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INTERVIEW

Japanese

KOZUMI × それでも世界が続くなら

2017年01月号掲載

KOZUMI × それでも世界が続くなら

1月11日に1stミニ・アルバム『アンデルセン』をリリースする、KOZUMI。泣きとも、叫びともつかないギターの咆哮とダイナミックなビートが共鳴するなかで、男女ツイン・ヴォーカルが繊細に、且つ確かな輝きを放つ。聴く者の感情を鋭く突き想像を掻き立てるバンドである。結成から丸3年を経て、この『アンデルセン』で男女ツイン・ヴォーカルに舵を切り、サウンド的にもよりオルタナティヴでオリジナルなものへと大きく成長を遂げた4人。今回は、アルバムのサウンド・プロデューサー兼アレンジャーの篠塚将行(それでも世界が続くなら)を交えて、今作に至るKOZUMIの進化の背景を訊いた。

KOZUMI:伊東 潤(Vo/Gt) きたはらさき(Vo/Dr) 北原 康平(Gt) 岡 涼太郎(Ba)
それでも世界が続くなら:篠塚 将行(Vo/Gt)
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 川村 隼也

-みなさん出身地が一緒で、今は都内中心で活動しているということですが、KOZUMIはどのようにスタートしたバンドなんですか。

康平:もともとは地元の長野で別々のバンドをやっていたんですけど、そのバンドが高校卒業と同時になくなって。

伊東:東京に来てから、集まって結成したバンドなんですよ。

岡:上京して落ち着いた5月くらいに、飲み行こうぜってなったのが最初だったかな。

伊東:俺が進んだ大学の近くに偶然、康平が住んでいて。そんな近くにいるなら遊ぼうぜって感じで、せっかくだから誰か呼ぼうってなったんですけど。このふたりの知り合いで、東京にいるのは高校の同級生か、ライヴハウスの友達しかいなかったんです。それでたまたま声を掛けてきたのが、岡と昔のドラムの奴で。そのときに、"バンドやろうぜ"って言って始めました。

岡:そのときはオリジナルのバンドを組むというよりは、スタジオに入って音を鳴らしたいとか、コピー・バンドでもやろうという感覚でしたね。

-ドラマーのさきさんはどう声を掛けたんですか。

康平:さきちゃんは地元の後輩なんですけど、結成して1年くらいして前のドラマーが抜けるとなったときに、上京してきたんですよね。

さき:前に地元でやっていたバンドのメンバーは住んでいる場所がバラバラで、思うように活動できなくなっていたときだったんです。本気でバンドをやりたいなと思っていたときに、声を掛けてもらって。しかも、KOZUMIはもともと先輩のバンドなんですよ。KOZUMIがやっていた企画にも、以前のバンドで出ていたことがあったんですよね。かっこいいなと思っていた先輩バンドだったんです。

-さきさん以前のドラマーは男性だったんですよね。さきさんの加入で、男女ツイン・ヴォーカルへと変化したんですか。

岡:最初はドラムとして入ってもらって。歌はやってもコーラス程度で、2年くらいはドラム/コーラスだったんです。それが、去年の9月にそれでも世界が続くならの篠塚さんと出会って、僕らが楽曲面で悩んでいる時期だったので、篠塚さんにスタジオ(での演奏)を見てもらえないかとお願いしたんです。何度か見てもらったなかで、"彼女が歌えるじゃん"ってなって。この武器を活かさない手はないということで、ツイン・ヴォーカルにしてはどうかっていう提案をいただいたんです。

伊東:2016年の7月くらいに、1曲だけのレコーディングがあったんです。それが、今回のアルバムにも入っている「愛の矛盾」(Track.7)で。そのときに、レコーディング・エンジニアとして篠塚さんを呼んで、"さきちゃん、歌えばいいじゃん"ってなったんですよ。

康平:既存曲の、ここのワンフレーズだけ歌ってみようみたいな感じで。それが始まりでしたね。

伊東:そこから、今回のアルバムを作ることが決まってスタジオに入ったタイミングで、"なんで、さきちゃんもっと歌わないの?"ってなって(笑)。

岡:正式にツイン・ヴォーカルにしようってなったのは、今回のアルバムをレコーディングする直前だったんですよね。

-それだけ録ってみた曲の感触が良かったということですね。

伊東:良かったですね。"これだ!"って、足りないと思っていたものがハマッた瞬間でした。

-さきさんにとっては、KOZUMIは先輩バンドであり、対バン相手でもありましたが、加入して音楽性もどんどん変わっていって、今こうしてツイン・ヴォーカルにもなっている。そのことはどう感じていますか。

さき:音楽性は変わっているんですけど、ライヴ・バンドであることや、根っこは全然変わってないんですよ。歌に込めるものもそうだし、なんでこの曲を作るのかとかも。サウンドが変わることに対しての抵抗はないというか。

-アウトプットの方法が違っただけなんですね。

岡:エモーショナルな部分や感情を曝け出すというのは、最初にライヴをやったときから貫いていますね。

-そういった歌の世界観や軸となることは、サウンド作りにも作用するんですか。

康平:それまでも考えてはいたんですが、今回のアルバムを作るとなったときに、しのさん(篠塚)に"全員の持ち味をもっと活かせ"みたいな話をされたんです。僕のギターの音はワーミー・ペダルを使っていて、基本的にオクターバーみたいなものがずっとかかっていて。もともと持ってはいたんですけど、曲の一部分だけで使っていたんです。それが"これいいじゃん、もっと踏みなよ"と言われたのが始まりで、結局アルバムを通して、ワーミー・ペダルを踏みっぱなしになったんです。

岡:サウンド的には一発で、このバンドだっていう音を目指してはいました。

-個々の音の強さも特徴的ですが、男女ツイン・ヴォーカルで短いフレーズの応戦をしている感覚で。とにかく1曲の情報量が多いところも面白いんですよね。

伊東:サウンドメイクもメロディも、すべてこのバンドだと戦いなんです。やりたいことはちゃんとあるうえで、寄せ合うというよりは、奪い合う感覚に近くて。すげぇ、いい戦いをした仲みたいなアルバムなんです(笑)。