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INTERVIEW

Japanese

SHAKALABBITS

2018年06月号掲載

SHAKALABBITS

Member:UKI(Vo) MAH(Dr)

Interviewer:山本 祥子

-音楽はどうなんだろう? 新たに生まれたりしているのでしょうか?

MAH:今は曲の元ネタをしこたまためていて。それを一緒に鳴らす仲間と、アルバム1枚作りたいねって集まったりしてるところ。本当の準備段階だよね。俺らは音楽を作るプロだから、動き出したら一気にガーッと進むだろうし。とはいえ、二足のわらじは難しい。中途半端にならないように、音楽は音楽、服は服、できるだけうまいこと頭を切り替えて、どっちもちゃんとやりたいって思ってるよ。

-逆に並行させることでのいい点、刺激し合う部分もあるのかなって思うんだけど。

UKI:うん。どうしたって音楽と服は結びついちゃうよねって思うから。歌詞を書くみたいに考えると、服のアイディアも湧きやすくて。というか、そっちの方が得意だった。去年、どういう服を作ったらいいんだろう? って深く妄想してたときに、その答えが出た。歌を歌う、言葉を綴る、曲を作るのと同じように、服を作るとしたら、アイディアがどんどん湧いてきて、テーマがいっぱい生まれてしまって。こんなんどう? ってMAHに見せたら、面白いねって言ってくれたんだよね。

MAH:当分大丈夫じゃない? っていうくらいあるよ、テーマは。

UKI:服作りを手伝ってくれている仲間にも、これはこうこうで、こういうふうにしたくてって一生懸命伝えて。とにかく伝える作業をしてたよね、ここ何ヶ月かは。"こういうことをやりたいんです。なので、わからない部分を教えてほしいです"って、いろんな友達に聞いて、やり方を教えてもらって、学んでいる途中ですね。

-第1弾のエプロンドレスも、アクセサリーも、Tシャツも、スカートも、別モノじゃないのがわかるから。言葉遣いや歌声に触れたらUKIだとわかるみたいに、デザインしたものにも脈々と血が通ってるというか。

MAH:どれもUKIさんが着てそうだよね。

UKI:自分のクローゼットを見るとすっごく思うんだけど。スポーティだったり、エレガントだったり、汚い感じだったり、いろんな顔があるっていうか、決して1個には絞れなくて。歌詞にもいろんな人物が登場するから、一見バラバラに思えるのと同じよね。毎日いろんな格好をしたいので、作る服も毎日遊んでいるっていうふうになってしまうの、やっぱり。

-けどバラバラに思える服たちがまた、組み合わせると意外と良かったりしない?

UKI:そう! パーカーとエプロンワンピってあんまり結びかないけど、一緒に着るとなんだかすごく"SHAKALABBITS"で。

-そういう音楽だったんじゃない? スカも、ロックも、ポップも、プログレッシヴな曲も、この人たちが演奏するとSHAKALABBITSになるっていう。

MAH:ほんとに、そのまんま服を作ってます! って感じだね。

-って思ったら、これから届くであろう音楽は、メンバーや、編成や、シチュエーションによってシャカ(SHAKALABBITS)と同じになるわけがないから、UKIソロもUKIのまんまでいいんだな。

MAH:そうだ! 前にUKIさんソロをやるかもって話をしたじゃん。けど最近、UKIソロでTシャツを作るとしたら、デカデカと胸や背中に"UKI"って書くの? みたいな。

UKI:じゃあ名前を考えた方がいいねーってなって。そこから少し時間が経ち、"ソロでやる意味ある!?"みたいに思い始めて。こんだけふたりで活動してるのに、もともとバンドが好きで"(自分は)バンドマンだ!"と思っている人たちなのに、なんで私のソロなん? 一緒にやればよくない? って、一昨日、MAHに言った。

-それに対してMAHはどう答えたの?

MAH:笑った(笑)。"それならそれでいいよー、俺はボス(UKI)がやりたいようにやるぜ"って。

UKI:だからプロジェクト名を一昨日から考えてます(笑)。

-それは近々決まって、私たちのもとに嬉しい情報として届くのかしら?

MAH:どうだろう? けど決めたいよね。その前に、とりあえずアメリカに行ってくる。

-それは仕事的な? 遊び的な?

MAH:観たいバンドがいっぱい出演するスカ・パンクのフェスがあって。最初はレイ(REI MASTROGIOVANNI)に誘われたんだけどね。自分たちでいろんな手配を進めてたら、あいつが"行けんくなったー"ってなって、じゃあ俺らは行ってくるよって。

UKI:好きなアーティストがたくさん出るから、そこで子供みたいに遊んだら、何か思うことがあるかもと。うん。アメリカに行ってきます。


みんなへの"ありがとう"の気持ちは、新たな音楽として生み出してお返しし続けなければいけないと思う


-アメリカで存分に遊んで、いっぱい刺激を受けて、新しいものが得られたら、それってきっと最初にMAHが話していた、楽器はおもちゃだからっていうところに戻るよね。

MAH:そうそう。絶対ね、それはあるなと思ってて。レイってそういうスピリチュアルな話が好きだから、会うたびに"変わるでぇ。そこでバチコーン変わるんちゃうん?"みたいに言われてて、"あぁ、そうかな!?"っていう。

UKI:ふふふふふ(笑)。

MAH:良くも悪くもなんか変わったら面白ぇなぁと思って、ちょっと(アメリカに)行ってくるよ。