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INTERVIEW

Japanese

シュノーケル

2018年06月号掲載

シュノーケル

メンバー:西村 晋弥(Vo/Gt) KABA_3(Ba) 山田 雅人(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

奇想天外なポップ・アルバムとなった前作『popcorn labyrinth』から1年。"NEW POP"と名付けられたアルバムは、"シュノーケルって面白い! こんなにフットワーク軽くジャンルを行き来して、貪欲に血肉にしてしまうバンドだったのか"と"!"や"?"だらけの内容になった。ラップあり、トリッピーなグルーヴ曲あり、正統派の熱いロックから、ボサノヴァもありと、思いつくままのアイディア・ノートを高純度で実現した無軌道さを、さりげない"らしさ"でまとめている。今、西村晋弥はソングライターとしても爆発しているようだ。

-ニュー・アルバム、すごく面白いアルバムで力作ですね。"NEW POP"というタイトルにも表れていますが、どんどん新しいことをやろうという気持ちですか?

西村:今回は、遊ぼうという気持ちでしたね。前作(2017年リリースの4thアルバム『popcorn labyrinth』)までががっちりとしたコンセプト・アルバムで、いろいろ意識して作ったんですけど、ちょっと疲れたので遊びますっていう。

山田:疲れたんだ(笑)。

西村:次はラフに、いろいろ遊び心を入れながらレコーディングしたいなというのは、前のレコーディングが終わった時点で心に決めていて。

-コンセプト・アルバムを作るとなると、やっぱり頭の中の回路が違うものなんですかね。

西村:わりとコンセプト・アルバムというもの自体は、今回もやってはいるんですけど、名曲を作ろうというのとはちょっと違うというか。ライヴでみんながワイワイ楽しめたりとか、単純にレコーディングしていて僕らが楽しかったりするものが作れたらいいなと。

-今回、急激にラップが増えたのはそれが理由ですか(笑)。

西村:はははは(笑)。

山田:なんなんでしょうね?

西村:このきっかけはKABA_3ですね。ラップがすごく好きで、前のレコーディングのときもずっと、"こういう新しいのが出たよ"って聴かせてもらったり。前のツアーで楽屋とかの映像を撮っていたんですけど、KABA_3がツアー先でラップをする映像があったりとか、そういう経緯もあって。で、前回のモードとは新たに切り替わって、アルバムへ収録する曲の1曲目として「いいじゃん」という曲ができたんですけど。自然と、ふたりでラップをやってる曲が生まれてきまして。

-あえてふたりでラップをという感じだったんですか?

西村:KABA_3のラップと掛け合いしているイメージはありましたね。山田さんもラップする気満々でスタジオに来ましたけど、"ごめん、ないよ"って言ったらすごいがっかりしてました。

KABA_3:"俺、どこ歌うの?"って言ってたからね(笑)。

山田:そうだった、すっかり忘れましたけど。

西村:普段はコーラス担当してるのにね。今回は、山田さんはドラムに集中していただいて。

-早口のラップなんですが、本当に自然だしスムーズにやっているのが驚きですね。

KABA_3:今のラップ・ブームのずっと前、シュノーケルがメジャーにいるころからラップは好きで、ずっと聴いていたので、楽しんでやれたらなと思って。前回のアルバムではボーナス・トラックに入っていたり、あとはフジタユウスケとツアーをやったときに、ユウスケに捧げるラップを作ったり。

西村:しっかり下地を作ってきていたんです(笑)。

KABA_3:今回も僕がアルバムのデザインをしているんですけど、文字を並べ替えるとか、いろんな作業をしてるとイライラしてくるので、そういうときにラップを書いて──

西村:怒りのパワーが作品を生む力に!

KABA_3:それで、書いたものをメンバーだけにLINEで送っていたんですよね。

西村:ほんとに歌詞だけ送られてきたよね。

山田:なんだろうこれっていうね。

西村:読んでいくと韻を踏んでいるから、きっとラップなんだろうなと。

KABA_3:そういう遊びをずっとしていたんです。それがひとつ形になって。

-なるほど、そうでしたか。

KABA_3:と言っても、レコーディングの前半部分でかなりラップの曲が多かったので、"これ、アルバムどうなるのかな"ってずっと不安でしたね。

西村:しかも KABA_3のベースのフレーズはこれまでと変わらず、ラップと切り離して僕が作り込んだものなので。これから、それをライヴでは同時にやらなきゃいけないっていう。

山田:むっちゃ大変じゃん。

KABA_3:大丈夫っす。できます。