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INTERVIEW

Japanese

虎の子ラミー

2018年04月号掲載

虎の子ラミー

Member:マザー・ヤナギ(Vo/Key) ミズキ(Gt/Cho) Risako(Ba/Cho) TKみほか(Dr/Cho)

Interviewer:岡本 貴之

2017年6月に新メンバーを加え、新体制初の音源となる2ndミニ・アルバム『予期せぬ事態と必然の園』を4月11日に発売する虎の子ラミー。"JAPAN EXPO ROCKs 2017"で優勝を勝ち取り、フランスでのライヴを成功させるなど話題となっている彼女たちの"立体型サファリロックバンド"ぶりを、すでにライヴハウスで体験している音楽ファンもいるかもしれない。一見、エンターテイメント色豊かなバンドだが、ここに至るまでには紆余曲折もあったようだ。虎の子らしからぬ人間味溢れる初インタビューをどうぞ。

-アルバムを何度か聴かせてもらったんですけど、みなさん20代前半でキャリアも5年くらいにも関わらず音楽に貫禄がありますよね。人生1周した感じと言うか。

一同:あはははは!

マザー:そうですね、たしかに(笑)。

-バンドが今の体制になるまでの経緯を教えてもらえますか?

マザー:オリジナル・メンバーは私とギターのミズキで、サポートだったドラムのTKみほかが2年前に加入して去年の6月にベースのRisakoが加入して現体制になりました。

Risako:私はマザーから誘われてスタジオで合わせてみていい感じだったので入りました。それまではお互いのバンドの界隈が違ったので、話したことはなかったんですけど。

-やはり気になるのは"虎の子ラミー"というバンド名なんですが。


ミズキ:それはよく訊かれます。

マザー:でも響きがいいなと思ってただけで、深い意味はないんですよ。とりあえず動物の名前を入れたくて、虎っていう強い動物と"ラミーちゃん"っていうかわいい感じを入れて。のちにキャラクターにできたらいいかなって。

-それで常に虎柄のファッションをしているんですか?

マザー:はい、マザーになるときには。

-ところでどうしてマザーなんですか?

マザー:マザー・テレサをリスペクトしていまして、自分の本名のヤナギをくっつけてこうしました。

-本当に?

マザー:本当ですよ(笑)。なんでですか?

-いや、他のメンバーが笑ってるから(笑)。

ミズキ:だって、マザー・テレサの名言とか知らないよね?

マザー:まぁだいたい、ニュアンスで(笑)。愛と平和的な。

-なるほど(笑)。最初にマザーさんとミズキさんが結成したときにはどんなきっかけがあったんですか?

ミズキ:もともと私がバンドをやりたくてメンバーを集めたんですけど、最初は"こういう音楽をやろう"っていうのはあんまりなくて。自然に曲を作っていったらこうなったというか。もともと激しい音楽が好きだったというのもあるんですけど。

-みなさんの音楽志向は近いものがあるんですか?

一同:いや、まったく別々です。

ミズキ:私は、D'ERLANGERっていう90年代の元祖ヴィジュアル系バンドが音楽を始めるきっかけになっているので、そこからのインスピレーションは大きいですね。あとはGO!GO!7188のコピーを高校生のころにやっていて。そこがルーツです。

TKみほか:私は小学生のころにピアノを始めて、そこから吹奏楽部に入ったんで、もとはクラシックなんですけど、軽音楽部に入ってバンドを始めるときにドラムを習いに行って。そこの先生がスラッシュ・メタルとかをやっていたんです(笑)。それでLED ZEPPELINとかDEEP PURPLEとかハード・ロックも聴くようになって。そのあと、先生が昔tricotでドラムを叩いていた方に変わって、そこからは変拍子系のバンドも聴くようになって、幅広くいろいろと聴いてます。

Risako:自分もTKと同じで中学のときに吹奏楽をやっていて、高校になってからも吹奏楽をやろうと思っていたんですけど、顎関節症になっちゃって楽器を吹くことをやめたんです。でもバンドも好きだったので、吹奏楽で低音楽器をやっていたこともあって、エレキ・ベースをやろうと思って始めました。当時好きだったのがマキシマム ザ ホルモンで、ホルモンが好きだったバンドを掘り下げていったらRAGE AGAINST THE MACHINEと出会って。そこから人生が変わるくらいの影響を受けました。

マザー:私は日本の音楽をよく聴いていて。宇多田ヒカルさんとかYUKIさんとかミスチル(Mr.Children)とか、聴き心地のよい音楽を聴いてました。あとは昭和歌謡曲も好きです。それと高校のときに軽音楽部に入ってからは友達の影響でGO!GO!7188とか、毛皮のマリーズとかミドリとかを聴いてました。