THE LIBERTINESが2010年に再結成?

今年に入ってソロ・アルバムをリリース、大型フェスへの出演など、精力的に活動している元リバティーンズ(THE LIBERTINES)・現ベイビーシャンブルズ(BABY SHAMBLES)のピート・ドハーティ(Peter Doherty)が、2010年のイギリスのフェスティヴァル・シーズンにリバティーンズを再結成するという計画を、イギリスの大手音楽サイト〈NME.com〉に語っている。
「(リバティーンズがフェスティヴァルでプレイすることは)今後あり得るよ。ジョン・ハッサールと話したんだけど、彼はやるって言ってた。(ゲイリー・パウエルも)参加するって言ってたよ」。
またピートは、2004年に彼がドラッグ問題でバンドを離れていた際、残りの3人でリバティーンズを名乗ってツアーしていたことに触れ、このように冗談めかしてもいる。
「たぶんカール・バラーなしでリバティーンズを再結成してもいいんだろうな。あいつが俺抜きでやったみたいにね。そうなったら、NMEに〈カールのそっくりさん求む〉っていう広告を打つよ」。
今年もリバティーンズの再結成は騒がれたが、結局カールが拒否したことで現実とならなかった。そのときは、リバティーンズ再結成の計画は来年に先延ばしにしたというが、果たして今度こそそれは本当となるのか。再結成を心待ちにするファンを振り回してきた「ピートの再結成発言」だが、もう暫く期待し過ぎず注目していよう。
PETER DOHERTY、目下2足のわらじで大忙し!

イギリスで最も「気になる男」、ピーター・ドハーティ(PETER DOHERTY )の2009年夏はフェスで大忙しのご様子。
初のソロ・アルバム『グレイス・ウェイストランズ(Grace / Wastelands)』のリリースに合わせ、今年春には大々的な全英ソロ・ツアーを成功させたピーター。その後もライヴ活動を精力的に続け、初夏より英国・ヨーロッパ各国で数々のフェスティバルに出演している。
主なものだけでも、英国では6月末のGlastonbury Festivalを始め、7月にはスコットランド最大のフェスT in the parkに出演、そして8月22~23日にはV Festivalのステージにも立つ予定。
その他、フランス、デンマーク、アイルランド、スペインなど、各国のフェスに引っ張りだこ。
この一連のソロ・ライヴには、バック・バンドとしてベイビーシャンブルズ(BABYSHAMBLES)のドリュー・マコーネル(B)とアダム・フィセク(Dr)、そしてプロデューサーでもあるスティーヴン・ストリート(Key)が同行。
そこに3人編成の弦楽隊が加わり、春の全英ツアーの編成から、ブラーの再始動で忙しくなったグレアム・コクソン(G)が抜けた形となっている。
7月27日には、英国でニュー・シングル「ブロークン・ラヴ・ソング」をリリース。
同シングルには、リバティーンズ初期からの持ち曲で、ピーターのライヴでの定番人気ナンバーとして知られる「The Ballad Of Grimaldi」が同時収録される予定。
「ブロークン・ラヴ・ソング」の映像はこちら▼
http://www.emimusic.jp/intl/babyshambles/video/
またピーターは、ベイビーシャンブルズの3作目アルバムの本格的な曲作りにもうじき取りかかるとのこと。ピーターによれば、3作目ではギタリストのミック・ウィットノールが作曲全般を手掛け、自身は作詞に集中する予定。
曲の方は既にミックがデモ作りをほぼ終える段階にあり、ピーターがそれに歌詞をつける形になるそう。
プロデュースは前作に続き、スティーヴン・ストリートが手掛ける可能性が高い模様。
ピーター曰く、ソロ、ベイビーシャンブルズ、そしてもし再結成した場合のリバティーンズと、それぞれで表現したいことは異なっており、「3足のわらじを同時に履くことも可能」とのこと。
9月には、再び全英4都市を回るミニ・ソロ・ツアーの予定が組まれており、彼のクリエイティヴィティとエネルギーは尽きることがないようだ。
Mick Jones「またリバティーンズをプロデュースしたい」

元THE CLASHのミック・ジョーンズ(Mick Jones)が、もしリバティーンズ(THE LIBERTINES)が再結成することになったら、またプロデュースしたいと話している。
2002年の『リバティーンズ宣言』、2004年の『リバティーンズ革命』の両アルバムと、2005年にリリースされたベイビーシャンブルズのデビュー作『ダウン・イン・アルビオン』のプロデュースを手がけたミック・ジョーンズ。
リバティーンズとまた一緒にアルバム制作することに興味はあるかと訊かれた彼は、「ああ、もちろんだよ。当たり前だろ?」と答えた。なお、ピート・ドハーティ(Pete Doherty)は先日、リバティーンズは必ず再結成すると明言している。
このところはリバティーンズのメンバーと連絡を取っていないと話すミックだが、バンドの再結成については熱心な態度を見せる。
「あいつらから何にも話は聞いてないけど、そうなること(再結成)を願っているよ。あいつらのことは大好きだからな。まあ、なるようになるだろうさ。いい方向に行くといいね」とミックはウェブサイトThe Quietusに話す。
また、現在ロンドン西部で催されている自身の展覧会「ロックンロール・パブリック・ライブラリー」初日の7月14日、ミックは『ダウン・イン・アルビオン』のリリース時に各メディアから受けたあまりぱっとしない評価について、NME.COMに語った。ミックはこの作品を擁護しながら、そのうち再評価が始まるだろうと言う。
「そのことについては心配してないんだ。みんなまだ分かってないだけで、20年もすれば『なんじゃこりゃ!』ってなるはずさ」
一般公開されているこの展覧会では、ミックが子どもの頃から集めてきた品々が多数展示されている。いくつかの展示室は「ミックのオフィス」などの名前がつけられ、本や雑誌、洋服、おもちゃ、ヴィンテージもののカメラ、ビデオ、ボード・ゲーム、レコードなど、クラッシュ時代、ビッグ・オーディオ・ダイナマイト時代の思い出の品で溢れんばかりになっている。
ミックは、レコーディングを希望するバンドがいれば、この展示場にあるスタジオ・ルームを貸すつもりだという。
「ここに入ってくるだろ、そうすると展示の一つとして実際のレコーディング風景を見られるってわけさ。バンドがレコーディングしているときにコントロール・ルームに入ってみたり、ぶらついてみたりできるんだ」と彼は説明する。
この初日、展覧会にやってきたSEX PISTOLSのベーシスト、グレン・マトロック(Glen Matlock)は、展示品を見ていると少年時代の記憶がよみがえってくると話す。
「タイムスリップしたような気分だよ、僕にとっては。ここにあるものはみんな僕が子どもの頃に持っていたものばかりだ。ミックはずっと取っておいたんだな」