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INTERVIEW

Overseas

JIMMY EAT WORLD

JIMMY EAT WORLD

Member:Jim Adkins(Vo/Gt) Tom Linton(Gt/Vo) Rick Burch(Ba)

Interviewer:山口 智男

-そういう新しい試みは、スタジオでメンバー全員でアイディアを出し合った結果なんですか。それともアイディアを持ってきた誰かが他の3人をリードしながら作り上げるんですか?

Jim:曲によっていろいろあるんだ。漠然とこういう曲を目指しているっていうのはわかっているんだけど、それをどうやって形にしていったらいいかわからなくて、その方法を4人で探しながら――

Rick:全員でしっくりくるまで演奏し続けるときもあるし。

Tom:「Get Right」(Tarck.6)みたいにJimがアイディアを持ってきた曲もあるし。

Jim:大まかに言うと、完成した形が見えているものと、まだ見えていない状態からみんなで作り上げるものの2種類があるって感じかな。

-『Integrity Blues』ではキーボードをたくさん使っているけど、キーボードを使おうと思ったきっかけは?

Jim:『Integrity Blues』をレコーディングしたスタジオに、たまたまキーボードがたくさんあったんだよ(笑)。プロデューサーのJustin Meldal-Johnsenと曲のアレンジを考えているとき、試しにそばにあるキーボードを加えてみたら、いいねってことになったんだ。

Tom:JustinはBECKNINE INCH NAILSとレコーディングした経験があって、シンセ・サウンドにも精通しているんだ。

Jim:だからJustinのアイディアだったと言ってもいいかもしれないな。

Rick:曲を作るプロセスに新しい要素を取り入れるというJustinからの挑戦に僕たちが受けて立ったんだよ(笑)。僕らはロック・バンドだから、いつもはギターを中心にアンサンブルを考えるけど、シンセを取り入れながら曲を作ることによって、曲作りのプロセスを広げることができた。そういう意味では、いいチャレンジになったと思うよ。

-「Integrity Blues」にはストリングスとホーンも使っているけど、バンドの基本編成にない楽器でも、その曲が求めている音色だったら、これからもどんどん取り入れていきますか?

Jim:「Integrity Blues」は、その曲をいいものにするには何ができるかを考えながら作ったんだ。一番強調したかったのはヴォーカルと曲全体のダイナミクスだった。音色として、それほど主張せずにヴォーカルと楽曲の強弱を際立たせるには、ストリングスとホーンがぴったりだったんだ。

Tom:そんなふうに曲を生かすことができて、自分たちでも納得できるものだったら、基本編成にない楽器でも取り入れていくと思うよ。

-今回の来日は単独公演に加え、MAN WITH A MISSIONと名古屋、大阪、東京の3ヶ所で共演もしましたが、最後に彼らと共演した感想を教えてください。

Jim:素晴らしかったよ! 彼らとのライヴはどれも楽しかった。

Tom:音楽が大好きで、自分たちがやっていることに誇りを持っていることが伝わってきた。彼らとは何度か一緒に食事に行ったんだけど――

Rick:羊を丸ごと食べ始めたときはびっくりしたよ(笑)! あの格好で、なんであそこまで正確な演奏ができるのか不思議だよ(笑)。

Tom:今回、仲良くなれたから、今度は彼らにアメリカに来てもらって、一緒にできたらいいね。

Jim:きっととてつもないロック・ショーになると思うよ(笑)。