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INTERVIEW

Japanese

Non Stop Rabbit

2018年07月号掲載

Non Stop Rabbit

Non Stop Rabbit

メンバー:矢野 晴人(Vo/Ba) 田口 達也(Gt/Cho) 太我(Dr)

インタビュアー:秦 理絵

-ライヴハウスで歌う意味を込めたというのは、どの曲ですか?

田口:「Refutation」とかですね。

-EDMとロックを融合した攻撃的な曲ですよね。

田口:俺らはライヴハウスでやらないって決めたときに、もともとお世話になってた大人たちに、"じゃあもうお前らはいいよ"ってパンッて切られたんです。ある一瞬、周りから人がいなくなった。それが、"ウサギとカメ"で町を追い出されたウサギに似てるなと思って。"ウサギとカメ"の本当の話って、カメとの競争に負けたあと、ウサギがオオカミを倒して、村の人間からヒーローとして崇められるんですよ。俺らも、少し知名度が上がってきたら、切ってきた大人が"また一緒にやろうよ"って言ってくるから、"あ、そういうことね"っていうことを曲にしたんです。

-皮肉ですね。直接的には歌ってないけど、その説明を聞くと"なるほど"と思います。

田口:思ってること、そのままですね。

-「Refutation」みたいにラップに挑戦した曲もあれば、「PLOW NOW」みたいなロック・ナンバーとか、「SHION」みたいな切ない曲もあるし、ノンラビの曲はアプローチが幅広いですけど、それを成立させてるのは、矢野さんのヴォーカルの表現力ですよね。

太我:僕も(矢野の)歌と声がめちゃくちゃ好きなんですよ。だから、いろいろな人に"いいな"って思ってもらえたらと思うんですよね。

矢野:去年の4月から少しずつレコーディングが始まって、自分自身もそうだし、歌としても気持ちの入れ方が成長できたかなと。最後に「1ミリ先の努力」っていう曲があって、この曲ができたことで伝えたいことが伝えられたなと思います。

-「1ミリ先の努力」は、"どこまでも前へ"という言葉がポジティヴです。

田口:この曲だけは、アルバムのために作ったんです。地元に帰ったときに、もともと高校生のころにバンドをやってた奴が、久しぶりに会うのに悲しそうな顔をしてて。よくよく聞いてみたら、自分の誕生日にお父さんが死んだって言うんですよ。自分が夢を諦めたから、天罰を下すかのように、親が自分の誕生日に死んだ。俺は夢を諦めたのを後悔してるって。

-そんなわけないのに。

田口:そう、俺も"そうじゃねぇ"と。今からでもどうにかなるぞって歌うことで、そういう奴を救いたいなと思って、「1ミリ先の努力」を書いたんです。あとは僕ら自身も、前に進んで絶対に戻らないっていう背中を見せることで、ファンについてきてほしいので。そういう背中を見せたいっていうメッセージですかね。

-このインタビューの最初の方に、"有名になりたい"って言ってたじゃないですか。

田口:はい。

-それも野心的でいいと思うけど、ノンラビが音楽をやる意味って、それだけじゃないですよね。その根っこには、音楽っていうものが誰かを救う可能性があるっていうことを信じる気持ちがあるし、だからこそ「1ミリ先の努力」ができたわけで。

田口:たしかに、そうかもしれないです。例えば、誰にでも自分にとっての座右の銘みたいな言葉があると思いますが、僕らの音楽でも、そういうふうに誰かの人生の一部になるような、革新的な言葉を届けたいんです。そのためには、メロディを生かせるドラムとか、圧倒的な表現力を持つヴォーカルとか、そういうメンバーが揃ってないとできないと思うので。僕らは教科書に載るような音楽をやりたいと思ってますね。

-矢野さん、太我さんは、この先どんなバンドになっていきたいと思っていますか?

矢野:表現したいことをより多くの人に伝えるために、YouTubeでバラエティ・チャンネルもやってますけど、それに負けない音楽を作っていかなきゃいけないと思ってます。聴いてくれる人がすごいスピードで増えてきてるから、それに負けないように頑張りたいです。

太我:音楽の部分じゃなくて、YouTubeをやってるからこそ知ってもらえる人間性も含めて、"あ、この人たちマジで楽しそうだな"って思ってもらえるような、キラキラした音楽をやりたいですね。普通のバンドだと、ヴォーカルにしかスポットが当たらないことも多いじゃないですか。でも、YouTubeをやってるから、全員のキャラが出るわけで。3人だからこそ出せる色を全力で放っていきたいです。

-なるほど。ノンラビって、音楽的には決して新しいものではないし、普遍的なことをやろうとしてるけど、バンドとして総合的に見たときに、斬新な存在になりそうですね。

田口:そう言ってもらえると嬉しいです。僕らはYouTubeでどれだけふざけて数字を上げようが、結局音楽に戻りたいので。目標としては、絶対的にドーム・ツアーをやれるぐらい、かっこいいアーティストになりたいっていうのがあって。

-ドームでやりたいライヴのイメージはありますか?

田口:ありますよ。僕らはYouTubeで結構むちゃくちゃやってきたんですよ。川に飛び込むとか(笑)。それをドームで流せるバンドっていないと思うんですよね。で、そのあとに、めちゃくちゃかっこいい演奏をして、プチ・パニックを起こしたいと思ってます(笑)。