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UK ROCKs, Japanease ROCKs ライブレポート

THE RADIO DEPT.特集!

NEW ALBUM 『Clinging To A Scheme』

TBCD-1037 ¥2,300 (tax in)
2010/3/31 日本先行発売
ネオ・シューゲイザー・シーンを代表するTHE RADIO DEPT.4年ぶりとなる全世界待望の3rdアルバムを日本先行リリース!
日本盤は、ボーナス・トラック2曲+歌詞・対訳、解説付き!

マイナスイオンなんて売り文句は大嫌いだ。マイナスイオンが何なのか知らないし。本当に意味あるのか、マイナスイオン。とりあえずマイナスイオンってつけときゃ、売れるみたいな悪趣味な健康ビジネスに利用されていることは間違いない。そういうとってつけたような癒しとは全く別次元の透明度。

スウェーデンのバンドが放つ空気感って、分かりやすく言えば、そういうイメージ。健康ビジネスのような人工的な感じが一切ない。絶対に、日本とは空気が違うでしょ。スウェディッシュ・バンド特有の透明感に満ちた音の鳴りを聴くと、いつもそう思う。

マイナスイオンを出す機材を買う前に、木を植えようとか、建物の高さを制限して、広い空を取り戻そうなんてアホみたいなことを言いたくなる。実際、植えたいし、建物は5階とかそれくらいでいいと思うけど。空の広さは、とても大切なことだよ。
THE RADIO DEPT. の4 年ぶりの新作となる『Clinging To A Scheme』を聴きながら、そんなどうでもいいことをまた考えていた。

このスウェーデン出身のバンドは、2004 年にファースト・アルバム『Lesser Matters』で、新たなシューゲイザー・バンドの一翼を担うバンドとして脚光を浴びる。そして、2006 年には『Pet Grief』で、そのフィードバック・ギターとエレクトロニカをブレンドし、スウェーデン・バンドらしいメロディ・センス満載のポップ・ソングを生み出した。しかし、このバンドを世界中に認知させ、さらにはそのイメージを定着させたのは、映画『マリー・アントワネット』のサウンド・トラック。Kevin Shields(MY BLOODY VALENTINE )がBOW WOW WOWをリミックスし、数多のニューウェーヴ・バンドが収録されているこの傑作サントラでTHE RADIO DEPTはファーストの楽曲が3曲も使用されたことで注目を集めるが、そこでシューゲイザー・バンドという一面ばかりがクローズ・アップされてしまったことは否めない。

そうした見方を完全に覆すことになるであろうこの最新作は、温かみのある生楽器とエレクトロニカが融合した、美しいポップ・アルバムだ。もちろん、フィードバック・ギターも散りばめられるが、純粋にシューゲイザー・ソングと言えるのは「Four Months In The Shade」くらいだし、このミニマル・シューゲイザー・ソングは、2分弱で終ってしまう。自分達がシューゲイザーという枠組みだけに括られることを拒否するようなこの曲は、彼らなりの意思表示だと言えるのかもしれない。

アルバムの幕開けを飾る「Domestic Scene」は、ミニマルなギターの上にさらにミニマルなピアノが重ね合わされていく穏やかなポップ・ソング。ロック、そしてユース・カルチャーへの警鐘のようなメッセージから始まる「Heaven's On Fire」(イントロの声はSONIC YOUTH のThurston Mooreのインタビュー音声)、「This Time Around」には、煌くギターにシューゲイザーを感じさせるが、それ以上に伸びやかなメロディとループされるリズムが印象的。
THE RADIO DEPT.の温もりと煌きに溢れたポップ・ソングの手段として、フィードバック・ギターという手法があったに過ぎないことは、このアルバムでさらに明確になった。そして、昨今の流れとなりつつあるミニマルなソング・ライティングが貫かれているのも、このアルバムの特徴だ。
反復により染み込んでくるどこか懐かしくも、新しい感覚は、例えばMY BLOODY VATENTINE『Loveless』の視界がグニャッと曲がってしまいそうになる脳内侵食とは全く異なる感覚だ。蛇足だけど、『Loveless』を聴いていて、一回だけ本当に視界が曲がったことがあるんですよね。大学生の頃で、真昼間の学食ですよ。あれ、怖かったな。要は、そういう脳内を溶かすという類のものではない、温もりと透明感のあるドリーミーな世界がこのアルバムには描かれている。

つま先をじっと見つめて、外界を遮断してじっとフィードバック・ノイズの渦に沈溺する行為のもう一つ先で描かれるこの温かい世界は、2010年のベッドルームを彩る最良のポップ・ミュージックだ。(佐々木健治)
  • 伏目がちにつま先を凝視して演奏するバンドが多かったことから名づけられた 「シューゲイザー」にまた新たなベクトルと物語をもたらした6 枚。
  • ATLAS SOUND

    ATLAS SOUND
    『Logos』 (2009年)

    DEERHUNTERのBradford Coxによるソロ・ユニットのソロ作。DEERHUNTERとはまた異なるポップさを持つ奇妙なベッドルーム・ミュージック。
  • YPPAH

    YPPAH
    『You Are Beautiful at All Times』 (2006年)

    Ninja Tuneの隠し球的存在YPPAH。ブレイクビーツ×シューゲイザーという新機軸で注目を集めたデビュー・アルバム。
  • Ulrich Schnauss

    Ulrich Schnauss
    『A Strangely Isolated Place』(2004年)

    ドイツが誇る宅録アーティストによるエレクトロニカとシューゲイザーの異種配合が生み出した至高の結果。
  • THE PAINS OF BEING AT PURE HEART

    THE PAINS OF BEING AT PURE HEART
    『Higher Than The Stars』(2009年)

    最近来日も果たし、日本でも急速に支持を高める彼らの最新EP。既にフロア・アンセムと化している表題曲のリミックスも秀逸。
  • M83

    M83
    『Saturdays = Youth』(2009年)

    甘酸っぱい青春の匂いを宿したエレクトロ・シューゲイザーは、シューゲイザーの陶酔で十代の蒼さへの憧憬を描き出した。
  • THE MARY ONETTS

    THE MARY ONETTS
    『Islands』(2009年)

    新たなスウェーデンの期待の星、THE MARY ONETTS。
    THE RADIO DEPT.と同じく澄んだ空気を放つポップさが魅力。


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THE RADIO DEPT.特集 | Skream! SPECIAL



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