Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

FERN PLANET

2018年01月号掲載

FERN PLANET

メンバー:SERINA(Vo/Gt) 山口メイ子(Ba/Cho) ミズグチハルキ(Dr)

インタビュアー:蜂須賀 ちなみ

"十代白書2014"では準グランプリを獲得、"閃光ライオット2014"ではファイナルに出場、それ以降は各地のサーキット・イベントに出演するなど、精力的に活動していた3ピース・バンド Rick Rackが2017年2月に解散。同バンドのヴォーカル&ギターのSERINA、ベース&コーラスの山口メイ子、そして新たに加入したドラマーのミズグチハルキによる新バンド ELFiN PLANETが、12月13日にミニ・アルバム『stardustbox』をリリース。それと同時にバンド名を"FERN PLANET"へ改名した。日々を必死に戦いながら掴んだ光をリアルに鳴らす同作は、若くして紆余曲折の道のりを歩んできた彼女たちだからこそ生み出せたもの。バンドの現在地を語ってもらった。

-心機一転、今回のリリースを機に"FERN PLANET"に改名したとのことですが、このバンド名の由来を教えていただけますか?

SERINA:プラネットの語源にあたるギリシャ語の"プラネテス(=惑う人)"という単語と、ドイツ語の"フェルンヴェー(=どこか遠くへ行きたいと思う気持ち)"という単語を組み合わせた言葉です。自分たちもまだ見たことのないような、もっと素敵な世界へ行きたい、という意味を込めました。ELFiN PLANETやRick Rackのときよりも、よりバンドの意志が強くなったっていう感じがしてますね。描いていきたいことをより表現できるようになってきたというか。

山口:昨年5月に新しくハル(ミズグチ)も入って、この3人だからこそできる曲もすごく出てきたし。でもバンドが大きく変わってきたというよりかは、私たち自身の人間としての心の成長に伴っているんじゃないかなと思います。私たちは3人でディスカッションを結構するんですけど、わりと深いところまで話すので、そこで"ああしたい"、"こうしたい"っていうのがどんどん生まれてくるようになっていって。

-ディスカッションは日頃よくやってるんですか?

ミズグチ:そうですね。そのときに疑問に思ったことはなるべくその場で聞くようにはしてます。

-意見は結構食い違います?

ミズグチ:はい、ほぼ食い違います(笑)。

山口:三者三様というか、みんなバラバラな人間なんですよ。結構時間はかかっちゃうんですけど、意見を戦わせて、戦わせて、お互い"ん?"って思う部分がないように、うやむやにすることのないように突き詰めるようにしてます。

-そういう空気感になったのはいつごろからですか?

SERINA:ハルが入ってからかな?

ミズグチ:私がうやむやにするのが嫌なタイプというか、"なになに?"ってすぐ聞きたくなる人なので、そうなっていったのかなっていうふうに思います。

SERINA:私とメイ子だけだったら、たぶんここまで(ディスカッションを)深くやってなかったんじゃないかな。ふたりとも、結構人に合わせちゃうというか、流されちゃうタイプなので。やっぱりハルみたいな人間が入ってくれたから今みたいな形でできてるのかなってすごく思います。

山口:そもそもハルと初めてスタジオ入ったときも、めっちゃ喋ってて(笑)。新しいドラマーを探すときに10何人ぐらいの人とスタジオ入ったんですけど、ハルとだけは30分ぐらい喋ってたのかな? なんか初対面って感じもしなかったんですよね。

ミズグチ:その結果私が選ばれたみたいで......ってこれ、自分で言うのも嫌なんですけど(笑)。

-(笑)ミズグチさんが加入したことによって、バンド内の意見交換が活発化したと。

SERINA:そうですね。

-そういうやりとりを経て生まれたのが今回のミニ・アルバム『stardustbox』かと思いますが、改めてどんな作品になったと感じていますか?

ミズグチ:いろいろな場面で寄り添えるアルバムになったのかなぁとは思いますね。私自身、レコーディングや制作に参加するのは初めてやったんですけど、3ピースやし、なるべくいらないものはなくして、シンプルにそのままの私たちを出したいなと思いながら、人間らしさや等身大の私たちを感じてもらえるようにこだわっていきました。

山口:「Lの質疑」や「ballOOn」のようにもともとRick Rackのときにあった曲も、「サテライト・サーチライト」や「フォレストネスト」、「ナイトエスケープ」、「劣等星」のようにこの3人で作った新曲とが混ざり合ってるので、改めて歌詞の意味を考えてみたり、ちゃんと噛み砕いて制作することができました。ホンマに今の3人やからできた、自分たちらしいアルバムになってると思いますね。このタイミングで出せて良かったです。

SERINA:当時私はまだ高校生だったんですけど、Rick Rackで出したアルバム(※2015年リリース『今を生きぬく乙女たち』)から2年以上経ってるんですよ。なので、やっと完成できたなっていう達成感がすごくありますね。Rick Rackのころには完成まで辿り着かなくてそのままになっちゃってた曲も、今回"このメンバーでもう一度やろう"と決めたら結構スムーズに進んでいきましたし。私ひとりで考えるよりも、3人で考える方がうまくいくんだなっていうふうにも思いました。あと、私は歌詞を重視してるんですけど、この間にはホントにいろいろなことがあって、このふたりと出会って関わり合うことによって人間が形成されていったんですけど、それが今回の歌詞にもすごく出ていると思います。最近、周りの人からも"あのころと雰囲気変わったよね"みたいなふうに結構言われるんですけど、本当にそのとおりだなと。