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LIVE REPORT

Japanese

a flood of circle

Skream! マガジン 2015年04月号掲載

2015.03.08 @EX THEATER ROPPONGI

岡本 貴之

3月8日(日)EX THEATER ROPPONGIでa flood of circleのライヴ[AFOC Tour"Golden Time Rock'n'Roll Show"]がおこなわれた。昨年9月に新メンバーDuranを迎えニュー・アルバム『GOLDEN TIME』をリリースした彼ら。ツアー・ファイナルとなったこの日、どんなロックなステージを見せてくれるのかワクワクしながら会場へ向かった。

まずはゲストに迎えたアルカラがオープニングに登場して、ライヴを披露。バルコニーからa flood of circleのメンバーたちがライヴを観ながらMCに大ウケしている。出番前にも関わらずリラックスした様子だ。

それまで流れていたBGMがピタっと止まると同時に暗転。Jimi Hendrixの「Spanish Castle Magic」が流れ、メンバーがステージに上がる。"おはようございます!a flood of circleです!"ステージ前に押し寄せる観客たちの前に最初に放たれたのはアルバム同様「GO」。"Ready, Steady, GO!"と佐々木 亮介(Vo/Gt)が叫ぶと、待ちわびた瞬間に一斉に拳を突き上げる観客たち。続く「スカイウォーカー」では早くもダイヴする者も。"ようこそツアー・ファイナルへ。かっとばすからついてこい!"と「Rodeo Drive」へ。新作からの曲が続く。レコ発ツアーなのだから当然かもしれないが、『GOLDEN TIME』がいかに彼らにとって自信作なのかがよくわかる。

HISAYO(Ba)がリフを弾きだすとドッと沸くフロア。「Blood Red Shoes」だ。間奏では"ギター、俺!"とソロを弾く佐々木。HISAYOを指さしフレーズを決めると"姐さ~ん!"と大歓声が飛ぶ。Duran(Gt)のロカビリーチックなソロが炸裂する「Cigarette Roll」から「Black Eye Blues」へ。ギターを置き、ハンド・マイクでステージを左右に移動して煽りながらまくし立てる佐々木。前半のハイライトともいえるヘヴィな演奏とトーキング・ブルースに気分が高揚するのを止められない。

"バンドにとっても、俺の人生にとっても大事なアルバムのツアーのファイナルです。楽しんで行ってください。"と改めて告げる佐々木。渡邊 一丘(Dr)の凄まじいドラム・ソロを聴かせた「KIDS」を挟み、冒頭に静かなコーラスが加えられコール&レスポンスからアルバム表題曲「Golden Time」、続いてメンバーがドラムの前に集まり始まった「プシケ」からライヴは後半戦へ。バラード「アカネ」では佐々木のヴォーカリストとしての表現力を堪能させてもらった。本編ラストを飾ったのは、激しいライトに照らされる中歌われた「STARS」。強烈なビートに乗せたキャッチーなメロディはafocの真骨頂だ。うねるようなフロアの熱狂の中、ステージをあとにしたバンドにすかさず起こるアンコールの拍手。

缶ビールを片手にステージに戻ったメンバーたち。"打ち上げしよう!"マイクに缶を向け"プシュッ!"と心地よい音が場内に響き渡って至極の1杯を喉に流し込む佐々木。残りは観客へプレゼント。ここで、6月から7月にかけて久々の自主企画<AFOC presents What's Going On Tour 2015 "BRAND-NEW RIDERS">を東名阪のCLUB QUATTROで開催することが発表された。

そして"今日で『GOLDEN TIME』を完成させるから、今日だけのスペシャル・ゲストを紹介します!"と呼び込んだのはピアノの山本健太、サックス、トロンボーン、トランペットからなる"Golden Time Brass Band"、そして福原美穂が登場。全員でアルバムのラストを飾る「Party!!!」を演奏。文字通りのパーティー・ソングに合わせたように、ステージの背後にはゴールドの幕が張り巡らされ、ゴージャスなムード満点。"Hey Hey Everybody"と観客とコール&レスポンスする佐々木の表情は実に嬉しそう。そのままの勢いで「I LOVE YOU」へ。もみくちゃなフロアと一体になって大盛り上がりでライヴは終了し、ステージを去るメンバーたち。しかしその場に残った佐々木が"本当は終わりなんだけど、やっちゃおうよ"とステージ袖のメンバーたちを呼び戻す。

"俺たちと、あんたたちの明日に捧げます!「シーガル」!"曲名を告げると爆発的に盛り上がるフロア。ダイヴの嵐が巻き起こっている。佐々木も観客の中に飛び込み挑むように歌う。最後はバンド、観客全員で高くジャンプ!凄まじいテンションを保ったまま、ツアー・ファイナルを終えた。終始テンションの高いライヴ中、一瞬の静寂の中で観客から飛んだ"Rock and Roll!"の声に後ろ向きのまま右手を上げて応えた佐々木。妥協することなく己の信じるロックを放ち続けるロックンローラーの姿がそこにあった。