどめてないものばかりなのですが、逆に熟成された深みみたいものを感じ てもらえればうれしいと思っています。今までフル・アルバムを出してこなかった分、だいぶつめこまれてます。

坂上:インストの曲もあれば歌が前に出てる曲もありますし、ライヴとはまた違う、少女スキップのいろんな面が聴けるアルバムだと思います。『glory of the snow』は今のメンバーで作った最新の曲なのでやっぱり一番聴いてほしいですね。

-具体的に見えている展望、目標はありますか?

荒井:さまざまな人に聴いてもらいたいので、現在の活動を続け、今回立上げたファッション・ブランドGUELL MUSTARDの音楽レーベルGUELL RECORDなどを通じいろいろな企画をしてみたいですね。

o-isshi:音楽関係以外の分野とのコラボレーションも積極的に取り組んでいきたいと思います。

坂上:今後も生活の一部に音楽がある、ナチュラルな感じを目指したいと思っています。音をただ単純に楽しむってことですね。自分たちがそうであれば聴く人もそんな気分になれるんじゃないかな。

-今後のライヴの予定を教えてください。

2012/11/18(sun)
GUELL MUSTARD presnets 10th Anniversary event
[THANK YOU CAME SO FAR]
@ 渋谷O-nest
少女スキップ / CAUCUS / toddle / VELTPUNCH
Exhibition START 15:00
live start 18:00

-Skream!の読者にメッセージをお願い致します。

大槻:人生初のフル・アルバムですがなかなかいいものができたと思っています。ぜひ聴いてみてください。

坂上:赤い仮面をみつけたらのぞいてみたらいいよ!景色がちがってみえるかも!

荒井:さまざまな角度からアタックして、そしてライヴに来てもらえたら嬉しいので、今回のCDもその架け橋になってくれたらなーって思ってまいます。これからの少女スキップをよろしくお願いします。

西口:ふわふわと漂う浮遊感の中に激しさを秘めたCDができあがりました。ポップなメロディが聞きやすいと思うので、ぜひぜひよろしくお願いします。いい夢見れると思います。

o-isshi:自分たちの音によって少しでも皆さんに何か感じるものがあればいいなと思います。わりとゴリゴリのシューゲイザーではなくて聴きやすい感じに仕上がったので多くに皆さんに聴いてもらいたいなともっています。よろしくお願いします。

COSODOROKITSUNE

Price:¥2057 → ¥1664  by Amazon

Release : 2012-11-14


2002年に結成以来、コンスタントに活動を続け、“死んだ僕の彼女”などと、日本のシューゲイザー・シーンの第2世代と呼ばれている少女スキップの1stフル・アルバム。キャリアのあるバンドの最初の音源だが決して気張らず、バンドの淡く儚いノイズと郷愁感溢れるメロディに包まれた世界観を存分に表現している。絶え間なく続くノイズの先におぼろげに見える光と影のサウンドスケープ。緻密さと大胆さの両面を持ち合わせたギター、そしてその音と音の合間をたゆたう神秘的とも言えるヴォーカル。日本のシューゲイザー・シーンは音のクオリティに比例せずアンダーグラウンドな動きが目に付くことが多いが、その閉塞感を充分打開できるほどの完成度だ。

(伊藤 啓太)

COSODOROKITSUNE / 少女スキップ ディスクレビュー
2002年に結成以来、コンスタントに活動を続け、“死んだ僕の彼女”などと、日本のシューゲイザー・シーンの第2世代と呼ばれている少女スキップの1stフル・アルバム...


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