KINGS|Skream! INTERVIEW
2009. 11. 13.
KINGS : THE BAWDIES [ROY(Vo & Ba)]
INTERVIEWER : 佐々木 健治
-KINGSをやろうとなったきっかけはどういうものだったんですか?
凄く大きなシーンを作りたいというのはもちろんあって。時代、時代で大きなシーンというのはあったから。僕等が中学生の頃は、例えばHi-STANDARDがいて、僕等もAIR JAMに遊びに行っていたんですけど、SUPER STUPIDとかBRAHMANとかSCAFULL KINGとか一杯いますけど、やっぱりそれぞれ音楽性は違うじゃないですか。繋がっている部分は絶対にあると思いますけど。でも、それをお客さんが一つの耳で聴いていて、僕等も遊びに行っていたんですけど、「全然違う音だけど、楽しいね」って感じるそのシーンって凄く大事じゃないですか。音楽の楽しみ方として、そこは絶対に必要だと思うから。
今、いろいろなロックって言われているものがあるけれど、凄くバラけていて、お客さんもバラバラだったりもして。何というか、一個のシーンがないというのは若い世代にとって、凄くもったいないことじゃないかなと思って。自分達の音楽を明確に持っていて、それをライヴで伝えるという意志を持っていて、しかもかっこいいバンドというのはたくさんいると思うんですけど、それが一つになっていないというのは凄く感じていて。そういう話をしていた時に、QUATTROとthe telephonesの石毛(輝)がいて、同じことを考えているという話になったんです。じゃあ、一緒にやろうと。その頃は、PILLS EMPIREとTHE BRIXTON ACADAMYとは面識はなかったんですけど、その2バンドは自分達の音楽を明確に持っていたし、自分たちのことをしっかり理解していたし。何だか分からないけれど、やっているっていう感覚は全くない。どう進んでいこうかという意識をしっかりと持っていて、それをライヴで表現しようとしている。そこは僕達も通じるところがあると思うから、この人達とイベントをやって、お客さんが来た時に、何か音は違うけど、イベント全体で楽しいと思えるものが出来るんじゃないかなと。それで一緒にやろうとなって、PILLS EMPIREとTHE BRIXTON ACADAMYのライヴを観に行って、やっぱり同じものを感じたし。
-やることが決まった時点で、ある程度こうなるだろうという確信のようなものはありました?
ロックで楽しみたいというお客さんがいっぱいいることは分かっていたので、来てもらえれば、絶対に楽しいという自信はありました。ただ、日本に関しては、ライヴに遊びに行くという感覚すらそんなに芽生えていない人達がいっぱいいるから。実際に来てくれるかどうかは分からないとは思ってましたね。その代わり、来てもらえれば、絶対に広がるという自信はありましたね。
-KINGSに参加しているバンドの共通する意識っていうのは、どういうところだと思いますか?
5バンドとも、自分達をよく見ているし、自分達の進み方をしっかりと考えている。自分達の音楽が分かる人にだけ分かればいいやと言う感覚ではないですよね。本当に、かっこいいバンドというのはたくさんいる。ライヴがかっこいいバンドもいると思うけれど、そこで「俺等はそんなに多くの人に伝わらなくてもいいんだ」っていう人達もいると思うし。そういう面では、KINGSは前に進もうとしているというか。皆、同じ方向を見ているとは思います。ただ、皆が仲良くワーッとやる感じではなくて、皆が並びながら前に進む。輪になって進むということではなく、平行して進んでいくという感じですね。
-ちなみに、次回の開催は考えてます?
「そろそろ考えようよ」とは言ってるんですけど(笑)、忙しい人もいるみたいで。なかなか、全バンドのスケジュールを合わせるのは難しいので。でも、絶対にやりたいなとは思ってます。
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