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INTERVIEW

Japanese

そこに鳴る

2016年03月号掲載

そこに鳴る

メンバー:鈴木 重厚(Gt/Vo) 藤原 美咲(Ba/Vo) 竹村 友宏(Dr)

インタビュアー:山口 智男

レーベルメイトであるBenthamと全国ツアーを行い、その存在が知られ始めた、そこに鳴る。メタル、プログレの影響も吸収したうえで和風のメロディが効いた哀愁ポップ・ナンバーを、アクロバティックな演奏で奏でる大阪の男女トリオが満を持してリリースする2nd EP『YAMINABE』は、変化し始めたバンドの過渡期をとらえたドキュメントと考えた方がいいようだ。それでも格段のスケールアップを印象づけるんだから、本当の進化は!?と思うと、今後が楽しみだ。メンバーたちの生々しい声をどうぞ。

-いろいろな側面でバンドのスケールアップが感じられる作品ができ上がりました。昨年4月に発表した前作『I'm NOT a pirolian』以降の充実した活動が反映された結果ではないかと思いながら聴かせていただきました。

竹村:前作発表後、レーベルメイトのBenthamとツアーを回ったんですけど、それが僕らにとって初めてのことだったんですよ。

藤原:初の全国ツアーだったんです。

竹村:やること見ること聞くことすべてが初めてで、すごく刺激的な1年でした。

-ツアーの中で自分たちの音楽が多くの人に届いているという実感はありました?

藤原:今まで全く縁がなく、初めて行った北海道や台湾などでも私たちを知ったうえで来てくれる人がいたんです。それでCDを全国リリースしたり、MVをYouTubeにアップしたりするのは、すごく影響力があるんだなって改めて思いました。

-前作は、これを作って、どこからも声がかからなかったらバンドをやめようという思いのもと、作った作品でしたよね。では、まだまだ続けていけると改めて思えたわけですね?

竹村:そうですね。まだまだ全部出し切ったわけではないので、前作をステップにまだまだやれると思いました。

-鈴木さんは?

鈴木:僕は逆で、全然届いてないし、全然伝わってないし、全然広まってないと思いましたそれは上を見たらきりがないとわかっているにもかかわらず、上を見てしまうからだと思うんですけど。本当に、これでいいんだろうかぐらいのことは。

-悔しさもあった、と?

鈴木:それが95%ぐらいです。

藤原:それはそれぞれに感じてたとは思います。

-でも、それがバンドを続けるモチベーションのひとつになったのでは?

鈴木:そうですね。"次こそは。次こそは"と思いながら出し続けるのかな。

-今回の『YAMINABE』を聴き、まず1番に音がクリアになって、パキッと開けた印象とともに、そこに鳴るの魅力がヴィヴィッドに伝わる作品になったんじゃないかと思いました。制作にあたっては、どんな作品を目指したんでしょうか?

鈴木:コンセプトは特になかったんですよ。そもそもレコーディングしたのが去年の3月で。

藤原:前作。(※1st EP『I'm NOT a pirolian』は2015年4月リリース)が出る前なんです。

-えっ、そうなんですか。

鈴木:夏から秋ぐらいに2曲足して今の形になって。「エメラルドグリーン」(Track.2)と「内緒にしててよ、醜い私のことを嫌っても」(Track.6)の2曲以外は前作を出す前に録っているんです。だから、どんな作品を目指すも何も、前作の制作時に"今ある曲を全部録ろうよ"ってレーベルから提案されて、レコーディングしたんです。"KOGA RECORDS"に所属する前からライヴでやってた曲も3曲ぐらいあるんです。タイトルに"~ver."ってついている曲は昔からある曲でデモ音源に入ってるんですけど、そういう初期衝動的な曲から「エメラルドグリーン」みたいな削ぎ落としたストレートな曲まであって、他人からしたら、結果的に"いやそこに鳴るでしかないやん......。"って感じるのかもしれないですけど、曲を作った僕の主観では、これ以上の振り幅は無理かなって思って。そういう意味で"YAMINABE"というタイトルをつけました。「6月の戦争 -extreme explosion ver.-」(Track.1)みたいな曲は、需要があれば作りますけど、何もなかったらもう作らないと思います。