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INTERVIEW

Japanese

ラックライフ

2017年03月号掲載

ラックライフ

メンバー:PON(Vo/Gt)

インタビュアー:秦 理絵

-最後に「モーメント」(Track.11)について。この曲は全13曲で唯一、弱音が出たなと思いました。

あぁ、そうですね。こいつは「風が吹く街」と同時期の曲なんですよ。

-アニメ"文豪ストレイドッグス"のタイアップ用だったんですね。

そうなんです。原作の中島敦のセリフで、"したことに対する後悔はない、していないことだけに後悔を感じる"みたいな有名な言葉があって。それ、俺は無理やなって思ったんです。いままでの人生を見返して、やってしまったことに対する後悔もあるから、そんな強い生き方、俺はできへん、恥ずかしい、情けないなと思って。けど、そうやって生きるにはどうやったらええんやろうって考えたときに、いまを一生懸命に生きることしかないと思ったんです。思い切りやってたら、"あのときは間違ったかもしれへんけど、自信満々で歩んできた道やから正解やった"って言えるんかなと思いながら書きました。

-だから、タイトルが"モーメント"なんですよね

その瞬間をちゃんと生きないと、ということですね。

-今回は本当に濃いアルバムだと思いますけど、シングルだった「名前を呼ぶよ」(Track.13)もアルバムの最後に聴くと、より強い意味を持って聴こえたりして。

うん、出会ってきた人たちの顔が見えたらいいなと思います。

-このアルバムは、たしかにPONさんのバンド活動9年間、人生28年間をぶちこんだ1枚だけど、ちゃんと聴き手も自分の歌にできる作品だと思います。

それは嬉しいですね。ちゃんとそれぞれの人の曲になってほしいと思うから。そういう曲を書くにはどうしたらいいのかを考えた結果、自分のまんまを書くことが、きっとその人に近づく方法やと思った瞬間があったんです。それを取り入れたのが『my contents』(2013年リリースの3rdアルバム)だから、3~4年前か。その前の『キミノコト』(2012年リリースの2ndアルバム)では、人に対することばっかり歌ってたんですけど、俺はみんなと変わらへんから、俺のまんまで書くのがいい。そのときから変わりましたね。

-今後、このアルバムを超える作品を作るのは大変そうですけど(笑)。

って毎回思ってますよね。毎回、作り終えるたびに"出し切った、これを60歳までやるとか絶対に無理"って思ってるんですけど、"できるんやな"と。そのときに思ったことを歌にするタイプやから、言うたら、何かを失くすたびに、誰かを好きになるたびに曲が生まれるやろうし、生きてるだけでなんぼでもできるやろうなと思ってます。

-で、このアルバムを引っ提げたツアーのタイトルが"生きてるだけで丸儲け"。痛快ですね。

一瞬で決まりましたね。

-これは、明石家さんまさんの名言ですね。

それを言えたらええなと思って、師匠からお借りしました(笑)。もうね、アルバムにピッタリやなと思ったんですよ。見たらすごいですよね。"Life is beautiful"に"生きてるだけで丸儲け"、自主企画イベントのタイトルは"GOOD LUCK"。なんちゅう能天気野郎がやってるんやろと思われるかもしれないけど、ちゃんと意味があるし、そう思ってやってるし、ほんまにラックライフらしいタイトルが並んで良かったと思います。

-どんなツアーにしたいですか?

ほんまに"生きてるだけで丸儲け"なツアーですね(笑)。ライヴに来てるときぐらいは、絶対にそう思ってほしいんです。その方が得やと思う。ライヴでそれを感じて、普段の生活にその儲けがまわっていけば、ほんまに丸儲けになるんちゃうかな。

-関西人っぽいなぁ(笑)。

話が生々しい(笑)。でも、それを軍資金にして人生でも勝ち得ていく、ライヴハウスってそういう場所だと思うんですよね。幸せの貯金をする場所やと思うんです。