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INTERVIEW

Japanese

Swimy

2018年01月号掲載

Swimy

メンバー:Takumi(Vo/Gt) 平成のまお(Vo/Ba) タイキロイド(Gt/Cho)

インタビュアー:秦 理絵

-っていうぐらい、必ず世代を越えて何曲か思い浮かぶ歌があるのが「みんなのうた」ですけど。そういうお題に対して、どういうふうに向き合いましたか?

Takumi:もともと候補として3曲書いてたんですよ。そのうち2曲はいわゆる教育番組で流れても大丈夫なように、道徳心を煽るような曲を書いたんです。で、もう1曲はアニメーションがつく前提でちょっと遊び心を入れて書いてみようと思った曲で。結局、それが選ばれたんですよね。シングルの勝負曲にはなりづらいけど、自分的には一番お気に入りでした。

-これを歌謡曲っぽいマイナー調にしたのは?

Takumi:一度こういう曲を書いてみたかったんですよ。僕の親が50代なんですけど、親の世代が聴いてた曲って、やっぱり自然に耳に入ってたから、雰囲気が好きで。歌詞は子供向けにキャッチーな言葉選びをしてるんですけど、大人が聴いても"なんか懐かしいな"って心をくすぐれるように書きました。

タイキロイド:サイショニキイタトキカラ、コノフレーズガハナレナカッタデスネ。

-歌詞のストーリーは、魚に憧れてた子が魚になっちゃうというファンタジー?

平成のまお:魚が優雅に泳いでるのを見て楽しそうやなと思ってた子がいるんですけど、魚をヴァーチャル体験できる機械があって、それで体験をするんです。そしたら、"意外と魚も大変なんやな"っていうのを知って。最後は命のありがたみを感じることで、心を込めて"いただきます"って言えるようになるっていう歌ですね。

-あ、ヴァーチャル体験なんですね。本当に魚になっちゃって、しかも、最後に"いただきます"って食べられちゃうから、かなりシュールな歌だなと思ってました。

平成のまお:そう思ってる人がほとんどやな。

Takumi:まぁ、そこはどちらでもいいんですけどね(笑)。やっぱり僕も人のことをうらやましがってしまったり、ひがんでしまったりすると、その人の立場になって考えられへんくなるんですよ。でも、どんな人にでもその人の立場があって、苦しいことがあるっていうことを理解できると、ほんの少しだけ相手に思いやりを持てたり、もっと理解しようっていうふうに考えられるかなって思うので。そこが伝わればいいですね。

-なるほど。それにしても、この曲は"なんでもやる"をモットーとしているSwimyにしても、かなり振り切ったんじゃないですか?

Takumi:「みんなのうた」だから書けた曲でしたね。僕たちのことを知らない人が「僕と魚の物語」を聴いたときに、"この曲をやってるのが若手のバンドなんや!"って驚くようなギャップは作りたいねっていうのもあって。でも、勇気はいりました。

-そこに勇気を持って踏み切れた理由はなんでしたか?

Takumi:僕は取材とかで結構、"バンドっていう枠にとらわれないサウンドを出したい"って言ってるわりに、心の中でブレーキを作ってたなと思ったんですよ。で、またこの曲でもブレーキをかけそうな自分がいたんです。だから、取材で自分が喋ったことを思い出して、"これを本気でやり切ってこそ、枠にとらわれないバンドじゃないの?"って自分に言い聞かせてた部分はデカかったと思いますね。

-ちなみにドラムのレコーディングはどうしてるんですか?

Takumi:この曲と「しゅるる」はドラムのレコーディングをしてないんです。生ドラムの音を別録りして打ち込みの音と合わせてリズム・トラックを作った感じですね。

-言われないと、普通にドラムを叩いてるようにも聴こえます。

Takumi:生ドラムを素材として入れてるからですね。打ち込みの音だけだと、軽い感じになってしまったので。やっぱり生の感じも欲しくて。ハイブリッド・リズム音源ですね。

-なるほど。「しゅるる」は、いままでのSwimyの楽曲の中でも一番と言っていいほどソリッドなロック・ナンバーです。何かきっかけがあってできたんですか?

Takumi:阪神(タイガース)の石崎 剛投手が僕らの「絶絶」(『絶絶ep』収録曲)っていう曲を登板のときの入場曲に使用してくれて、それが嬉しかったんですよ。それで、僕らが大きい舞台に立てたときに、めちゃくちゃ盛り上がるような、テンションをぶち上げる勝負曲を作ってみようと思ったんです。