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INTERVIEW

Japanese

ドラマストア

2017年10月号掲載

ドラマストア

Member:長谷川 海(Vo/Gt) 鳥山 昂(Gt/Pf)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

-(笑)ということで、鳥山さんを正式にメンバーに迎え、今回新たにシングル『ラストダイアリー』がリリースされますが、この3曲はどういう順番でできていったんですか?

長谷川:「ハロー彗星」は結成半年ぐらいの時期からあった曲なんですよ。1回だけアコースティック音源っていう形でライヴの特典にしたことがあるんですけど、それ以来お蔵入りしてたんですよね。あと2曲は、土台ができたのは「あさきゆめみし」の方が早くて、「ラストダイアリー」が最後ですね。

-では、その順番で1曲ずつお話をうかがっていきましょうか。まずは「ハロー彗星」。お蔵入りさせていたにもかかわらず、このタイミングで引っ張り出してきたのはなぜですか?

長谷川:もともと、和也君の手術の日程も決まっちゃって、予定もカツカツになってきたってときにポロッと"「ハロー彗星」やる?"、"今のメンバーならできるんちゃう?"みたいな話になったんですよ。それでツアー・ファイナルで久しぶりにバンドでやったら、ファンの方も――ホンマに数人しか知らないと思うんですけど、めっちゃ喜んでくれて。うちの両親も"「ハロー彗星」入ってんのアツいわぁ"って(笑)。ファンかよ!

鳥山:レコーディングにもお母さん来てましたよね。

長谷川:そう、来てもうて(笑)。僕が最近新居に引っ越したんですけど、オカンが実家から炊飯器を持ってきてくれる予定やったんですよ。だけど、結局炊飯器は忘れて差し入れのサンドイッチだけ持ってきて、ドラム録りとベース録りを聴きながら"あ~、こうやって音って重なっていくねんな! ほな、お母さんランチだから帰るわ~"って去っていくという......。

鳥山:もっとおったらよかったのにー。

長谷川:帰ったあと"このタイミングで「ハロー彗星」入るのすごく嬉しいってお父さんと話してんねん"っていうLINEが来たんですよ。いや、オトンもかい!

鳥山:ははははは!

長谷川:それで"待ってました!"って思ってくれる古くからのファンの方もいるのかなと思って。なので、今入れて良かったなと思ってます。それに前作(『白紙台本』)は特にスピード感があった作品というか、新しい俺たちを見せるための、後ろを振り向く必要のなかったアルバムやったんですよ。

-逆に言うと、今回は後ろを振り向く意味があると思ったということですよね?

長谷川:そうですね。そもそも僕がずっとこの曲をお蔵入りにしてた理由が、ちょっと、こっ恥ずかしかったからなんですよ。僕はすごく地元が嫌いで、早く地元を出たいと思ってたんですけど、歌詞にもあるように、18歳の夏に部活を引退してから友達に誘われてライヴハウスに行くようになって。バスで片道700円、40分かけて三宮まで行ってライヴ観て帰る、っていうのを高校生時代にバイトもせずに毎週末やってたんですよ。それがすごく楽しくて、"自分も大学生になったら都会に住んでバンドがしたい!"って思うようになったんですね。そういう気持ちにさせてくれたバンドのことは「グッバイ・ヒーロー」(2015年リリースの1stミニ・アルバム『午前0時の太陽』収録曲)でも歌ってるんですけど、あの曲とは違う視点で、"あのころの自分"と"あのころの自分が見ていた尊敬している人"の両方を客観的に見たような曲が「ハロー彗星」なんですよ。でも作った当時は僕の中で"今、こんなに自分自分してる歌は歌いたくない!"みたいな気持ちがあって。ドラマストアの長谷川 海はやっぱり"ついてこい!"とか言っていたいというか、みんなの前では光っていたかったんですよ。でも年月を経て、何度も心が折れて、そのたびに周りにいてくれるファンやメンバーが支えてくれて――というなかで"あ、これはもうドラマストアの曲やわ"って思えるようになったんですよね。

-なるほど。そういえば、今回のアルバムを作るうえでテーマみたいなものってありました?

長谷川:いや、『白紙台本』のときと同じように、今回も一貫したテーマがあったわけじゃないですね。

-あ、そうなんですね。ちょっと意外でした。今の言葉を借りれば今回のシングル、3曲とも"自分自分してる歌"じゃないですか。

長谷川:あぁ、そうですね!