Japanese
04 Limited Sazabys
Skream! マガジン 2017年03月号掲載
2017.02.11 @日本武道館
Writer 山口 智男
"武道館やれんのか!?"というRYU-TA(Gt/Cho)の掛け声を合図に「monolith」、「fiction」、「escape」、「Chicken race」という怒濤の4連打でスタンディング(!)のアリーナを、いきなりライヴハウスに変えてしまった序盤が終わったところで、"名古屋のライヴハウスからここまで辿り着きました"とGEN(Ba/Vo)は客席に語り掛けた。その言葉には自分たちの出自や、日本武道館公演に至るまでの10年に及ぶ活動に対する誇りが感じられた。
ライヴハウスでセッティングするメンバーたちがステージを出ていくと、そこは武道館だったというその言葉を象徴的に映像化したオープニングのムービーを始め、巨大ヴィジョンに映し出した様々な映像や、1曲目でいきなりバーン!! と炸裂したパイロや火柱、煌びやかなレーザービームなど、映像や特効もふんだんに使い、1万人を収容する大バコに相応しい演出も楽しませながら、ステージで演奏しているバンドはこれまでどおりというところが何よりも良かった。
ある意味、スペクタクルとも言える演出に加え、アリーナをスタンディングにするため、警備によけいに費用がかかったことを終盤、GENはバラしたが、そこにはライヴハウス出身のバンドらしいこだわりや気負いが感じられたものの、ステージ上の4人は肩肘張ることなく、普段立っているライヴハウスのステージと同じようにやんちゃそのままで、巨大ヴィジョンに映し出されていることに気づかずに鼻クソをほじる真似をして、それをRYU-TAに向かって指で飛ばすKOUHEI(Dr/Cho)の様子からは余裕さえ感じられたほど。この連中、肝が据わってらと感心させられたが、それはかつてインタビューで"こう見えて泥水もすすってきた"と表現した雌伏の何年間を乗り越えて、ここまで辿り着いたという自信があるからこそ。
やんちゃと言えば、節目のライヴでは恒例になりつつある前半戦と後半戦の間に流す悪ふざけ(←誉め言葉)ムービーも爆笑を誘いながら、バンドの根っこにあるパンク気質を物語るという意味で、今回もまた、各界の有名人から来たお祝いのビデオ・レターをでっち上げた、メンバーによる様々なモノマネ、コスプレはかなり見応えあるものになっていたと思うし、"気持ちいいところに一緒にイキましょう"、"もっと生で欲しいんでしょ!?"というGENのMCも含め、神聖な(?)武道館でも下ネタを忘れないフォーリミ、僕は大好きだ。
もっとも、それらは演奏そのものがヒリヒリとした緊張感とハジけるようなエネルギーで満ち溢れていてこそ、見どころになり得るわけだが、もちろん、演奏面でもフォーリミは魅せてくれた。40本の全国ツアーに持っていった2ndフル・アルバム『eureka』の収録曲はもちろん、デビューのころにまで遡りながら新旧の曲を織り交ぜ、彼らがもともと持っている激しさ、毒、闇もしっかりと表現して、単にポップなだけじゃないバンドの魅力をアピールした。それでもバンドが新たに手に入れた普遍性が際立ったところが、この日の一番の見どころだったんじゃないか。例えば、それは"ここで歌うために作り上げた"と紹介した「eureka」に最も顕著に感じられたが、アウトロでHIROKAZ(Gt)が奏でるアルペジオを、誰もが息を吞んで見守った。
アンコールを含め、2時間半にわたって演奏した曲は計33曲。それを見事、歌い切り、GENはヴォーカリストとして成長を見せつけたが、成長という意味では怒濤のドラム・プレイでバンドの推進力になったKOUHEI、ギターを演奏するだけに留まらず、ステージからスタンド席に向かって、袖状に左右に伸びたサブ・ステージを行ったり来たりしながらパフォーマンスにダイナミックな動きを加えたHIROKAZ、RYU-TAにも同じことが言えるはず。そして、彼らの熱演に観客全員が最後まで手拍子、モッシュ、サークル・ピット、シンガロングで懸命に応えた。
GENによると、武道館のステージでは拍手や歓声が上から降ってくるように聞こえるそうだ。目の前に広がる景色を始め、初めての経験に思うところがあったようだ。武道館のステージに立たせてもらった感謝を述べたGENが感極まってしまい、言葉に詰まる瞬間もあったが、アンコールの1曲目にやった「climb」のタイトルに掛けて、"ここまで来たからには山頂を目指してやっていくしかない。天下を獲るしかないんじゃないですか!"と宣言。今日、辿り着いた武道館が早くも通過点でしかないことをアピールしたのだった。
[Setlist]
1. monolith
2. fiction
3. escape
4. Chicken race
5. Warp
6. drops
7. Now here, No where
8. labyrinth
9. nem...
10. Grasshopper
11. knife
12. Lost my way
13. imaginary
14. Buster call
15. Remember
16. Any
17. compact karma
18. bless you
19. Night on
20. mahoroba
21. cubic
22. discord
23. Letter
24. milk
25. hello
26. eureka
27. Horizon
28. Terminal
29. swim
en1. climb
en2. Feel
en3. midnight cruising
en4. Give me
- 1
LIVE INFO
- 2024.04.24
-
ReN
FINLANDS
UNISON SQUARE GARDEN
AJICO
BUMP OF CHICKEN
- 2024.04.25
-
フレンズ
a flood of circle
FINLANDS
SHIFT_CONTROL
UNISON SQUARE GARDEN
Bubble Baby
挫・人間
BUMP OF CHICKEN
神はサイコロを振らない
the shes gone
KANA-BOON ※開催中止
- 2024.04.26
-
四星球
ReN
The Ravens
フレンズ
a flood of circle
BREIMEN
ズーカラデル
愛はズボーン
Base Ball Bear
原因は自分にある。
Mr.ふぉるて
ザ・クロマニヨンズ
Maki
いきものがかり
Alstroemeria
Aqilla
超能力戦士ドリアン
yama
THE BOYS&GIRLS
LONGMAN
MOROHA
Rhythmic Toy World
Homecomings
ORCALAND
POPPiNG EMO
ヤングスキニー
SANDAL TELEPHONE
- 2024.04.27
-
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
ReN
TK from 凛として時雨
TRIANGLE 2024
People In The Box
ポップしなないで
"ARABAKI ROCK FEST.24"
BIGMAMA
SEKAI NO OWARI
ズーカラデル
KEYTALK / キュウソネコカミ / ポルカドットスティングレイ ほか
セックスマシーン!!
SAKANAMON
原因は自分にある。
BACK LIFT
リュックと添い寝ごはん
Base Ball Bear
SCANDAL
岡崎体育
the engy
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
Johnnivan
スカイピース
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Novelbright
Amber's
THE YELLOW MONKEY
Ado
SPENSR
- 2024.04.28
-
ASP
眉村ちあき
ASH DA HERO
ポップしなないで
TRIANGLE 2024
SAKANAMON
ザ・クロマニヨンズ
People In The Box
"ARABAKI ROCK FEST.24"
SEKAI NO OWARI
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
The Ravens
Omoinotake
THE BOYS&GIRLS
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
いきものがかり
MYTH & ROID
愛はズボーン
SCANDAL
超能力戦士ドリアン
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
ハシリコミーズ
礼賛
にしな
Ado
Laughing Hick
- 2024.04.29
-
ReN
fox capture plan
岡崎体育
TRIANGLE 2024
小山田壮平
ザ・クロマニヨンズ
シノダ(ヒトリエ)
リュックと添い寝ごはん
私立恵比寿中学
ゆいにしお
Creepy Nuts
眉村ちあき
ASIAN KUNG-FU GENERATION / THE ORAL CIGARETTES / Vaundy ほか
moon drop
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
Age Factory
the shes gone / Ivy to Fraudulent Game / ドミコ / パスピエ ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / Not Secured,Loose Ends ほか
The Ravens
愛はズボーン
"JAPAN JAM 2024"
Novelbright
超能力戦士ドリアン
ヤユヨ
Poppin'Party × MyGO!!!!!
- 2024.04.30
-
I Don't Like Mondays.
シノダ(ヒトリエ)
藤巻亮太
君島大空
山内総一郎(フジファブリック)×斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)
フラワーカンパニーズ
- 2024.05.01
-
I Don't Like Mondays.
神はサイコロを振らない
ハンブレッダーズ
忘れらんねえよ
Rhythmic Toy World
アカシック
GRAPEVINE × Hedigan's
- 2024.05.02
-
サカナクション
君島大空
Novelbright
神はサイコロを振らない
ゆいにしお
Maki
- 2024.05.03
-
I Don't Like Mondays.
サカナクション
古墳シスターズ
フレデリック / 04LimitedSazabys / キュウソネコカミ / BLUEENCOUNT ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 弐ノ名 ほか
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
清 竜人
ザ・クロマニヨンズ
VIVA LA ROCK
RAY
いきものがかり
- 2024.05.04
-
Machico
KiSS KiSS
ExWHYZ
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ビッケブランカ
KEYTALK / THE BACK HORN / THE BAWDIES / FLOW ほか
SCANDAL
岸田教団&THE明星ロケッツ
フィロソフィーのダンス
ドレスコーズ / 特撮 / 小林私 / 月蝕會議 ほか
halca
"JAPAN JAM 2024"
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.05
-
go!go!vanillas
I Don't Like Mondays.
古墳シスターズ
ExWHYZ
愛はズボーン
Machico
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ザ・クロマニヨンズ
ユプシロン
ASP
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 星歴13夜 ほか
JYOCHO
SEKAI NO OWARI
"JAPAN JAM 2024"
BiS
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.06
-
I Don't Like Mondays.
愛はズボーン
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
小山田壮平
ヒトリエ
挫・人間
ぜんぶ君のせいだ。
SHAKALABBITS
夜の本気ダンス
SEKAI NO OWARI
ヤングスキニー
SCANDAL
かりんちょ落書き
VIVA LA ROCK
- 2024.05.08
-
礼賛
I Don't Like Mondays.
WANIMA
MOROHA
KALMA
Ryu Matsuyama
神はサイコロを振らない
cadode
RELEASE INFO
- 2024.04.24
- 2024.04.25
- 2024.04.26
- 2024.04.27
- 2024.05.01
- 2024.05.02
- 2024.05.03
- 2024.05.04
- 2024.05.05
- 2024.05.06
- 2024.05.07
- 2024.05.08
- 2024.05.09
- 2024.05.10
- 2024.05.15
- 2024.05.17
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
BREIMEN
Skream! 2024年04月号