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INTERVIEW

Japanese

ザ・クロマニヨンズ

2013年01月号掲載

ザ・クロマニヨンズ

Member:甲本 ヒロト (Vo) 真島 昌利 (Gt)

Interviewer:沖 さやこ

ザ・クロマニヨンズが7枚目となるオリジナル・アルバム『YETI vs CROMAGNON』を2月6日にリリースする。インパクトのあるタイトルが掲げられた今作は、シングル「突撃ロック」「炎」を含む全12曲入り。Skream!でも何度も特集を組んでいるザ・クロマニヨンズだが、今回初めてバンドの中心人物である甲本ヒロトと真島昌利にインタビューを敢行。ヒロトとマーシーのロックンロール愛に触れてほしい。

-今作もクロマニヨンズらしい、かっこいいアルバムですね。フル・アルバムとしては7枚目となる『YETI vs CROMAGNON』ですが、完成してみていかがでしょうか。

甲本:楽しかったです。

真島:レコーディングは楽しいよ。

甲本:毎回そうなんですけどね。(レコーディングは)あんまり"何かを作ってる"って感じがしないんだ。ただ"楽しいね"つってやってて、誰かが録音してくれる。そのときに川口(聡)さんっていう人(エンジニア)の録音はとってもいい感じ。どんなアルバムになってもいいんだ、そのときが楽しければ。

-2012年前半は、前作『ACE ROCKER』のレコ発ツアー尽くしでしたが、今作の曲作りやレコーディングはいつ頃行われたものなのでしょうか。

真島:レコーディングは10月くらいにやったのかな。

甲本:そっか。曲はもう7月、8月くらいには全部あったんだよね。

真島:曲は作るというより、勝手に日々の暮らしの中でぼんぼーん......と出てきたりして。

甲本:それも楽しみのひとつなんだよ。

真島:だからアルバムのために曲を作るというわけではないんですよ。"曲がたまってきたから発表しよう"っていう。何月何日にアルバムを出さなきゃいけないから曲作ろうって感じではないです。

-理想的な環境ですね。

甲本&真島:う~ん......普通(笑)?

-ああ(笑)、確かに作品を制作して発表するというのは本来そうあるべきですね。今作は、前作『ACE ROCKER』と精神的もしくは物理的な変化はありましたか?

真島:スタジオが変わったくらいかなぁ。でも僕はどこでやろうが全然変わらない(笑)。

甲本:あんまり関係ないね。ライヴもそうだよ。どこでやろうが関係ないね。演奏して録音するだけだからね。そこで人間ドラマとかなんもないですからね。険悪になってみたりとか、煮詰まってみたりとか。

真島:ケンカしたりとかもないしね。

甲本:そういうのがあれば面白いのかもね。情熱大陸みたいでさ。

-じゃあ先ほどおっしゃった通り、楽しく和気藹々とレコーディングをやってらっしゃるんですね。スタジオが変わると周辺環境も変わると思うのですが、そういう変化はいかがでしょうか。

真島:......カレー屋じゃない?

甲本:カレー屋だねぇ。前回のときは、前回使ったスタジオの上がカレー屋だったんですよ。でもそれがなくなったんですよ。今回(のレコーディング)は自分たちのプライベート・スタジオなんですけど、そこは近所に何件かカレー屋を見つけて通った。

-甲本さんと真島さんは食べ物のお話をよくなさいますよね(笑)。

甲本:それくらいしかないんだもん(笑)。レコーディングって何のドラマチックなことも起きないし、普通なんですよ。ぱーっと集まって、やろうや! ジャーン! 終わった! ......寂しいじゃない? だから帰る前にさ、ご飯食べようよ! せっかくみんな集まったんだから帰らないでよ! みたいな感じ。(メンバーとは)飯食ってるか演奏してるかしかないんで。そうすると、演奏は普通のこと、普段のことだから。話題は食事以外には何もないですね。

真島:せっかくみんな集まってるからね。

甲本:ただ集まって、一緒にご飯食べに行くだけでも楽しいんだ。そこで自分たちの好きな音楽を演奏できるから余計楽しいでしょ。だから、中学生とか高校生とか、僕はあんまり経験がないんだけれど"早く土曜日が来ないかな""早く日曜日が来ないかな、そしたらみんなで集まってエレキギター鳴らしてロックの演奏したいな"って週末を楽しみにする子供たちがいるじゃないですか。僕らは毎日それをやってる。楽しいよ。毎日が週末なんだもん(笑)。