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INTERVIEW

Japanese

ポルカドットスティングレイ

2017年05月号掲載

ポルカドットスティングレイ

Member:雫(Vo/Gt)

Interviewer:岡本 貴之

-負けず嫌いが集まってるバンドなんですね。

基本的に全員負けず嫌いかもしれないですね。他のバンドのMVや楽曲だとか、最近バズってるとかちょっと売れてきてるバンドとかをめちゃくちゃ見て、"これに今年中に我々が勝つにはどうすればいいと思う?"とか、いつもそういう話をしているんですよ。やっぱり周りは全部ライバルと言っても過言ではないので。常にそういうことを考えてます。

-そのへんの発想は、ただの音楽をやっている人じゃない感じがしますね。

ゲーム・ディレクターになってから、マーケティングの勉強をたくさんするようになったんですよね。ゲームっていろんなところにシビアにランキングが並ぶんです。売り上げ、DL数、毎日いろんな数字を見ないといけない仕事だから、絶対1番になりたいなって。そこから1番になるためにマーケティングを勉強して駆使するようになりました。

-そういう発想があるだけじゃなくて、音楽自体に魅力があるから話題になると思うんですけど、雫さんの音楽的なバックボーンってどんなものなんですか?

ゲームのサントラとかが大好きで聴いていたんですけど、そんなに音楽が大好きだったわけではなく、BGMで聴いているくらいの感じだったんですよね。ギターを始めたのも3年前くらいで。

-なんでバンドを始めようと思ったんですか。

大学に入ってから遊びのコピバン・サークルに入って、なんとなく歌えればいいやと思ってピン・ヴォーカルをやってたんですけど、自分が歌ってるライヴ動画を見たらめっちゃダサくて。"これはなんか持ってないとすごくダサい!"ってギターを始めたんですよ(笑)。でも持ってるだけはヤバいなってコードを覚えたら、"あれ? もしかして曲作れる?"ってやってみたら曲が作れたんですよ、生意気にも(笑)。そこから"これはバンドを組んだらできるのでは?"みたいに思ったのが始まりですね。

-雫さんが作詞作曲ということですが、バンドで曲が完成するまでにはどんなやりとりがあるんですか?

私がメロディを歌いながら、なんとなく6本の弦をそれっぽく押さえながら弾いて、聴こえが悪くなかったら"このコードはたぶん、ある"って。

-実在するコードかどうかわからない(笑)。

わからないんですけど、それっぽいところを押さえてカポを付けてキーを変えて、紙に6本弦とフレットを書いて押さえ方を書いて、コード3つか4つかを使って曲にして歌詞をサビだけつけて、コードの名前がわからないからスマホのカメラでストロークしている手元の動画を撮って、"ハルシ、このコード何?"って見せるんです。

-ハイテクなんだかアナログなんだかわからない手法ですね。

あとはメンバー同士が話してくれてスタジオに入ったら"ドン"ってわりと一気にいい感じになっていて。もちろん合わせる前にビートやBPM、コードの響きとか、サビは雨が降っている感じを空間系で弾いてみてとか、ざっくりしたイメージを伝えてます。

-雫さんの頭の中には曲の設計ができているんですね。

できてるんですよ、専門知識が足りないだけで。そこはみんなに補ってもらいつつ。リフとかは結構直しますけど。"口ずさみやすいように直して"とか。それで1番が完璧にできたら、あとの展開をみんなで。そこはノリですね。

-そこでキーワードになってくるのは、やはり"いかにキャッチーか"ということなんですか。

それが一番ですね。私が一番うるさく言うんですけど、みんなも基本的に一番にそれを持っているので、私が言わなくても"キャッチーかどうか"をみんなでアドバイスし合って作っていきます。

-曲の出発点には驚きましたけど、そこはやはりディレクションがうまいんでしょうね。

いやいや、ゲームに関してはもっと専門知識がないので、そっちに関しても私が絵を描いて"ここはヒュッていう感じを大事にして"とかってプログラマーに伝えたり、音楽よりひどいです。それでちゃんとできるのでみんなすごいなって(笑)。

-しかもすごくキャッチーなものにしたいと。

そんなアバウトな伝え方をしているわりには、"これはキャッチーじゃないよね"とかあとから言うんですけど。

-それを理論立てて伝えるようになるのは逆に良くないのかもしれないですね。感覚的なところが良いものを作るもとになっているというか。

それはよく言われますね。"そのままでいてくれ"って(笑)。