ドラマチックアラスカ

INTERVIEW

Japanese

ドラマチックアラスカ

2015年03月号掲載

ドラマチックアラスカ

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Member：ヒジカタナオト（Vo/Gt）

Interviewer：沖さやこ

－ははは。安田さんは爆弾ジョニーに加入する前、ギターをやってらっしゃいましたから。

安田君は今も曲作りもギターで作ることも多いみたいで。彼は爆弾ジョニーの中でサウンドを担う役割も大きくて、話しててもめちゃくちゃ頭がいいのがわかるんです。仮メンバーとは思えないくらい意欲的にいろんな案を真剣に出してくれて、音を探求して。昨日も一緒にスタジオ入ってたら12時間くらい経ってたんですけど（笑）、全然その長さを感じなくて。本当に高校生のころに戻ったみたいにめちゃめちゃ楽しいんです。やっぱり彼も伊達に爆弾ジョニーをやってるわけじゃないから、僕らのライヴもめちゃくちゃ良くなりそうで。

－最初は"ドラマチックアラスカに爆弾ジョニーの安田さんが？"と驚きましたけど、フラストレーションを音楽にするドラマチックアラスカですから、精神性として通ずるものはありそうです。

すごくいい雰囲気でやれてます。僕もthe pillowsやメンタリティ的にはパンクというか、泥くさいところだと思うんです。ドラマチックアラスカと爆弾ジョニー、やってる音楽は全然違うと思うんですけど、そういう部分は一致してると思うし。安田君は音楽にすごく詳しいからたくさんいろいろ教えてくれるし、ギター・ソロに悩んだらYouTubeでいろんなバンドを見たりして研究するんですよ。バンドが食われちゃうくらいの勢いですごいから（笑）、この先の制作では彼も参加してくれるようなので、すごく楽しみです。

－そちらも楽しみにしています。「フレームアウト」みたいな、各パートがフィーチャーされた曲はライヴ映えしそうですし。

この曲は1曲目では激しくいったので、ちょっと落差をつけようかなと思って作りました。これが結構難しくて、レコーディングも結構大変でライヴで再現できるかどうかが心配で......（笑）。コーラスもこだわって、ヴォーカルも優しく歌ったり。そんなに自分では意識してなかったんですけど、デビュー当時"ARCTIC MONKEYSっぽいね"と言われることがあって。この曲も"「Brianstorm」っぽくしようぜ！"と言ってたんです。結局メロディアスになってだいぶ離れちゃったんですけど（笑）。

－（笑）確かにドラマチックアラスカに初期ARCTIC MONKEYSの要素は感じますね。

でも僕が洋楽のバックグラウンドがほどんどなくて。ベースがそういうのが好きなんで、安田君とすげえ楽しそうに話してます（笑）。ふたりがすごい盛り上がってるのを見て、ああ、俺もちょっと洋楽のインプット増やさななあ......と思うし。僕が中心に聴くのは、職業柄というか、同世代のライバル・バンドが多いんです。そこでいい化学反応が起きればいいなと思っています。僕と安田君のギターの音はすごくUKっぽいのに、ドラマチックアラスカでやってる音楽は今っぽくて、そのギャップが面白いねと話してて。

－確かに。流行のものもそれ以外のものも、自分たちがいいと思うものを音楽にしている。「無理無理無理」で歌われているのもそういうことですし、それを音でも訴えていると思います。

『無理無理無理』はサウンドも歌詞も2015年の僕らの姿勢を示せたシングルになったなと思っています。あと"こういうバンド"というイメージがついてしまうと、他のことがやりにくくなるのは目に見えているので、先にいろんなことをやっていたほうが、あとで動きやすいなと思うし。次の作品群はこのシングル以上にいろんな入り口を用意しているので。

－そうなんですね。楽しみです。

ちょっとずつ名前も広がってきたし、今回のシングルみたいな入り口だけでなくてもいいのかなと考える余裕も出てきたし。身の回りでいろんなことが起こってるし、自分は常に何かに追われてる気がするので（笑）、書くこともたくさんあるし、書きたいこともたくさんあるし。聴いてくれた人の反応もむちゃくちゃ楽しみです。