ROBOTS IN DISGUISE|Skream! ライブレポート
Reported by 榎山 朝彦
ROBOTS IN DISGUISE : Official-Site facebook myspace
今回のBRITISH ANTHEMSに出演する唯一のガールズ・ユニットということもあってか、ステージ前方はライヴを今か今かと待つ女の子たちでいっぱいだ。
白黒ストライプの服で勢いよく登場した、Dee PlumeとSue Denimの2人に、黄色い歓声が飛ぶ。打ち込みのトラックによるライヴかと思いきや、サポート・ドラマーAnn Droidも登場。生音でロック仕様なライヴを楽しませてくれそうだ。
ラフでいてタフなエレクトロ・パンクのトラックに、ドラムの生音が開放感を与える。思い切りフロアを煽り、時折シャウトしながら歌い上げるDeeとSueは、次世代ライオット・ガールの称号が似つかわしい貫禄の持ち主だ。ステージ後方を彩る映像には、2台のロボットがセックスしまくる様子が映し出されている。う?ん、これほどまでにROBOTSを簡潔に説明できる映像があるだろうか。お見事。
おそらく彼女達の存在を知らなかっただろう観客も、そのパンキッシュなパワーに吸い寄せられるようにステージを注視しだしたその時、繰り出されたナンバーはTHE KINKS「You Really Got Me」のカヴァー!2ndアルバムにも収録された、原曲より猥雑度5割増しのカヴァーを披露し、フロアも俄然ヒート・アップ。パーティー感あふれる、お尻をくねらせる振り付けやダイヴまがいのアクションで、これでもかと温度を上げにかかる2人に、観客がアップアップで追いつこうとする形だ。ステージ前方はすでに沸騰状態である。
間髪入れずに披露した「Don’t Copy Me」は、このライヴ一番の見所。2人が交代交代のデュエットで、「私の真似をしないで!」と歌い上げるこの曲は、ウキウキするような跳ね上がるビートとは裏腹に、辛辣なメッセージを放っている。安易な共感を切り捨て、ファッションや髪型の真似ではない、もっと重要な何かをファンに呼びかけているのだ。
その後もド派手なステージは続き、ラストはニュー・アルバムの表題曲、「We’re In The Music Biz」!この大規模なショウケース的イヴェントで、音楽業界の凄惨さをブチ撒けるROBOTS。用意されたショウの枠内からはみ出そうとするその姿勢は、もはや向かうところ敵無しである。
We’re In The Music Biz
Price:¥1491 → ¥1665 by AmazonRelease : 2009-04-28
「私達は音楽業界の中にいる」。このタイトルが本作のすごさを何よりも物語っている。チープな音色もなぜか輝いて聴こえる、遊び心に溢れたエレクトロ・パンク・サウンドに乗せて歌われるのは、音楽業界へと飛び込んだ彼女達自身の姿だ。実在する業界関係者に悪態をつき、夜遊びやセクシャルな欲望を赤裸々に告白する、リリックの数々。言いっ放しの本音。乳丸出しのジャケット。
特にメジャーのシーンでは、いつのまにかヒップホップの専売特許となってしまった感のあるこうした態度は、かつてのオリジナル・パンクに見られたものだ。ROBOTSは2009年に、それを軽々とやってのける。しかもキュートに。このアルバムで踊れば、僕らはどこだって飛び込んでいける。
We’re In The Music Biz / ROBOTS IN DISGUISE ディスクレビュー「私達は音楽業界の中にいる」。このタイトルが本作のすごさを何よりも物語っている。チープな音色もなぜか輝いて聴こえる、遊び心に溢れたエレクトロ・パンク・サウンドに...
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