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INTERVIEW

Japanese

FoZZtone

2012年07月号掲載

FoZZtone

メンバー:渡會 将士 (Vo&Gt)

インタビュアー:沖 さやこ

ライヴの録音録画可の“REC OK! TOUR”や、ライヴのオープニング・アクトに出演する学生バンドの募集、リスナーが選曲し曲順を選んだものがCDになるOMA(Order Made Album)などなど、様々な企画でリスナーを楽しませているFoZZtoneから約1年振りのフル・アルバム『INNER KINGDOM(内なる王国)』が到着。前作『NEW WORLD』に続き今作も2枚組で、disc2には“組曲”が収録。音楽の持つ強い意味、様々なアイディア――それが生まれた理由とは?

-今作の関係者用の紙資料には渡會さんのとても詳しい全曲解説があって、それを読んで作品を聴いて、“想いを伝えたい”というより“想いを体現している”という表現が正しいかなと思いました。音楽で音楽ではないものまでも作り出そうとしているというか。

そうありたいなとは凄く思いますね。……ひと昔前、結構“ロックンロール!”っていろんなバンドが叫んでたと思うんですよ。“ロックンロールで世界を変えるぜ!”って、いろんなバンドが一斉に歌ってて。でもそれが……多分震災以降、ガツンとなくなったと思って。そういう、音楽で具体的に行動に直結することがなくなるのは、凄く寂しいなぁと思うんですよね。今は配信とかの影響で音楽の価値観が物凄い揺らいでいるなぁと思うし。新しい時代に新しいシステムで立ち向かうとか、そういう形式的なことではなく、具体的な結果を音楽で出す、具体的な事象を起こすっていうのが一番分かり易いなぁと思うんで。誰でもやってることですけど、ライヴ見に行ったらすっごく元気になったとか、そういうことをもっと具体的に形にしていきたいなぁと思っていて、それを“今どういうやり方でやったらいいかな?”って考えている最中なので。音楽以外のことも、音楽で体現するというか。具体的に行動に移してるのは今年、去年くらいからですかね。

-ライヴの録音、録画、撮影可の“REC OK! TOUR”や、FoZZtoneのライヴのオープニング・アクトに出演してくれる学生バンドの募集、リスナーが選曲し曲順を選んだものがCDになるOMA(Order Made Album)などですね。ああいう企画のアイディアはどこから出てくるのでしょうか。

大体レコーディングの期間中ですね。メンバーや事務所の社長とか、みんなずっと一緒に生活をするわけなんで。大体どうしょうもない話してるんですけど(笑)、そういうとこから派生して出てくるものを割とみんな真面目に拾うというか。学生バンド募集も、キッカケは社長が“「けいおん!」ってアニメ今凄くてさぁ。NHK見てたらそれがキッカケでバンド始めたっていう子たちが超いっぱいいるらしくてさ!”って言ってきて。そんな社会現象になるほど凄いんだ、アニメで音楽に入った人たちがリアルでライヴに繋がっていくのかなぁ、マジウケんなぁって話してたら、気が付いたら“学生と対バンしよう!”って話になってて(笑)。

-ははははは(笑)。

多分チーム全体が真面目なんだろうなぁって思うんですけどね。面白いと思ったことはやらないと。僕らくらいの規模のバンドって腐るほどいるので、そういうバンドたちがいろいろと困りながらも頑張っているのは分かるんだけど、その頑張りにあんまり具体性がないというのも事実なので。挑戦しづらい環境っていうのもあると思うんですけど、うちは運良くそれを“GO!”って言っちゃえる割と頭のおかしな社長がいたり(笑)、メンバーも結構軽く“面白いんじゃなーい?”っていう感じで。でもいざ始めてみたら“こんなしんどいのかよ! もーやりたくねー!”みたいな話はちょいちょい出たりしますけど(笑)、割とこういう感じだから、企画に関しても意味合いを後から自分たちで把握していくんです。OMAも、凄い好きな名盤が何かっていうのを酒を飲みながら話してて。“でも俺はそのお前の言ったアルバムの何曲目が嫌いだ”とか、“あれをカットしたら絶対あれは名盤だ!”とか (笑)。

-ああ、分かります。

そういうどうしょうもない中学生みたいな話をしてて……“そういうのあったらいいよね!”“ウケるね!”って始めて。お客さんからバックしてきた反応が物凄く……いろんな意味合いを感じさせる、深い企画だったんです。お客さんが、うちのバンドだけじゃなくて、いろんなバンドの音源を聴くときに“何でこの曲順にしているのか”とか、そういう意味合いを考えることが楽しいと思うようになったって反応を示してくれたりとか。しかもひとりひとりが“これはこういうコンセプトでこういうストーリーがあるからこういう曲順で”っていう説明をちゃんとコメント欄に添えてくれて。