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INTERVIEW

Japanese

Shiggy Jr.

2018年05月号掲載

Shiggy Jr.

メンバー:池田 智子(Vo) 原田 茂幸(Gt/Vo) 森 夏彦(Ba) 諸石 和馬(Dr)

インタビュアー:石角 友香

モータウンやソウル、ロック、ファンクを独自のポップス感性で消化してきたShiggy Jr.。前作『SHUFFLE!! E.P.』でレーベルを移籍し、その後のツアーでバンドの第2章を着実に掴んできたなか、5曲入りのEP『KICK UP!! E.P.』をリリースする。テレビアニメ「斉木楠雄のΨ難」第2期 第2クール オープニングテーマとして書き下ろした「お手上げサイキクス」で聴くことができる驚きの新境地をはじめ、前作から続く大人っぽい歌詞の表現や、シギー流のソウルやファンクの深化も聴きどころ。何より、年齢なりのリアリティを獲得し、音楽が心底好きな4人を実感できるのだ。そんな今を、全員インタビューからひもといていった。

-バンドの第2章は『SHUFFLE!! E.P.』(2017年リリースのEP)で始まっていたかと思いますが、今回新たなテーマはありましたか?

原田:今回は前回の『SHUFFLE!! E.P.』をより濃厚にしていくっていう感じでした。『SHUFFLE!! E.P.』は今までやってきた『ALL ABOUT POP』(2016年リリースの1stフル・アルバム)のようなJ-POP的なものと、ちょっと大人っぽいというか、洋楽感もありつつ、ルーツっぽい音楽もちょっと感じられるようなもののちょうど間ぐらいだったのかなと思ってて。で、今回はどっちかというと、その大人っぽい方に寄せていけたかなと。

-洋楽的なものも今のものもより濃く意識して、ということ?

原田:そうですね。今っぽいものもわりと意識はして。特に2曲目の「Sun is coming up」は今の洋楽感というか、昔っぽい弦の音に対する打ち込みの音とか、そういう感じは今っぽいことを意識してるし、5曲目の「Beat goes on」も、スタジアム・ロックとか、ちょっと古臭くも感じるけど、音の感じとかアレンジの形は今っぽいと思います。

-全体的にリアルになったなと思います。年齢なりに。

原田:あぁ、そうかもしれないです(笑)。

-すごい曲が1曲目にありますが、その話はちょっと置いといて(笑)。「Sun is coming up」、すごくいいですね。このエレピの感じは原田さんのアレンジですか?

原田:もともと別アレンジで作ってましたけど、白石(元久/アレンジャー)さんの作業部屋で"こういう感じにしたい"とか、"こういうのかっこいいよね"みたいな話をしていくなかで変わっていったものかなと思いますね。

-いわゆるネオ・ソウルやレア・グルーヴだけじゃなくて、池田さんが歌うことを前提にしたアレンジなのかなと思って。池田さんはこのオケを聴いたときいかがでした?

池田:大人っぽいしかっこいい曲で、すごい好きだなって。ただ、ここに自分のヴォーカルをどうやって乗せていこうかなっていうのは考えました。ヴォーカルのアプローチとしては、今まではサビで声をガツンと張って、感情を込めて120パーセントで歌い切ることが多くて。ただ、こういう曲はコーラスありきでサビ感が出てくるというか、洋楽的なアプローチの曲だったので、レコーディングのときはサビの温度感とかを意識しました。歌い始めはコーラスがまだ入ってない状態だったので探りながら録ったんですけど、コーラスがハマったときの浮遊感がすごく面白くて、自分のヴォーカルはすごく気に入ってます。

-曖昧な心情を綴った歌詞が多いですね。

原田:それが大人っぽくなるということを表現しやすくしているのかなとは思いますね。ほんとは、単純明快な方が大人だなと思うんですけど、"大人っぽい"ということを表現するにはこういう歌詞の感じがいいのかなと。R&Bっぽかったりもするし、そういうのも含めわかりやすいのかなと思います。

-で、驚きのリード曲「お手上げサイキクス」ですよ。これはアニメありきで作ったんですか?

原田:はい。もちろんそのつもりでは作りました。とはいえ、そんなにアニメそのものに寄せたつもりはあんまりなくって。でもキャラクターを"踊らせたい"ってオーダーがあったんで、いろんな"踊る"があると思うんですけど、どういうふうにしようかなって考えました。タイアップだし、リードになることもわかってたんで、よりバンドがバンドらしく見える曲になった方がいいよね、みたいな話はあって。で、こういうパンクっぽい曲になりました(笑)。

-ここまで振り切った理由はなんなんですか?

原田:たしかに、構成が変だったり、他の曲とはいろいろと全然違ったりするんですけど、曲作りとしてはそこまで振り切ったというつもりはなく、普通に作っていて。