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INTERVIEW

Japanese

Alfred Beach Sandal

Alfred Beach Sandal

Member:北里彰久(Vo/Gt)

Interviewer:増田 思織

北里彰久(Vo/Gt)のフリー・フォームなソロ・ユニットとして活動を開始した"ビーサン"ことAlfred Beach Sandalが、ニュー・アルバム『Unknown Moments』をリリースした。ロック、ラテン、ブラック・ミュージックなどさまざまな音楽ジャンルを飲み込んだ北里と、岩見継吾(Wb)、光永渉(Dr)を中心に多くのゲスト・ミュージシャンを迎えて鳴らされる音楽はとことん自由で、一体ここはどこなんだ?と思わず考えてしまうほど無国籍。唯一無二のビーサン・サウンドをさらに昇華した今作について、北里にメールで話を訊いた。

-Skream!初登場ということで、まずは自己紹介をお願いします。

はじめまして。Alfred Beach Sandalをやってる北里です。みんなは"ビーサン"って呼びます。

-最初にいくつかAlfred Beach Sandalについて、そして北里さん自身のことについてお聞きしたいと思います。プロフィールに"雑多なジャンルをデタラメにコラージュ"したとありますが、北里さんの音楽のルーツは何なのでしょうか。また、影響を受けたアーティストなども教えてください。

最初はJ -POP聴いてて、そのあと洋楽のロックを聴くようになり、クラブ・ミュージックにも興味が出てきたころにブラック・ミュージックとか辺境音楽にもハマり......みたいな感じです。好きなのはその時々で変わりますけど、Sun Ra、SLY & THE FAMILY STONE、CAPTAIN BEEFHEART、Caetano Veloso、BECKとかですかね。クラシックなところでは。

-なぜ、バンドではなくソロ・プロジェクトとして音楽活動を始められたのですか?

友達がいなかったから。

-2013年にリリースされた『Dead Montano』以降は岩見継吾さん(Wb)、光永渉さん(Dr)とのトリオ編成を軸に活動しておりますね。このおふたりとは、どういった経緯で一緒に音楽をすることになったのでしょうか?

岩見さんは、彼がベースを弾いてるGatos Meetingという林栄一さんのフリー・ジャズ・バンドと対バンしたときに、お店の人に"一緒にやってみたら"と無茶ぶりされて、本番でふたりで1曲やってみたら、あまりにダメダメで。"こりゃこのままで終わるのはダサイからもう一回やりましょう"となったのがきっかけです。みっちゃんは、VIDEOTAPEMUSICという友達が撮ってた映像を見ていたら、すごくいいドラマーが叩いていて。その友達に"いいね"と言ったら"今度この人のやってるライヴあるから行こう"と誘われ、みっちゃんのやってるチムニィを観に行ったのがファースト・コンタクトかな。そのときはそっけない会話しかしてないですけど、そのうち流れで一緒にやることになりました。

-改めて、アルバム『Unknown Moments』のリリース、おめでとうございます! ブログを拝見しましたが、発売日が延期になり、実はさらに延期になりそうだったと書かれていましたね。相当作り込まれた作品だと思うのですが、制作期間はどれくらいだったのですか?

シングルの『Honeymoon』が去年の年末から2月ぐらいまで、アルバムが4月からレコーディング始まった感じです。だからそんなに長くやっていた感じじゃないですね。半年ぐらい。ただ密度がめちゃ濃かったですけど。

-今作は、前作に引き続きビート・メイカーのSTUTSさん、フルートの池田若菜さん(吉田ヨウヘイgroup)、トランペットには高橋三太さん(1983)など多くのミュージシャンが参加されていますね。それぞれのパートも、北里さんが作っているのでしょうか?

いや、ニュアンスだけ伝えて大体自由にやってもらってますね。フレーズ指定してる部分もなくはないですけど。みんな素晴らしいプレイヤーでした。STUTSの場合は相談しながら一緒に作ってる感じなんで、またちょっと違いますね。共作。

-歌詞を聞いてみて、言葉のチョイスがすごくおもしろいなと感じたのですが、歌詞はどのようにして書かれているのでしょうか。

その時の気分とかムードを、いいメロディ、いいリズムの言葉に置き換えるって感じです。視覚的なイメージがとっかかりになることが多いです。