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INTERVIEW

Japanese

CHROTO

2014年09月号掲載

CHROTO

Member:イトキン (Gt/Vo) 高橋 翔 (Gt) 西野 遊 (Ba) 大津 一真 (Dr)

Interviewer:奥村 小雪

誰もが対峙する"時"との共鳴や悲鳴を、独創的な世界観で描き出すロック・バンド、CHROTO。アルカラの稲村太佑(Vo/Gt)も"イトキンの歌声に惚れた!!!!"とコメントを寄せた前作『CHROTO』から1年ぶりの新作となる1stミニ・アルバム『passAge』をリリースする彼らがSkream!に初登場。メール・インタビューで音楽のルーツから新作へのこだわりまで、とことん語ってもらった。

-Skream!に初登場ということで、まずはバンドについてお伺いしたいと思います。みなさんがそれぞれ楽器をやり始めたのはいつ頃からですか?きっかけなども教えてください。

イトキン:俺は幼少期からピアノやってたんですけど、祖母や母から聞くにはそれ以前に"四六時中、歌っている子"だったみたいですね。これは自分でも記憶にはあるんだけど、将来の夢は"歌手"でした。元々、別のジャンルで音楽は志望していたんですが、高校の新入生歓迎ライヴで射抜かれてしまって、軽音楽の道に入りました。ギターを手にしたのはそのころです。

高橋:中学のときにゆずになりたいなと思ってアコギを始めて、しばらくして偶然BLANKY JET CITYを聴いたら格好良すぎてそれからエレキ・ギターを始めました。

西野:子供のころに映画"バック・トゥ・ザ・フューチャー"を観て過去に戻ったMartyがChuck Berryの「Jonny B.Goode」を演奏するんですが、あのシーンを観て感動してから俺は音楽で生きていくって決めましたね。その後中3でギターを始めましたが、高校の文化祭でベースがいなくてベースを始めてから目覚めましたね。もうこの楽器の虜です。

大津:僕がまだ小さいころ、当時音楽の仕事をしていた父がギターを教えてくれようとしたんです。けど、まだ年齢1桁のチビッコにいきなりTHE VENTURESとか弾かせようとするもんで、"デケデケデケデケデケデケデケデケ!!"っておなじみにのアレを弾こうにも指痛くて"ムリ!やめる!!"って投げ出しちゃったんですよ(笑)。でも、それでも漠然と"音楽やってみたいなー"って気持ちがあったんです。それで中学生のときに母の友人がドラムをやっていて、その友人のバンドを見に行ったんですね。それで"あ、ドラムっておもろいかも"って思って地元の音楽教室に通い出してからですね。想像以上に面白くてもう10年以上ドラムで遊んでます(笑)。

-皆さんにとってルーツとなるアーティストを挙げるとすれば?

イトキン:俺は根元はゲーム・ミュージックがあって、植松信夫さんを尊敬するアーティストに挙げています。これは本当に昔からです。バンドだとUKロックがルーツにあってMUSEは特に影響受けてます。

高橋:BLANKEY JET CITYですね。いなかったらバンドやってないです。

西野:X JAPAN生まれのBLANKEY JET CITY育ちって感じですね。ベーシストだと高校のころCREAMのJack Bruceに憧れました。

大津:高校生のころはRED HOT CHILI PEPPERSとNIRVANAとMETALLICAが僕の中の音楽3本柱でした。ドラミング的影響はDEEP PURPLEの Ian PaiceやTHE WHOのKeith Moonあたりの激しくて派手なロック・ドラマーが大好きでしたね。

-2009年11月に吉祥寺にて結成されたとのことですが、CHROTOのメンバー4人が集まった経緯を教えていただけますか?

西野:以前に俺とイトキンとで吉祥寺を中心に活動する3ピース・バンドをやっていたんです。そのバンドが解散するときに今度もし一緒にできるならギターを増やして4人編成でやりたいって俺の申し出にイトキンが賛同してくれて、イトキンの熱望により当時別のバンドでギター・ヴォーカルをしていた高橋を引き入れたんですよね。当初のドラマーはその頃 高橋と一緒にバンドをやっていた奴で、2つのバンドが1つになった様な形でした。高橋はイトキンの曲の世界観を誰よりも理解していたというのが大きかったですね。もともと俺も高橋とは毎週の様に酒を飲む仲間だったので話が早かったです。

大津:僕は別のバンドでCHROTOと共演していて、その時から"かっけーなー"って思ってたんです。んで、前のドラマーが抜けるって聞いて"やってみたいんだよねー"ってよくライヴハウスで会う高橋や西野に話をしてたら、スタジオ入って飲みに行って気がついたら加入してました(笑)。

西野:大事なことは大体酒飲むところから始まる(笑)。

-CHROTOは、"chrono(時)とhito(人)を合わせた造語"ということですが、このバンド名はメンバーのどなたかが考えたものなのでしょうか?また、このバンド名にした理由もお伺いしたいです。

イトキン:俺です。バンド名決めようってなった時に、本当にただのひらめきなんですけど"C"で始まるバンド名がいいなって。そこから俺の楽曲に対する根本のイメージを引き出して言葉を並べていった結果、CHROTOしかないと思いました。"hito(人)"っていう言葉を掛け合わせる発想に至ったのは、俺の弟が"正人"だったからですね。

-活動1年半にしてワンマン・ライヴや渋谷CLUB QUATTROでの主催イベントをソールド・アウトさせたり、昨年リリースした1stアルバム『CHROTO』がTOWER RECORDS 渋谷店でのインディーズ・チャートで週間2位を獲得するなど、かなり好調だと思われますが、それはご自身でも実感されていますか?

西野:ありがとうございます。でも、正直まだまだだなって感じです。もっと面白いことをたくさんやりたいし、全国での知名度はまだないので、今回のリリースとツアーでたくさんの人にCHROTOの音楽を聴いて好きになってもらえたらなって思っています。