SuiseiNoboAz|Skream!インタビュー | スイセイノボアズ

2010.02.12.

SuiseiNoboAz|Skream! インタビュー

SuiseiNoboAz|Skream!インタビュー

ブルース、ファンク、ダブを昇華したオルタナティヴ・ロックを鳴らすSuiseiNoboAz。US、Kのロックを希釈したような音楽でも一点突破型でもなく、ロックの歴史を俯瞰し、現在地にしっかりと足を着けて、前を見据えて爆音を鳴らす。ここまで完成度の高いオルタナティヴ・ロックはそうそうない。そのライヴ・パフォーマンスは、爆音の中でグルーヴが蠢く圧倒的な破壊力を持っており、各地で高い評価を得ているが、そんなSuiseiNoboAzがファースト・アルバム『SuiseiNoboAz』をリリースした。プロデューサーにZAZEN BOYSの向井秀徳を迎えたこの作品は、その楽曲のクオリティ、プレイヤビリティ、文学性あらゆる面で新人離れしている。Vo&Gtの石原 正晴にメールでインタビューを行った。

SuiseiNoboAz : 石原 正晴(Vo&Gt)

INTERVIEWER : 佐々木 健治


-アルバム『SuiseiNoboAz』リリースおめでとうございます。まずは、SuiseiNoboAzのプロフィールから教えて下さい。いつ頃、どのようにSuiseiNoboAzとして活動を始めたのでしょう?

2007年の夏頃に溝渕くん(匠良:Ba)から電話がありまして、それでノリオくん(櫻井 範夫:Dr)を誘ってスタジオに入りました。それから曲を書いたり練習したりして11月くらいに初めてライヴをやりました。

-SuiseiNoboAzは、60年代からのロックをしっかり聴いているんだろうなという印象がずっとあるのですが、音楽遍歴を教えてください。

中学生くらいの時にエレキ・ギターを買って、その時はパンクを聴いていました。THE CLASHとか。それから60年代くらいのロックを漁って、そのあと高校に入ったくらいからはずーっとTom Waitsとかを聴いていました。そこからCAPTAIN BEEFHEARTに行って。溝渕くんからFrank Zappaとか、Miles Davisとかを借りて聴いたりしていました。わりとクソ真面目に遡ったりしていましたね。
高校を出てからは何でも聴くようになりました。今はHIP HOPも好きです。井上陽水も好きです。

-皆さんが音楽を聴く時に、大事だと思うこと、「かっこいい」と思うツボみたいなものは何ですか?

ほとばしりというか「バキーン」てくる感じ。

-SuiseiNoboAzというバンド名の由来は何ですか?

Kurt Vonnegutの小説です。

-SuiseiNoboAzが音源を出すっていう噂は1年以上前から聞いたことがあったけど、この作品完成まではメンバーとしては長かったですか?自主レーベルからのリリースで大変なところも多いと思いますが。

長かったような短かったようなといった感じですが、アルバムがリリースされた時には嬉しかったのでやっぱり長かったでしょうか。

-楽曲はどういう風にできあがっていくのでしょうか?

ほとんどセッションですね。全員で大喜利をしているみたいな。

-『SuiseiNoboAz』もデビュー・アルバムとは思えないぐらい完成度が高いと思いますが、今回はじめて、こういう本格的なレコーディングをしてみて、いかがでしたか?

とても勉強になりました。

-アルバムの並びはどういうことを意識して決めていったのでしょう?

これは本当にランダムに録っていって、全部のミックスが終わった時に飲み屋に行ってみんなで飲みながら決めました。
みんななんとなく曲順を決めていたんですけど、話してみたらみんなほとんど同じだった。向井さんも。

-歌詞は散文的だけど、“ジーザスった”、“バビロン”とか、意味はよく分からないけど、何か強烈なインパクトがある言葉が出てきますよね。ああいうフレーズは自然と出てくるんですか?

あんまり深く考えた覚えがないのでたぶん自然なんだと思います。

-『SuiseiNoboAz』を向井秀徳さんがプロデュースをすることになった経緯を教えて下さい。

職業エンジニアというより演者の人で、ダブ好きな人で、Stive Albiniとか分かりそうな人をリストアップして、この時点ですごく少ないんですけど、一番やってくれなさそうな人にオファーしようってことで、最初に向井さんに声をかけさせてもらって。最初はあくまで“エンジニア”としてのオファーだったんです。でもやはり向井秀徳ですし、“やるとしたらいろいろこちらから言うけど大丈夫?”って言われて、“こちらもそれでしたら納得できるまでぶつからせてください”ってことになって。
録っていく過程で、本当にガッチリやってもらえて。これはもうサウンド・プロデュースっていうとこまで書いた方がいいだろうっていう思いがあったので、確認したら“うん、なんでもいいよ”っていうことだったので結果的にこういった書き方になりました。

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SuiseiNoboAz

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Release : 2010-01-20


ライヴ・シーンでは、その圧倒的なライヴ・パフォーマンスと楽曲の完成度の高さでその名を轟かせていたSuiseiNoboAzが遂にアルバムをリリース。しかも、プロデューサーは向井秀徳である。オルタナティヴ・ロックにサイケデリックなファンクネスを注入したようなサウンドは、轟音とともに腰を直撃してくる。散文詩的な歌詞の文学性、楽曲の質、プレイヤビリティ、あらゆる要素がアルバム・デビューとなる新人のレベルではない。向井秀徳らしさもしっかり感じられるのだが、それも向井色に染め上げられたというよりも、互いの音楽性が当たり前のようにシンクロした結果の産物。向井は年末のライヴのMCでひたすらSuiseiNoboAzについて話していたらしいが、それも納得の完成度を誇る作品だ。

(佐々木 健治)


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