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INTERVIEW

Japanese

ビレッジマンズストア

2014年05月号掲載

ビレッジマンズストア

Member:水野 ギィ (Vo) 加納 靖識 (Gt) Jack(Ba)

Interviewer:岡本 貴之

2ndミニ・アルバム『刃の上を君と行く』を5月28日にリリースする名古屋発バンド、ビレッジマンズストア。ガレージ・ロック、ブルース、R&B、パンクを咀嚼して吐き出したかのようなサウンドは雑多なようでいて、メロディアスなヴォーカルが乗ることでバンドの個性を生み出している。キレッキレの音にユーモア溢れるパーソナリティ、そこに垣間見える、音楽に対する真摯な姿勢をインタビューから感じ取って欲しい。

-バンドの結成が2003年とのことですけど、現在のメンバーに至る経緯を教えてもらえますか?

水野:今ここにいる3人(水野、加納、Jack)が実は中学の同級生なんです。(出身が)村(ビレッジ)なんですよ、愛知県の凄い田舎で。学年の生徒全員で65人の中からたまたま奇跡的にメンバーが揃った感じです。元々僕はドラムだったんですけど。

-そうなんですか?

水野:俺は文化祭とかでコントをやってて(笑)。彼らは弾き語りしてたんですよ。それが悔しくて。それで一緒にコントをやってた人たちに"ごめん、俺はカッコイイことがやりたいんだ。面白い人になりたいんじゃないから"って言ってやめて。それからみんなに内緒でドラムを始めて、"俺実はドラムやってるんだよね。入ってやっても良いけどどうする?"みたいな(笑)。

-ドラムを叩けるようになってからアピールしたんですね(笑)。

水野:そうです、ちょっとかっこつけて(笑)。

加納:なかなかドラマーっていうのは確保するのが大変なので(笑)。

水野:俺は2人に憧れてたんですよ。だからどうしても入りたくて。

-じゃあ水野さんは元々ヴォーカルをやりたかったわけじゃないんですね。

水野:なかったです。自分は曲を作ってたんでヴォーカルが辞めた時に"じゃあヴォーカルやるわ"って。それからメンバー・チェンジがあったりして今に至るんですけど、今のメンバーに固まってから"よっしゃやるか"って感じになりましたね。

加納:前作が出た時がメンバーが固まった時なんですよ。2011年くらいからですね。

Jack:ようやく今の5人になってから進む方向性が見えてきた感じです。

-元々の方向性というか、どんな音楽をやりたくて始めたんですか?

水野:俺らが中学生の頃って青春パンクとかメロコアが流行ってたんですけど、俺は父ちゃんと母ちゃんが聴いてた歌謡曲を聴いてたんですよ。バンドをやってるからには色んなものを聴こうと思ったんだけど、結局俺がやりたいことってメロディがあって楽器がそれを際立たせる、日本人にしかできない音楽だと思って。それをメンバーに話したら面白いんじゃないかっていうことで、今の形になってますね。

-スーツで統一しているビジュアルを見ると、オールディーズとかクラシック・ロックへの憧れがあるのかと思ったんですが。

水野:それはありますね。

加納:(しみじみと)やっぱりスーツはカッコイイですからねえ。

一同:ははははは!

-赤というのは、バンドのイメージ・カラーなんですか?

水野:例えばサッカーの試合でみんなが同じユニフォーム着てたらテンションあがるじゃないですか?でも黒いスーツだったら世間的にも多いんで、自分たちが同じチームだって思えなくて。5人でひとつっていうのを認識して自分たちを鼓舞するために着たんです。

加納:5人全員赤い人たちってあんまりいないですよね(笑)。

水野:全員主張してるんだもんな!?俺だけで良いのにって思ったけど(笑)。

-そうですね(笑)。普通ヴォーカルの人だけですよね。

加納:バックは普通黒ですからね(笑)。でもそれだとありきたりになっちゃうなと思って。