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INTERVIEW

Japanese

MASH BROWN

2017年06月号掲載

MASH BROWN

メンバー:田中 健太(Vo/Gt) 小田 翔武(Gt/Cho) ちゃそ(Key) 松尾 直哉(Ba)

インタビュアー:高橋 美穂

前身バンドを経て、2017年5月に始動したばかりのMASH BROWN。これまでに2曲の新曲を配信しており、早速スタートダッシュを決めてきた印象だ。邦楽の親しみやすさと洋楽のグルーヴ感を併せ持った音楽性は、"遠い未来の目標はワールド・ツアー"と掲げていることが頷けるスケールを感じさせる。4人全員へのメール・インタビューからも、リスタートへの意欲が漲っていた。

-前身バンドから改名し、新たにスタートしようと思ったのはなぜですか?

田中:去年、結成当初からいたドラムが脱退しまして、脱退以降にバンド名を言うたびに"5人で決めた5人の名前なのになぁ......"という思いがメンバーみんなずっとあったんです。あとは前身バンドで活動していたとき、表記間違いや呼び間違いが多かったので、インパクトがあり呼びやすい名前にしたいとは考えていました。活動休止期間に今までよりもメンバー全員で話し合う機会が増え、そのなかで"改名しよう"という話になりました。今までの名前には、"これまでありがとうね"という気持ちですね。新しい名前にまたみんなが愛着を持ってくれると嬉しいです。

-CDは出さずに音源は配信のみで公開、というスタイルにしているのはなぜですか?

小田:まずひとつはシンプルに、多くの人にMASH BROWNの曲たちを手にしてほしいなという思いですね。もうひとつは、悲しいことに最近は、YouTubeに上がっている動画から曲を落としたり、無料の音楽ダウンロード・アプリで曲をダウンロードしたりといった方法で音楽を聴いている人がとても多いと思うんですよ。もちろん法的にも違法(もしくはグレーゾーン)ですが、もっと悲しいのはそういった方法で聴く音楽は音質が本来のものではないということ。作り手側は曲の中にたくさんのアイディアや音を詰め込みます(お金と時間と愛情も)。それらが聴き手に届くまでに削ぎ落とされていくのは非常に悲しい。喩えるなら、有名なシェフが作った最高のパスタを、ラップもせずに冷蔵庫に入れて次の日に腐った粉チーズをかけるような。大袈裟ですかね(笑)? 作り手としては、せっかくだったら一番おいしい状態で食べてもらいたい。だから、いつでも誰でも一番おいしい状態を食べられるように、バンドのオフィシャル・サイトから楽曲をダウンロードできるようにしました。あまり奇をてらってやっている感覚はなく、どういうふうに曲たちを届けようかと考えたときに自然とこのスタイルになった感じです。

松尾:時代は変われど、音楽は人生を豊かにする大切なツールなので、たくさんの人に届けばと思います。

-MASH BROWNとして、打ち出していきたい方向性や音楽性はありますか?

小田:僕らの音楽で、聴く人が新しい世界や自分に気づけるようにしたいね、とはメンバーみんな常々言っています。音楽性という点で言えば、あまりバンドという枠にとらわれたくないというのは全員の共通意識としてあると思います。例えば僕はギタリストですが、必ずしもすべての楽曲でギターが鳴ってなくてもいいのかなと。逆にギターと歌だけの曲があってもいいと思います。そういう意味で、ロック・バンドというよりバンド・スタイルでポップスをやっているという感覚です。

-海外のポップスに影響を受けていることがわかる、カラッとした明るさと、ジャズの洗練性や自由さが混ざった、とても清々しい音楽性だと思いました。メンバーが好きなジャンルが、海外のポップスやジャズなのでしょうか。

松尾:各々好きなジャンルは違いますね。それこそ洋邦問わず、ロック、ポップス、ジャズ、メタルやラウド、ボカロにアイドル・ソングまで幅広く聴きます。もちろん共通して好きなアーティストさんもたくさんいます。僕はジャズ系の楽曲のときはワクワクしますね。ベーシストなので(笑)。

田中:"このジャンルが好きだ!"っていうのが特にないんですよね。音楽だったらなんでも聴きます(笑)。いろいろなジャンルの曲を聴いて、引き出しが増えるのは強みでもあるのかなと。ここ最近はアニソンやアイドルの曲をよく聴きますね。

小田:僕ももともとなんでも聴くタイプだったのですが、活動休止している間、なぜかまったく日本のバンドの曲を聴く気持ちになれなくて。悔しかったんですかね(笑)。そのときにずっと、洋楽のポップスや昔働いていたジャズ・バーでよく流れていたジャズの曲を聴いていました。THE BEATLESのアルバムを全部買って、リリースされた順に聴いていくっていうのもやってましたね(笑)。

ちゃそ:殊に音楽に関しては本当にみんな雑食だと思います(笑)。移動中の車内で今自分がハマっている音楽を流して教え合ったりもよくしています。そのときも、さっきまでEd Sheeranが流れていたのに、次にアイドル・ソングが流れたり(笑)。今回は制作の前段階から翔武が"海外のポップスやジャズをたくさん聴いててね"と言っていたので、今流行っている洋楽のポップスなどはかなり聴き込みました。それが楽曲に表れたのかなとは思います。

-それでも歌詞は、思いやメッセージのこもった日本語詞になっています。日本語詞にはこだわられているのでしょうか。洋楽的なサウンドゆえに、乗せるうえで苦労もあるかと思うのですが。

田中:苦労はありますね(笑)。英語に比べて日本語は発音や言語的に韻が踏みにくく、メロディに乗せにくいので。ただ、僕は日本人で日本語しか話せないし、普段使い慣れていない言葉よりも当たり前に使っている言葉の方が歌っていても気持ちよく、聴き手にもより伝わるかなと思うので、基本的には日本語詞で書いています。アクセントとしては英語詞も入れますが。メロディがきれいに気持ちよく聞こえることは常に考えていますね。

-"クチャクチャ 風船ガムが割れたよ"(「Bye Bye」)、"アップして口にアップリケ"(「Old No.7」)など、気になる歌詞が目白押しなのですが、こういった歌詞も、メロディに乗せるうえで出てくるのでしょうか。

田中:そうですね。僕らは曲先行で歌詞はあとに書くのですが、そういった歌詞は特別意識しているというよりは、メロディを聴いているなかで自然に出てくるというのが近い気がします。僕の場合、歌詞は考えすぎると堅苦しくなってしまうので、直感で最後まで書ききってから改善していくというのが最近のパターンですね。ただ、できるだけ自分が聴いて面白いと思える言葉を選ぶようにはしています。普段から"これってどういう意味なんだろう?"って思ってもらえるような言葉や面白いと感じる言葉はメモするようにしているので、それは生きていると思います。

-楽曲からは、みんなに歌ってほしい、という思いも感じました。これから大きな会場などでライヴもやっていきたいですか?

松尾:もちろんです! もっと大きな規模で、もっとたくさんの人に認知してもらうために音楽をしているので。まだまだ駆け出しのバンドですが、駆け出しのころから応援してくださる方たちと大きな会場で一緒に歌いたいですね。夢のひとつでもあります。

-近い未来の予定、遠い未来の目標を教えてください!

ちゃそ:近い未来の目標で言えばメジャー・デビューですね。遠い未来の目標はワールド・ツアーです。メンバー間でずっと言っている目標のひとつです。

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