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INTERVIEW

Japanese

The Folkees

2016年10月号掲載

The Folkees

Member:糸永 直幸(Vo)

Interviewer:山口 智男

日本のロック・シーンにピリリとスパイスを効かせる要注目レーベル、QEEMA RECORDSが全国デビューさせる若き4人組 The Folkeesは、"日本のリヴァプール"と謳われる博多の音楽シーンの申し子と言えるバンドだ。彼らが10月5日にリリースする『いつかへの旅』には素朴な味わいの中に、"この想いを伝えたいんだ!"という情熱が感じられる全9曲が収録され、どこかにいそうで、実はいなかったThe Folkeesのユニークさをアピール。バンドを代表して、フロントマンの糸永直幸がメール・インタビューに答え、全国デビューする意気込みを語ってくれた。

-初の全国流通盤となる『いつかへの旅』を完成させ、もうすぐリリースする現在の心境をまず教えてください。

"やっと"という思いです! そして、すごく良いアルバムができたと思っています。

-前身バンド時代を含め、6年(か、それ以上)ほど活動歴があるわけですが、ここまでの道のりは長かったですか? それともあっという間でしたか?

正直、長かったです。今、Qeema Recordsという最強のレーベルに所属しているんですが、そこに拾ってもらう前は、バンドはとても苦しい状況でした。それを乗り越えた経験があるので長く感じます。

-2010年の"閃光ライオット"の決勝に進出した経験も持つNew Clear Familyが、2012年2月にThe Folkeesに生まれ変わったそうですね?

"閃光ライオット"に出演すると、"閃光ライオットに出演したバンド"ということがバンドのイメージより先に来てしまうので、そのことにウンザリしている自分がいました。バンド自体に実力がなかったので、そのブランドについていけてない自分がいたんです。なので、そこを捨ててイチから勝負したいなと思って、バンド名を変えました。

-糸永さんはこれまでどんな音楽やバンドに影響を受けてきたんでしょうか?

中学生のときに、日本語パンクに衝撃を受けてひたすら真似してました。そこからルーツを探っていき、フォークに影響を受けました。

-かつて、"めんたいロック"と呼ばれたTHE MODS、THE ROOSTERS、TH eROCKERSら、80年代に活躍したバンドが日本のロック・シーンに与えた影響は大きいと思いますが、The Folkeesも、いわゆるめんたいロックの影響を受けているんでしょうか?

かなり影響を受けてます。僕の父が、まさにその時代に生きてた人なので、その血は流れてる自信があります。めんたいロックの歴史が書かれた本を読むと、写真に写ってる親父が載ってるんですよ。しかも、博多でこういうバンドをやっていると、その時代の人たちとライヴハウスで一緒になったりするので、影響されない方がおかしいくらいなんです。

-そもそも音楽に夢中になるきっかけは、いつごろ、どんなことだったんでしょうか?

中学生のころですかね。僕は目立ちたがり屋だったので、とにかく目立ちたくて。"音楽やるとみんな僕を見てくれる!"って衝撃を受けました。そこからです。

-他のメンバーも糸永さんと同じような音楽を聴いてきたんでしょうか?

他のメンバーとはずっと一緒に過ごしてきたので、インプットはある程度一緒ですね。でも、そのインプットにも若干違いがあって、そこが面白いとも思ってます。

-The Folkeesには、糸永さんとスンジン(Gt)さんというふたりのソングライターがいますが、"こういう曲を作るのが得意"というのはそれぞれにありますか?

僕が作るのは、シンプルな曲! スンジンは繊細な曲って僕は思ってます。

-歌詞は糸永さんが書いていらっしゃいますが、自分たちの音楽を通してどんなことを伝えたいと考えていますか?

"これを絶対に伝えたい"ということはありませんが、僕がひとりぼっちのときに作った曲が、誰かがひとりぼっちのときに届けば素敵なことだなって思ってます。