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INTERVIEW

Overseas

KASABIAN

2011年09月号掲載

KASABIAN

メンバー:Tom Meighan(Vo)

インタビュアー:沖 さやこ

KASABIANが2年振りとなるオリジナル・アルバム『Velociraptor!』を9月21日にリリースする。ヴェロキラプトルとは白亜紀に生息していた恐竜の名前。小型で知能が高く、集団で行動し、協力して獲物を倒していたそうだ。シンプルで強いタイトル通り、自信の漲ったアルバムになっている。今作も全作詞作曲を手掛けているのはギターのSergio Pizzorno(Serge) 。KASABIANの歴史と未来の詰まった4thアルバムについて、バンドのヴォーカルを務めるTom Meighanに直撃した。

-アルバムごとに毎回違ったアプローチで我々リスナーを楽しませてくれるKASABIANですが、今作はこれまでのKASABIANの持つ過去の要素もありつつも、これからを感じさせる内容だったように思います。4人で作り上げた歴史と信頼があったからこそ出来た作品だと感じましたが、そういう意味では集大成と言っても良いのではないでしょうか。

そうだね。やっぱり4人でこれまでいろんな経験を一緒にしてきたってことで、ある意味このアルバムは、回顧したり振り返ったりする要素も凄くあると思うよ。これまでの出会いだったり、別れだったりね。かつて、メンバーみんなで農場で一緒に住んで音楽を作ってた頃を振り返ったりとか。“これからまだまだやるぞ!”っていう意気込みもあるし、そういったものが詰まってると思う。あと今作は、これまで以上に、俺たちなりのポップ・ソングを書いていこうと思ったんだ。「Switchblade smiles」はそうではないかもしれないけどね。その他の曲はポップ・ソングとしても通用する。そんな曲がいっぱい詰まった作品を作ってやろうぜ!っていう気持ちだったんだ。

-何故ポップ・ソングを作ろうと思われたのですか?

今までとはそれほど根本的には変わっていないんだ。これまでもポップ・ソングの要素はあったけど、それがうまく隠れてたっていうのかな。若い頃……初めて音楽を作ることが出来た頃って、まさにこういうオーソドックスな歌モノを作ったところから始まるからね。それからコンピューターで曲を作るようになったり、いろんな影響を受けて少し異なった表現になったけれど、そういったメロディであるとか、KASABIANならではのサウンドっていうのは常に一貫してやってきたものだと思うんだよね。

-『Velociraptor!』というタイトルは新鮮ですね。

深い意味はないんだけど、この言葉を聞いたときに“これいいね!”“こういうバンドがいたらかっこよくないか?”っていう話をみんなでしてたんだ。だから、今回アルバム・タイトルにしたんだよ。

-アルバムの試聴会(※8月8日に国立科学博物館にて開催、TomとSergeも登場)で“口から転がるような発音がいい”とおっしゃっていましたね。

アルバム・タイトルにはインパクトのある言葉を選びたいんだよね。これまでもプログレッシヴ・ロックのアルバム・タイトルみたいなものや、60年代のロックのアルバムにありそうなものであるとか、ちょっとイッちゃってるような感じのアルバム・タイトルを付けてきたけどね。俺たちはタイトルにも常に拘っていきたいんだ。

-皆さんの作品の中でも特にいろんなタイプの楽曲があって、振り幅の広いバラエティ豊かなアルバムですが、楽曲アレンジだけでなく感情表現も非常に豊かで。

それが今回やりたかったことなんだ。とにかくもっともっと大きな画をイメージして、いっぱいいろんな曲を書いたよ。

-特に「Goodbye Kiss」は今までに無いタイプのアプローチですよね。実際Sergeから曲が出来上がったとき、いかがでしたか?

泣いた。

-おおっ。

彼が今まで書いた楽曲の中で最高の曲だよ。でも俺の中では自分達でもこういう曲が出来るってずっと思ってたよ。他の人はそう思ってなかったかもしれないけどね(笑)。

-(笑)。TomはSergeの書いた歌詞を歌うとき、どういう心境なのでしょうか。

Sergeは、俺が歌うということを前提に詞を書いているからね。俺のことを考えて書いてくれてるんだ。そういった意味では歌詞に対して違和感は全くない。確かに「Goodbye Kiss」みたいな歌を歌うのは初めてだけどね。でも俺が歌うことを前提に書いてくれてるから、「Goodbye Kiss」のようなタイプの詞でも違和感なくこの世界に入っていけるんだ。