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INTERVIEW

Japanese

amazarashi

2013年04月号掲載

amazarashi

インタビュアー:沖 さやこ

2010年のデビュー以来、一切本人のメディア露出のないながらも、絶望の中から希望を見出す強烈な詩世界が厚い支持を集めるamazarashi。音源としては2ndフル・アルバム『ラブソング』以来のリリースとなる『ねえママ あなたの言うとおり』は、ポエトリー・リーディング2曲を含む全7曲を収録するミニ・アルバムだ。今作についてバンドのキーマンである秋田ひろむにメール・インタビューを敢行した。

-音源としてのリリースは昨年6月の『ラブソング』以来となる今作ですが、前作を制作し、外に発信したことで新たに見えたこと、得たことなどはありましたか?

あまり変わったことはないと思います。『ラブソング』の次のアルバムだからこそ今回の様なアルバムが出来たと思うので、そういう影響はあると思います。

-今作に収録されている7曲は、いつ頃作られたもので制作期間はどれくらいでしょうか。曲を作る上で影響を受けた出来事などがあれば教えて頂きたいです。

 

主に去年いっぱいから今年頭まででしょうか。『ラブソング』とかぶって作っていた曲もあります。「ミサイル」という曲は古くてアマチュア時代の曲ですが、今回1番以外の歌詞は変えました。影響を受けた出来事というか、僕の生活する中での風景が色濃く出ている気がします。

-秋田さんは曲が頭に浮かんで、そこから制作をなさるのでしょうか? それとも制作モードに入ってからお作りになるのでしょうか。

曲作りは暇があったら定期的にするようにしてます。そこからリリースしたいと思う様な曲やタイミングがあれば制作に入る、という感じです。

-今作を作る上でコンセプトなどはありましたか?それとも楽曲が出来上がることでコンセプトが見えてくるという作り方でしょうか。

 

今回は1曲目の「風に流離い」という曲が出来た時に“次の音源には絶対この曲を入れよう”と思って、そこから考え始めました。コンセプトはなかったんですが、「性善説」という曲が出来て、方向性が決まったと思います。

-秋田さんにとって“曲を作る”とはどのような行為でしょうか。作品を生み出すことは、楽しみや苦しみが伴うと思うのですが。

 

僕は曲を作るのが1番楽しいです。いい曲が出来上がっていく時の、全部のピースが上手くハマる様な感覚が楽しいです。逆にいい曲が出来ないと、これほどつまらない作業もないです。

-『ねえママ あなたの言うとおり』は「性善説」の一節から取られたものですが、これをアルバムのタイトルになさった理由は何でしょうか?

“性善説”というアルバム・タイトルにしようかなと思ったりもしたんですが、それだとちょっと具体的すぎてアルバム全体の印象と違ったので、抽象的な“ねえママ あなたの言うとおり”にしました。この言葉だけで全部の曲を説明できるな、と思って。

-今作もポエトリー・リーディングの楽曲が収録されていますが、どちらの曲も自立しながら、その次の楽曲(「性善説」と「パーフェクトライフ」)を映えさせていると思います。メロディがない分、音がダイナミックになっており、それがアルバムの中でアクセントにもなっていると思いました。

 

ポエトリー・リーディングの「春待ち」と「僕は盗む」は最後に作りました。全体の流れを作る役割で、いつも入れています。前の曲の余韻を残しつつ、次の曲へ繋がるように作りました。歌詞も他の曲と繋がるところがあったりするので、そういうところも楽しんでもらえたらと思ってます。

-「春待ち」も「僕は盗む」も現実的な空気と非現実的な空気の狭間のような曖昧な空気が心地よいです。そういうものは意識なさっていらっしゃいますか?

 

単語と単語の距離感が遠い方が鮮やかな印象になるので、そこは意識しました。ポエトリーは言いたいことを直接言うんじゃなくて、言いたいことの外堀を埋めていく感じで作ったので、抽象的な曲になったと思います。