ASH|Skream! インタビュー
『A-Z Vol.1』をリリースし、代官山UNITでの来日公演では、若々しくエネルギッシュなライヴを披露したASH。BLOC PARTYからRussell Lissackをサポート・ギタリストとして迎えた久しぶりの4人編成でのライヴ。新旧織り交ぜた、まさにベスト・オブ・ASHとも言えるようなライヴにおいて、時に疾走感を、時にうねりをダイナミックに生み出していたRick McMurrayとMark Hamiltonのリズム隊二人に、今のASHの充実した活動についてお話を伺った。
ASH : Official-Site myspace
Mark Hamilton(Ba) Rick McMurray(Dr)
INTERVIEWER : 佐々木 健治
-先日の代官山UNITでのライヴ、とても楽しませて頂きました。15年以上やっているバンドとは思えないくらい若々しくて驚きました。
Rick McMurray(以下R):ありがとう。昨日は新曲をプレイしたって言うのも大きかったと思う。ライヴでは、BLOC PARTYのRussell Lissackが参加してくれていたし、煮詰めすぎていないところがあったから、そこがよかったんじゃないかな。リハーサルもそこそこに今回のメンバーでやっているからね。そういう意味でもフレッシュさはあるよね。正直に言えば、今日は時差ボケも出てきているから、ちょっと疲れているんだけどね。でも、ライヴに関しては、もう何年やっていても毎回毎回新しい気持ちでステージに上がっているからね。自分達が演奏をしていて、フレッシュな気持ちでやっているよ。
Mark Hamilton(以下、M):うん。それに、今回の『A-Z』シリーズで作った楽曲では新しいことにも挑戦しているしね。曲を書く時には、歌詞よりも曲から入ることが多いんだけど、ギター・リフであったり、細かいパーツをいじっていた時、前にやったことがあるパターンや技法に関しては、全部後回しにしたんだ。何でも、やったことのない初めてのチャレンジをしていくという意識を持ってやっているから、それだけ斬新でいられるんじゃないかな。
-普段、イギリスでのツアーなどでも、今回のようなライヴ・セットなのでしょうか。思ったよりも、新曲が少なかったから、ちょっと意外だったんですが。
R:いや、全然違うセット・リストだね。「The Dead Disciples」とかは最近ライヴでやるようになったしね。
M:それに、結局今回の『A-Z Vol.1』に収録されているのは、結局全部シングルだから。シングルを中心にセット・リストを組むのって、難しいんだよね。全曲は無理だし。しかも、日本には昔からのファンがたくさんいるからね。一緒に成長してきたファンの為の究極と言える曲も演奏したかったから、ああいうセット・リストになったんだ。
-なるほど。「True Love 1980」をやらなかったのが一番意外だったので。単純に、凄く好きだから。
R:そうなんだよ。僕達もうっかりセット・リストに入れるのを忘れていたんだ。ライヴを終ってから、レーベルの人に指摘されて気付いたんだ。
M:「しまった。そう言えば、そうだった」ってね(苦笑)。あとは、「Kamakura」は日本への愛情を歌っている曲だから、日本では演奏をしたかったんだよね。セット・リストを決めるのはなかなか大変なんだよ。
R:「True Love 1980」は、昨日のインストア・ライヴでは演奏したんだけど、フル・セットでの演奏は、フジ・ロックでやるから、楽しみにしていてよ。
-分かりました。それでは、今回の『A-Z』での2週間に1曲シングルを出すという新しい挑戦は、実際にやってみていかがでしたか?
R:確かに、大きなチャレンジだよね。特に最近の傾向として、アルバムという単位より、シングルの方が注目されるようになっている。だからこそ、クオリティを落とさずに、2週間に一曲シングルを出していかなければならない。その中で、今回50曲以上の曲を仕上げて、そこからリリースしていったんだ。
M:そう。しかも、僕達は6枚のアルバムをメジャー・レーベルから出してきた。僕達は、今までとは違う新しいチャレンジを欲していたんだよ。じゃあ、新しいことって、何だろうと考えると、アルバムを1枚作って出すっていうのは、もう繰り返してきたことだからね。アルバムを出すことには、新しさを感じなかったんだ。そこで、音楽ダウンロードや、短期間に一曲ずつというリリースの形は、現代のリスナーのライフスタイルに一番合っていると思ったんだよ。
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A-Z Vol .1
Price:¥2600 → ¥2301 by AmazonRelease : 2010-04-07
ASHが取り組んできたA-Zシリーズから13曲をコンパイルした『A-Z Vol.1』。2週間ごとに一曲発表するというリリース形態自体、大きなチャレンジだったわけだが、様々なスタイルに挑んだ各曲のクオリティの高さはさすがASH。常にフレッシュな状態で活動を続けていなければ絶対に停滞してしまうだろうが、このコンピレーションのどこを切っても瑞々しくエネルギッシュな彼らの様子が伝わってくる。しかも、まだこれがシリーズの全貌ではなく、残り13曲もあるわけだから恐れ入る。正直、これほどASH の活動にワクワクするのは久しぶりだ。ベテラン・バンドが陥りがちなマンネリズムに堕することなく、これほどのポップ・ソング集を届けてくれたこと。どんな能書きよりも、このことこそが何よりも大切な事実だ。
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- 2010.10.12
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