【2010年 Best Album 伊藤 洋輔】
BATHS
『Cerulean』
栄えある第1位はANTICONの新鋭、BATHSのデビュー・アルバムを挙げる。弱冠21歳Will Wiesenfeldのソロ・ユニットであり、海外のメディアでは“ポストFLYING LOTUS”なんて呼び声もあるが、そんな本家の新作を聴き忘れてしまうほど昨年はのめり込んでしまいました。ANTICONらしいヒップ・ホップを飲み込んだエレクトロニカな音響構築だが、幽玄なコーラスにピアノやフィールド・レコーディングのような生音を巧妙かつ奔放に配し、アブストラクトな“浮遊感”や“揺らぎ”を描く。どこかCHILLWAVEな世界観の共鳴も感じるが、なにより甘美なメロディがドリーミーなトリップを促す。そう、本作はマジカルなエスケーピズムに彩られたもの。これは理屈抜きに身を投じればいいのだ。
『Cerulean』
栄えある第1位はANTICONの新鋭、BATHSのデビュー・アルバムを挙げる。弱冠21歳Will Wiesenfeldのソロ・ユニットであり、海外のメディアでは“ポストFLYING LOTUS”なんて呼び声もあるが、そんな本家の新作を聴き忘れてしまうほど昨年はのめり込んでしまいました。ANTICONらしいヒップ・ホップを飲み込んだエレクトロニカな音響構築だが、幽玄なコーラスにピアノやフィールド・レコーディングのような生音を巧妙かつ奔放に配し、アブストラクトな“浮遊感”や“揺らぎ”を描く。どこかCHILLWAVEな世界観の共鳴も感じるが、なにより甘美なメロディがドリーミーなトリップを促す。そう、本作はマジカルなエスケーピズムに彩られたもの。これは理屈抜きに身を投じればいいのだ。
ニューゲイザーの旗手なんてキャッチはどこへ?盟友Jay Reatardの死を乗り越え辿り着いた境地は、DEERHUNTERを孤高にした。まるで霧深い森でひっそりと歌われるような鎮魂歌の数々……儚くも美しいギター・サイケデリアが胸を打つ。
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オープニング「Go Do」がすべてを物語っている。ソロとして切り開いた世界観は、あまりにもポジティヴなフィーリングに彩られたものだった。アートワークやファッション含め、コンセプチュアルな完成度は唯一無二だ。
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昨年のサマー・アンセムを届けてくれたのは、SURFER BLOODでもBEST COASTでもなく、ブルックリン出身のポップ・デュオだった。シンセが紡ぐトロピカルなムードにパーカッシヴなアフロ・ビート。あの強烈な日射しが蘇ってくる!
昨今、苦境が続く英国ギター・バンド勢だが、そんな状況を意に介せず、深遠で冷艶な世界を描いたFOALS。仄暗い水の底から仰ぎ見た光の美しさ――ジャケットが象徴しているように、あらゆる意味での“希望”がここに。
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初めは外野で眺めているような感じだったが、なんだかんだで邦楽としては1番聴いたアルバムとなった。アイデンティティとしての叫び、そのスリルに惹かれたのだろう。イヤホン取ってもなんでだ全然鳴りやまねぇよ!
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予期せぬ突然変異でびっくり!持ち前のエキゾチズムに煌びやかなエレクトロを大胆に導入し描き出した極彩色のグルーヴは、とことんキャッチーでダンサブル!無論、FUJIROCKのパフォーマンスでは容赦なく躍らされました。
「Let’s Go Surfing」がバズりすぎて、正直一発屋になっちゃうかなぁと思ったけど、ローファイ・ノスタルジーに彩られた本作でそんなイメージは蹴散らしてくれた。サーフ・ポップの流れをいち早く提示した功績も大きい。
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淡い混声ヴォーカルにradio dept.とPOSTAL SERVICEが恋に落ちたサウンド。すなわち、切なくも儚い、しかし甘美な余韻漂う、柔らかなノイズの音絵巻。ナイーヴなアレンジメントもあり、聴き終わると美しい充足感で満たされていた。
忘れてはいけない、日本が世界に誇るポップ・マエストロを。脳内イメージを細部にまで具現化するトクマル・ワールドは本作も健在。どこを切り取っても芳醇なポップの薫りが漂う、掛け値なしに素晴らしい1枚。
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BEST ALBUM 2010 | Skream! SPECIAL