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INTERVIEW

Japanese

鏡トナリ

2017年01月号掲載

鏡トナリ

メンバー:橋本 一平(Vo) 青木“Kevin”進也(Prog/Gt/Cho) リョウタシミズ(Gt) しょた(Ba/Cho) シャー:D(Dr/Cho)

インタビュアー:山口 智男

幅広いバックグラウンドを持つメンバーたちが2011年に結成した愛知県豊橋市の5人組、鏡トナリ。その彼らがfaderuiをプロデューサーに迎え、約2年ぶりにリリースする2ndミニ・アルバム『First Culmination』は、メンバーそれぞれに聴いてきた洋楽と邦楽の影響のハイブリッドとも言える唯一無二のサウンドが、現在のバンドの勢いを物語るように生き生きと奏でられている。この2年間、ライヴに打ち込みながら遂げた成長と変化が反映された今回の作品をきっかけに、彼らはロック・シーンの最前線に躍り出るに違いない。

-新作を聴かせていただいて、きっと幅広いバックグラウンドを持ったバンドなんだろうと、まず感じました。ひとつのジャンルにこだわらず、メンバーそれぞれにいろいろな音楽を聴いてきたのではないでしょうか?

シャー:D:それぞれに、いろいろな音楽を聴いてきたと思います。僕はJ-POPも聴いたんですけど、ハード・ロック/メタルもいろいろ聴きましたね。中高生のころからずっとそうでした。今は洋楽の重たい音楽も好きでいろいろ聴いているんですけど、ドラマーとしてはMEMPHIS MAY FIRE、THE WORD ALIVEといったポスト・ハードコア/スクリーモ・バンドの影響が大きいと思います。

一平:僕らの曲を聴いても想像つかないと思うんですけど、俺はMr.Childrenがルーツにあって、バンド名の鏡トナリはミスチルの「Mirror」(1996年リリースの5thアルバム『深海』収録曲)という曲の歌詞からつけたんですよ。自分が誰で、何のために生きているかわからなくなったとき、"鏡となり 傍に立ちあなたを映し続けよう"って歌詞なんですけど、すげぇいいなと思ってバンド名にしました。他にもいろいろ聴きますけど、洋楽はあんまり聴かないんですよ。メロコアだったらdustboxが好きです。ヒップホップのTHA BLUE HERBも好きです。歌詞でグッと来るようなものが好きなのかな。

Kevin:僕はACIDMANとかのギター・ロックから入って、そのあと、EDMが好きになったんですよ。最初はZeddにハマッて、シンセでダブとかドラムン・ベースとか(の曲)を作り始めました。菅野よう子さんが作る劇伴も好きですし、中田ヤスタカさんとかBOOM BOOM SATELLITESも好きです。

リョウタ:ギターのルーツは凛として時雨、the band apartです。めっちゃ好きでコピーしていたんで、その影響はフレーズにも表れていると思います。

しょた:最初はASIAN KUNG-FU GENERATIONからバンドものを聴き始めて、高校生のころはELLEGARDENとかSHAKALABBITS、チャットモンチーとかを聴き漁るようになったんですけど、今でも気持ちがウワッとなるという意味ではメロコアがルーツになっていると思います。

-それだけバックグラウンドがバラバラの5人がどうやって集まったんですか?

一平:それぞれバンドをやっていて、みんな同じタイミングで解散したんですよ。豊橋って狭い町だから、各々がやっていたバンドのことも知っていたし、解散したってことも知っていたんです。そしたらKevinから連絡があって、"一平のバンド解散したんでしょ? じゃあ、一緒にバンドやろうよ"って。そのとき、俺はラウド・バンドをやっていて、Kevinは歌モノのバンドをやっていたから、一緒にできるのかなって思ったんですけど、意外にそこはスムーズでした。

Kevin:そうだね。一平を誘ったら、あとはさっと集まりました。

一平:Kevinとリョウタはもともと一緒にバンドをやっていたし。シャー:Dだけは声を掛けたら1回断られて、俺がキレるっていうこともありましたけど(笑)。

シャー:D:なんでキレられたのか、未だにわからない(笑)。

一平:俺の誘い方が雑だったのかもしれないね。いきなりだったから。

-Kevinさんは、こんなバンドにしたいというヴィジョンはあったんですか?

Kevin:バンドを始めた当時、Fear, and Loathing in Las VegasやNEW BREEDのように同期を入れているバンドが新しいって話題になり始めていて、僕もちょうどZEDDにハマり始めたときだったんで、ピコリーモに乗っかろうと思ってました(笑)。でも、そこから歌モノになっていって......。

一平:今は生のバンド・サウンドをフィーチャーしていますけど、始めたころはシンセ・フレーズがもっと前に出てましたね。

Kevin:だから今回、またシンセ・フレーズを前に出すのか、ラウドになるのか、どうなるんだ!? ってところで、"歌モノになった!"と思ってほしいという気持ちがあります。

一平:俺らも、"あ、歌モノになった"って感じなんです。でも、それは本当に自然の流れで。

-歌モノにしようと決めたわけではなく?

一平:でも、なんとなく共通意識はあったんだと思います。

しょた:これまでも、歌と歌詞は聴こえてほしいってみんな思っていたから、自然にそうなっていったんだね。

一平:俺のやりたいことにみんなが合わせてくれたのかもしれないです。

-やっぱり一平さんの歌声って個性的だから。

一平:それホントですか? めっちゃ嬉しいです。

-歌声のキャラが立っていると思うんですけど、あれ、みんなそう思っているんじゃないんですか?

Kevin:今回、fadeのruiさんにプロデュースしてもらったんですけど、僕が仮歌を入れたデモを聴いてもらってイマイチと言われた曲も、一平が歌うと"いいじゃん"ってなることが結構あって。そのとき、一平の歌声は個性的なんだと改めて思いました。

-結成から5年経ちましたけど、この5年間を振り返っていかがですか?

一平:アイドル・バンドみたいな見え方をしていた時期があったんですよね。

しょた:そうだね。

一平:だから、本格ライヴ・バンドだってところを見せたいと思ってやってきました。

シャー:D:そこはずっと軸にありました。

一平:やっぱりすげぇ悔しかったから、ライヴは鍛えてきたし、アイドル・バンドみたいな言われ方をするとイラつきましたね。

しょた:でも、それは俺たちがイケてるってことでしょ?

一平:それは恥ずかしい(笑)。「Kids Return」(2015年リリースの1stミニ・アルバム『Become Your Mirror』収録曲)みたいなポップな曲があるからそういうふうに見えるんですかね。

しょた:だから、ライヴもガンガンやってきたしね。

シャー:D:根本にある泥臭さを、絶対に見せたいと思いながら。

一平:そこを大事にしながらね。

シャー:D:よく言ってたのが、"ライヴにはスニーカーで来てほしい"って。それで"ライヴを楽しんでほしい"って伝えてました。