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INTERVIEW

Japanese

A11yourDays×YUTARO

2018年05月号掲載

A11yourDays×YUTARO

A11yourDays:SOGYON(Vo) Masaya(Ba)
ART LOVE MUSIC代表:YUTARO
インタビュアー:高橋 美穂 Photo by 上溝恭香


エフェクターごと没収しました。裸で勝負しなさいと(YUTARO)


-新しいプレイ・スタイルを開拓したということでしょうか?

Masaya:めちゃめちゃ開拓しました。機材も変わったし。

YUTARO:この前、ライヴが終わったあとにエフェクターを没収したんです(笑)。

Masaya:それで、アンプも新しいのを全財産はたいて買って。

YUTARO:すごくいいベースを持ってるんですよ。でも、あるエフェクターを繋ぐと、全部その音になっちゃうから、いいベースを使ってるのに意味ないし、作り込んだフレーズも飛んでこないんです。だから、エフェクターごと没収しました。裸で勝負しなさいと。

Masaya:俺はすごい勉強になります。不安ですけど(笑)。

-また、話によると「FEEL THE FREE」は、デモからかなり変わったそうですね?

SOGYON:もともとはエレキ主体だったんですけど、エレキに縛られてる時点で「FEEL THE FREE」じゃないんじゃないかって。そこで、アコギを主体にしたらリズミカルになって、この曲が求めていたところに着地できましたね。でも歪みは欲しかったから、ベースを歪ませたんです。

Masaya:それもやったことないことでしたね。でも、「For the Light」が一番大変だった。

YUTARO:「For the Light」は後奏が長いので、個々の楽器のアプローチが重要なのに、普通にルートで弾いてるから、ダメでしょ! って。YouTubeで、Victor Wootenっていう超上手いベーシストの映像を見せて、"これをイメージして、適当でいいから弾いて"って。

Masaya:それで"次はFlea(RED HOT CHILI PEPPERS)やって"とか言われて。

YUTARO:そういうのをいっぱいやって、良かったところを編集して作ったんです。

Masaya:ライヴで再現できるかわかんないんですよ。

-ライヴが楽しみです(笑)。ミュージック・ビデオもYUTAROさんが撮っているんですよね。「FEEL THE FREE」では、メンバーが海に落とされたという(笑)。

SOGYON:俺、風邪ひきましたもん。

YUTARO:ちなみに、海に落ちたシーンは使われないです(笑)。

SOGYON&Masaya:えぇ!?

YUTARO:みんな表情が硬かったんです。だから、最初にヒドいことをした方がいいかなって、それだけだったんです。

SOGYON:でも俺は、ミュージック・ビデオの最初のテーマをぶち壊しましたからね。全員がマスクをするはずだったんですけど、海に入ったら、マスクが流されてしまって、"全員マスクなし!"ってなってしまったんです(笑)。

YUTARO:コンセプトが変わったので言いますけど(笑)、もともとは"光と影"っていうテーマで。砂丘でメンバーに白いマスクをしてもらって、それを"光"に喩えて、"影"は黒いマスクをつけた人とUFOみたいに映り込んでるドローン。それで、SFっぽく、影にずっと光が追い掛けられているように撮って、最後は影から逃げ切って終わるんだけど、結局は足元には影がある......っていう演出をしたかったので、マスクを用意したんですね。でも、開始3分くらいでマスクがなくなって、ストーリーを変えざるを得なくなりました(笑)。それで、みんなに砂丘を歩いてもらう映像になりましたけど、いい感じの仕上がりになりましたよ。

-そうやって、臨機応変に考えてもらえるところも含めて、レーベルの代表に映像も音も見てもらえるって、バンドとしては安心感がありますよね?

Masaya:そうですね。YUTAROさんは、信頼できるお兄ちゃんって感じです。

SOGYON:ライヴも、今までは、周りの大人たちに言われたまんまをやっていたところもあったんですよ。でも、最近はメンバーで考えてやってみようって。それでYUTAROさんとかマネージャーさんに意見を貰ったり、一緒に相談したりしながらできるようになりましたね。

YUTARO:彼らは今後、もっと化けると思いますよ。楽しみにしていてください。