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INTERVIEW

Japanese

pertorika

2014年12月号掲載

pertorika

メンバー:三井 拓郎(Vo / Gt) izumi(Key) オショウチータ(Dr)

インタビュアー:山口 智男

-今回のEPはそこからのどんなアプローチなんですか?

三井:今回は、亀田誠治さんやサカナクションの山口一郎さんにホームページやラジオ番組で曲を取り上げていた、その勢いのまま(笑)。"あのサカナクションが"とか"あの亀田誠治が"と言えるうちにリリースしようって。これは本当に(笑)。

izumi:前作は自主リリースだったんですけど、意外に反響も大きかったので、また3年空けたらもったいないから、すぐに動こうってことで前作のリリース・ツアーの最中から動きだしました。

オショウ:前作がポップスとしてのpertorikaの間口を広げるというコンセプトだったので、今回はそれをさらに広げたうえで、冬から春へという季節感も意識してみました。

三井:ずっと作りたいと思っていたクリスマス・ソングにも挑戦してみたんです。

-どんないきさつで今回、KOGA RECORDSからリリースすることになったんですか? KOGAのレーベル・カラーとはちょっと違うのかな、とも思ったんですけど。

オショウ:シティ・ポップという意味では、KOGAさんにとっても初めての試みだと思うんですけど、それにpertorikaを選んでいただけたのはとてもうれしいです。実はレーベル・オーナーの古閑さんは5年ぐらい前からずっと僕らの音源を聴いてくださってて。

izumi:1st ミニ・アルバムのレコーディングのときはドラムも貸していただいて(笑)。 オショウ:いろいろ支援をしていただいてたんです。

izumi:今回、"次の作品をまたすぐに出そうと思ってるんです"ってお話をしたら、古閑さんが"うちから出してみる?"って言ってくださって。

オショウ:何と言っても、古閑さん自身がVENUS PETERのベーシストとして、渋谷系の最前線で活躍されてきたシティ・ポップのプロフェッショナルですから、その古閑さんがそこまで言ってくださるなら、"もうぜひお願いします"って。

-古閑さんから何かディレクションやアドバイスはあったんですか?

三井:あったんです。その言葉がドスッときたんですけど、"最強の曲を書いてくれ"って。すごいですよね。嬉しかったです。それだけ期待されてたのかな。ただ、締切が9月だったので、夏に冬の曲を書くわけですよ。そこが精神的には大変でした。タイトル曲は最初にサビができて、そのリズムはドッツタ・ツタ・ドンッタなんですけど、これ文字にしづらいのかな(笑)。とにかくそれを生かすためにAメロとBメロはわざと落としたうえで、それだけじゃまだ弱いと思って、サビの前の楽器のリフを、そこだけリズミカルに跳ねさせました。ぱっと聴いたら、あたりまえのように聴こえるかもしれないけど、そういう狙いのもと作ったことをここで伝えておきたいです。

-その他、今回挑戦したことというと?

izumi:2曲目の「午前6時のメリークリスマス」は王道のバラードという意味で、ひとつの挑戦でしたね。

三井:これまで王道のバラードって難しいなぁと思い込んで作ることを避けてきたんですけど、メロディが降ってきたら素直にそこに歌を乗せてみたらいいんじゃないか、って思ってたらメロディが降ってきたんですよ。

オショウ:この曲の王道のアレンジは、昔からpertorikaを聴いてきた人たちにとっては相当新鮮だと思います。

三井:今まではヒネくれたポップスっていうのがよかったんですけど、それをたくさんのかたから言っていただけたんで、逆に王道も作れるんだぜって気持ちもありましたね。

izumi:4曲目の「さよならと桜」では中学校の合唱部のコーラスを入れたんですけど、これもやってみたいと思ってたことを実現させることができました。

-北海道の中学校だそうですね?

izumi:そうなんです。高校生というよりは中学生というこだわりがあって、知り合いを探したら、私の高校時代の先輩で、中学校の合唱部の先生をやってるかたがいたのでお願いしたんです。けっこうタイトなスケジュールだったんですけど、なんとか録ってもらえて、テイクもとてもよかったのでぜひ使わせてくださいって。コーラスだけ録ってもらって、音を送ってもらったんですけど、録音は私の専門学校時代の知り合いに頼んで、出張録音に行ってもらいました。

三井:だから売れないと申し訳ないんです(笑)。売れないというか、たくさんのかたに聴いてもらわないと。

-そのコーラスもそうなんですけど、「You're Not Alone」のマンドリンとか、「午前6時のメリークリスマス」のストリングスとか、「季節がまた終わる」のフルートとか基本編成に入っていない楽器の使いかたが面白いと思いました。

三井:普通のポップスに入ってない楽器を使ってみたかったんです。曲やメロディそのものはキャッチーなんですけど、それ以外のところでは結構こだわってみました。そういうことはこれからもどんどんやっていきたいです。たとえば、カリンバといった民族音楽の楽器も入れてみたい。民族音楽の楽器を使って、民族音楽をやるのではなく、ポップスにそういう楽器を入れて、"あ、この音ってアフリカの、あの楽器の音だったんだね"ってちょっとした発見があると面白いんじゃないかと思うんですよ。