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INTERVIEW

Japanese

The Floor

2017年06月号掲載

The Floor

メンバー:ササキハヤト(Vo/Gt) 永田 涼司(Gt) ミヤシタヨウジ(Ba) コウタロウ(Dr)

インタビュアー:沖 さやこ

洋邦オールジャンルのサウンドを取り入れ、様々なアプローチに挑戦し続ける札幌発の4人組、The Floor。今作『ウェザー』は、メイン・コンポーザーの永田涼司が、ロックに目覚めるもっと前、幼少期に聴いていたような童謡やゲーム音楽の要素も取り入れた作品になった。メンバー全員の想像力や、イメージを音に落とし込むスキルも上がり、さらに情景が見える曲が揃う。ミュージック・フリークっぷりを感じられるサウンドメイクももちろん健在の、飛躍の1枚。その背景を探った。

-2ndミニ・アルバム『ウェザー』。さらに音楽性の幅を広げた、いいアルバムになりましたね。

ササキ:いままでよりさらに"いけた!"感はあるよね。

コウタロウ:うん。満足感があります。

ミヤシタ:『ライトアップ』(2016年5月リリースの1stミニ・アルバム)を超えた感覚は自分たちの中にもあって。

永田:前作の『Re Kids』(2016年12月リリースの1st EP)で、僕としては"このままのやり方だと自分たちの音楽を更新するのが難しいかな"と思ったタイミングがあったんです。だから新しいスイッチを入れて制作をしたので、その手応えはありますね。それがうまいこといったなと思います。

-"更新するのが難しい"と思った原因とは?

永田:これまで、"自分の聴きたい音を作る"というのが曲を作るうえでの基準だったんですよね。でも、いまのインプットの量だと自分が聴きたいと思えるものは作れないんじゃないかな......という気持ちが『Re Kids』を作り終えたあとに湧いてきて。だから、今回はインプットの方向性も変えて――音楽にのめり込むようになった中学生のころよりもっと前の、ゲーム音楽や童謡みたいな、幼少期に知らず知らずのうちに聴いていたものを取り入れたりしたんです。

-なるほど、童謡ですか。

永田:母親から、"小さいころから音楽がすごく好きでめちゃくちゃ歌ってたよ"とよく言われるんです。ギターを弾きながら「どんぐりころころ」を歌ったりして、"自分の中にこういうメロディがあるのかもしれないな......"と思って、ああいう大きくてゆったりした譜割りのメロディをやりたくて「ラブソング」(Track.6)を作りました。

-へぇぇ。普段あまり聴かない音楽や流行りの音楽の要素を取り入れるのではなく、音楽の原体験を呼び起こすというのは、面白いし素敵です。

永田:うん、だから作っていてすごく楽しかったです。

-では、今作の楽曲はその作業の中で生まれてきた曲が多い?

永田:もともとあったデモに、そういうものやいまの自分たちの要素をがんがん詰め込んでいったり、昔の曲がいまの自分たちにハマるパターンもありました。今回のアルバムを制作するにあたって、前もって作ったデモもあったんですけど、結局それがもとになった曲はあまり使わなくて(笑)。制作期間やレコーディング中に作ったものが収録されています。使わなかったのは、いまの自分たちが聴きたいものではなかったからなのかな......という気はしていますね。

-『Re Kids』以降、全国各地でライヴもしていたし、制作はなかなかハードだったでしょう。

ササキ:まぁ......なんとかなった、のかな(笑)。でも、"これはこうだからもっとこうしようよ"とか、"新しく作ろうよ"みたいに妥協なく作れて。ひいひい言いながらも新しいものが突き詰められたなと思いますね。

ミヤシタ:非常にドMですね(笑)。

-ははは。4人全員が納得するものでないと、というのはThe Floorが前々から大事にしていることではありますからね。さらにそれがシビアになったと。

永田:3~4月に制作とレコーディングをしていたんですけど、つまずいたこともあって。でも、どれだけつらくても4人全員が納得できなきゃだめだ、というのはありました。

ササキ:ああでもないこうでもない言いながらね。今回はあんまりぶつかってないよね?

コウタロウ:ぶつかったというか、みんなで"どうしよう"と頭を抱えてた......かな(笑)?

ミヤシタ:いや、忘れてるだけでアレンジも選曲も結構ぶつかったよ(笑)。

-(笑)ぶつかった記憶がなくなるほど、できあがりに手応えを感じられているということでしょう。

ササキ:うん、みんないい気持ちにはなっています(笑)。

永田:最終的に、"長く聴けるCDにしたい"という気持ちがあったので、作品としてのバランスを考えて選曲をして。だからいい曲でも"聴き心地のいい作品にするならこの曲は抜いた方がいいかな"と言って収録しなかったり。

ササキ:ほんとめっちゃ入れたい曲たくさんあって! あれも入れたかったし、これも入れたかった。入らなかった曲でライヴでやりたい曲もたくさんあるんだけど、とりあえず持ち越しということで......。