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INTERVIEW

Japanese

FIVE NEW OLD

2017年01月号掲載

FIVE NEW OLD

メンバー:Hiroshi(Vo/Gt) Wataru(Gt) Yoshiaki(Ba) Hayato(Dr)

インタビュアー:山口 智男

楽曲の幅を広げることをテーマに作り上げた『Ghost In My Place EP』から7ヶ月。神戸にて結成された4人組、FIVE NEW OLDがこのたびリリースする『WIDE AWAKE EP』は前作の挑戦が決してゴールではなく、新たなスタートであることを印象づける1枚だ。彼らが今回、挑戦したのはバンドの進化のみならず深化だった。それはポップ・パンクを演奏していたころのオルタナティヴなロック・サウンドをアップデートした「Hush Hush Hush」に顕著に表れている。そんな挑戦を皮切りに4人は今年、さらなる飛躍を目指す!

-昨年はバンドにとって大きなターニング・ポイントになったんじゃないでしょうか?

Hiroshi:すべて変わりましたね。音楽に対する考え方もそうだし、お客さんも前より増えたと思うし。今までは、お客さんはライヴハウスによく来る方がメインだったんですけど、『Ghost In My Place EP』(2016年6月リリースの2nd EP)を出してから、"ライヴハウスは初めてだけど、楽しみです"って来てくれる方もたくさん増えて嬉しかったです。今作を続けざまに出すってことで、前作のツアーが終わる前からソングライティングを始めるという、今まで自分たちが経験したことのなかったスパンも含め、新しいことをいっぱい......それは自分たちでもやろうと決めたことではあったんですけど、しんどいと思いながらも、それを乗り越えないと先には進めないのでやりました。前よりは断然タフな1年だったけど、そのぶんやり甲斐もあったし、めまぐるしかったです。

Yoshiaki:バンドを始めてからの6年間の中で一番、バンドのことを考えていた1年なのかなって思います。

Hayato:前もって、"今年1年は自分らのキャパを超えるぐらいやろう"って言っていたんですよ。よくよく考えると、2017年はもっとキャパを超えるんですけど(笑)。

Yoshiaki:まぁ、(2016年は)その下準備ってところはあったけどな(笑)。

-音楽に対する考え方はどんなふうに変わりましたか?

Hiroshi:自分たちで決めた目標を達成するにはどうしたらいいかをシビアに考えるようになりました。それまでは毎年、目標は立てていましたけど、目標を達成できなくても、まぁ、仕方ないかって甘えていたというか、なあなあにしていたところがあったんです。でも、自分たちで決めた目標......本当は年内に2枚リリースしようと考えていたんですよ。諸々の事情でリリースは年を跨いでしまいましたけど、ライヴをやりながら年内に2枚分の曲を書き上げることはできたし、それが今後、バンドのスタンダードになっていくだろうっていう最初の一歩を踏み出せたと思います。あとは『Ghost In My Place EP』を出せたことで、もっと伸び伸びと、自分たちがやりたいと思う音楽を、みんなで見つめたうえで、その先にあるものを共有できるようになったと思います。

-前作を経ての今作だと思うんですけど、どんな作品にしたいと考えながら制作に臨んだんでしょうか?

Yoshiaki:僕ら今まで、朝っぽいとか夏っぽいとかってイメージがポップ・パンクをやっていたころから強かったので、今回は夜をイメージして作りました。ただ、夜と言っても、7時とか8時ぐらいから夜が明けるまで長いじゃないですか。その中で、いろいろなシチュエーションで聴ける曲を......例えばクラブに行くとき、テンションをアゲる曲、寝る前に聴く曲、朝、遊んで帰ってきてちょっと疲れたなってとき、仕事終わりでもいいんですけど、そういういろいろなシチュエーションで聴ける幅広い曲を作れたので、それぞれのシチュエーションで楽しんでもらえたらって思います。

-曲の幅を広げることがテーマだったという前作が決してゴールではなく、新たなスタートになったことを、今回の作品を聴きながら感じたんですけど、今回、初めに形になった曲はどれだったんですか?

Hiroshi:夜を象徴する曲としてまず書いたのが「Stay (Want You Mine)」(Track.1)。「Stay (Want You Mine)」の曲調は今回、絶対やりたいものだったんです。その他にもたくさんデモは作ったんですけど、どうしても夜ってなると、しっとりした曲ばかりになってしまって。それでFIVE NEW OLDとしては物足りないとなったとき、前作をトレースして、自分たちのオルタナティヴっていうものを、夜というテーマを掲げたうえでやってみたらどうなるかなと思いながら挑んだのが「Hush Hush Hush」(Track.2)でした。それができたことで、バランスが取れた4曲になったと思います。

-あぁ、「Hush Hush Hush」はおっしゃるとおり、オルタナ・サウンドという意味では、以前のFIVE NEW OLDに戻ったと思わせつつ、やっぱり前作を経たうえでのサウンドになってるところがいいですね。

Hiroshi:いいメロディを書きたいという意味では変わっていないし、鳴らしているコード感も変わってないんですけど、そんなふうに思ってもらえるのは音のアプローチが以前とは違うからだと思います。ギター・サウンドがメインになる曲なので、その音像で、どう形を作っていくかが重要だという話になったんですよ。そういう意味では、この曲に関してはギターが持っているシューゲイザー的なノイジーなサウンドを始め、オルタナ且つエモな中に音としてのアート性を意識して入れました。『LISLE'S NEON』(2015年リリースの1stフル・アルバム)でも「Liar」って曲でアンビエント/シューゲイザーにはチャレンジしていたんですけど、改めてそれを、もっと今の形でやってみたところがあると思います。