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INTERVIEW

Japanese

音の旅crew

音の旅crew

Member:pepe(Gt/Vo) 大樹(Ba) チャック(Dr) guro(Gt)

Interviewer:荒金 良介

音の旅crewのニュー・アルバム『JOYSTEP』は、日常に寄り添いながらも、心を開放させてくれる最高のレゲエ・ロックがぎっしり詰まっている。今作はライヴ経験を生かし、現場で映えるアッパーな曲調を多く収録したようで、リスナーと一体感を意識した高揚感満載の楽曲が勢揃い。過去に"FUJI ROCK FESTIVAL '13"の"ROOKIE A GO-GO"、"ARABAKI ROCK FEST.16"などの野外フェスに出演経験もある彼ら。本誌初登場ということもあり、結成から今日に至るまでの経緯を含めて、極上のヴァイブスを携えるメンバー4人に話を訊いた。

-バンド自体は前身バンド(※ONTC)を経て、2012年に結成されたそうですね?

pepe:前身バンドのときにメンバーふたりが抜けて、今の4人が残ったんですよ。

-えっ、最初は6人編成だったんですか?

大樹:はい、ラッパーとベースがいたんですよ。ツイン・ベースで、ラッパーはフリースタイルでやるという。

-そうなると、ヴォーカルもツインですか?

大樹:当時pepeは歌ってなくて、ギター兼コーラス担当をやるぐらいで。この4人になって、pepeはちゃんと歌い始めたんですよ。

-ラッパーがいたころはミクスチャーみたいな音楽をされてたんですか?

guro:レゲエ・ロック・ミクスチャーみたいな。

pepe:ラウドな感じでやってましたね。

-しかし、ツイン・ベースってかなり珍しいですよね?

大樹:うちらも面白いかな、と思ったけど難しかったですね。

pepe:最終的にふたりもいらないなって(笑)。そのころはINSOLENCEとかに近い音楽性だったんですよ。

-INSOLENCEですか!? 初来日公演(※2001年11月3日にSHIBUYA-AXにて開催)に行きましたよ。

pepe:自分もそれ行ったんですけど、速攻で捻挫しちゃいました(笑)。

-みんな暴れ狂ってましたからね。そのへんの音楽も好きなんですね。

大樹:そうですね。あと、Dragon Ash、G-FREAK FACTORYとかも聴いてました。それで、ラッパーが抜けたあとはナチュラル系になったんですよ。

guro:ギターの歪みがないような。

pepe:ルーツ・ミュージック寄りのミクスチャーで、レゲエとかいろいろ織り交ぜようと。僕はラップができないので、歌モノに寄る感じになりました。

-pepeさんの歌声を生かした音楽をやろうと。

pepe:自分はレゲエとジャム・バンドが好きなので、犬式(INUSHIKI)から影響を受けてますね。

-他のメンバーはどのへんの音楽を通っているんですか?

大樹:RED HOT CHILI PEPPERS、THE BACK HORNが好きですね。

チャック:黒夢、ナンバーガールですね。それからオルタナティヴ・ロックをいろいろ聴くようになりました。SONIC YOUTH、FUGAZIを聴いたりして。

guro:ミスチル(Mr.Children)から入って、ある日、自分のお兄ちゃんがLIMP BIZKITを聴いてて、"半端ねぇな"って。それで自分でもラップをやるようになったんですよ。音の旅crewをやる前はミクスチャーをやってたので。

-今の4人で音を合わせたときはすんなりいきました?

チャック:ジャム・バンドっぽいことは6人のころからやっていたし、今みたいにセッションで曲を作る姿勢は変わらないですね。

-今作の中にもセッションで作った曲がありましたよね?

pepe:「MDNT EXPS」がそうですね。カントリーっぽいやつで、それはスタジオでジャムってほぼそのままの形ですね。

-ジャムでやろうと言い出したのは誰なんですか?

pepe:自分です。ジャムっぽいノリを押しつけてます(笑)。ライヴで即興が出てきたときに、おおっ! と思う方なんですよ。その場限りの演奏に惹かれるんですよね。それは犬式(INUSHIKI)の影響も大きいし、海外だとPHISHとか――あとは地元長野の兄ちゃんバンドに教えてもらって。

-周りにジャム・バンドが多かったんですか?

pepe:小規模ですけど、キャンプしながら音楽をやるイベントがあって、その影響も大きいかもしれない。