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INTERVIEW

Japanese

CICADA × UKO

CICADA × UKO

ヒップホップやブラック・ミュージック、エレクトロニカの都会的な香りとエッジーな攻めの姿勢と、洗練されたポップスの耳に心地のいいキャッチーさとが溶け合ったバンド・サウンドを響かせ、インディー・シーンでも注目のCICADA。そして、ヘルシーな色っぽさを持ったヴォーカルとグルーヴィンなファンク/ダンス・チューンを聴かせる、ソロ・アーティストUKO。"para de casa"のレーベルメイトであり、ともに4月13日にCICADAはニューEP『Loud Colors』を、UKOは1stアルバム『Saturday boogie holiday』をリリースする。両作品ともに、これからのキャリアの礎となるアグレッシヴな今の精神を込めた作品。互いの存在もいい刺激になっている2組というCICADAのヴォーカル城戸あき子とUKOに、それぞれの音楽について語り合ってもらった。

CICADA:城戸 あき子(Vo)
UKO
インタビュアー:吉羽 さおり

-CICADAとUKOさんは、レーベルメイトで知り合って1年くらいということですが、最近はよく飲みに行ったりもしているそうですね。

城戸:そうですね、グッと距離が近づいたのが、たぶん、川崎のLA CITTADELLAでのライヴかな。そこの噴水広場でレーベル・イベントがあってCICADAがフリーライヴをすることになったんです。それで、"UKOも出ないか?"と言われていたんですけど、サポート・メンバーの方の都合が合わなくて。"それなら、私たちがバック・バンドをやるよ"と言って。UKOのバック・バンドをCICADAのみんなでやったんです。

UKO:――という、豪華な感じでやってもらったんです(笑)。

城戸:バック・バンドなんて普段はやらないので、私たちも初めてのことで。

UKO:お互いが初めてのことで、そのときにグッとね?

城戸:仲良くなりましたね。

-そのためにスタジオにも結構な回数入ったんですか。

UKO:そのときは1回だけでした。でもCICADAのみんなは上手いので1回のリハでもばっちりで(笑)。

城戸:ほんとに(笑)? 私たちはめちゃくちゃ緊張してたけどね。CICADAはこんな感じのバンドだけど、UKOのサウンドはすごくポップだし、ソロ回しみたいなことも普段はしたことがなかったから。

UKO:そうそう(笑)。ソロ回しもしてくれたんですよ。

城戸:楽器隊のみんなは、久しぶりにそういうことやるからどうしようって困ってた(笑)。でも私もコーラスをするのは初めてだったし、すごく新鮮でしたね。あれは楽しかったです。

UKO:ずっと踊ってたよね。

-普段は会ったときにはどんな話をするんでしょう。音楽の話も多いんですか?

城戸:この間飲みに行ったときはUKOが酔っぱらって、なんかよくわからないことでめちゃくちゃ笑ってて。それを見てみんなで笑ってたけどね(笑)。

UKO:たわいもないことを話してます(笑)。

城戸:でもチラっと音楽の話もすることもあります。

UKO:ふたりだと、最近どう?というところから、深い話をするよね。

城戸:そこから、褒め合いになっていく(笑)。"UKOの歌、ほんと好きなんだよね"って。

-ふたりとも艶っぽい声のヴォーカルなんだけれども、角度が違うような感じですよね。お互いのシンガーとしての魅力や、バンドや音楽についてどう感じていますか。

UKO:私はずっと以前から、CICADAの音楽が好きなんです。去年はたまたまライヴが一緒になることも多くて、パフォーマンスもよく観ていたんですけど。そのたびにどんどん好きになっていくんですよね、いつも刺激をもらいます。メンバーのみんなは、お兄ちゃんみたいな感じで、仲良くしてもらっていますし(笑)。尊敬していますね。でも、ステージを降りればフラットにいろんなことを話せるし、ほんとに大好きなバンドです。

城戸:UKOは第一印象から、めっちゃ太陽みたいな人だなと思っていて(笑)。パーッと明るくて、いつも"あっこ~!"みたいな感じで話しかけてくれて。それもすごく嬉しいんですけど、それがUKOの楽曲にも出ているんですよね。出かけているときに一緒に聴きたいというか、いい意味ですごくポップだし聴いていて元気がもらえるんです。

-UKOさんはもともと、こうした今のサウンドにあるようなソウル、ファンクという音楽が好きだったんですか。

UKO:学生のときはハウスとかダンス・ミュージックやインストものばかり聴いていたんです。中学時代は、洋楽のロックばかり聴いていたんですけどね。SUM 41とかSIMPLE PLANとか、NIRVANAとか。

-あまり今の音楽とは結びついていかないですね(笑)。

城戸:ほんとだ(笑)。

UKO:そうなんですよ。それで、そこからダンス・ミュージックを聴くようになっていって。リスナーとしてはダンサブルな曲が好きだったんですけど、当時は、自分が作る曲はバラードが多かったんです。でも、またそこからいろいろと経て、今のポップな音楽になっていったんです。