GIRLS|Skream!インタビュー | ガールズ

2010.02.10.

GIRLS|Skream! インタビュー

GIRLS|Skream!インタビュー

サーフもサイケもフォーク、シューゲイザーも呑み込んだGIRLSのドリーミーな音楽は、2009年に高い注目を集めた。極私的でピュアなChristopher Owensの精神世界そのものとも言えそうな危なっかしさを滲ませるGIRLSの音楽。剥き出しのメロディと音に触れた時の甘美性は、誰かの日記を読んでしまった時のような背徳性に近いのかもしれない。1月の来日公演時にChristopherにインタビューを行った。

Christopher Owens(Vo&Gt)

INTERVIEWER : 佐々木 健治


-Christopherは、日本に住んでいたこともあるんですよね。

子供の頃に住んでいて、10歳の時に日本を出たんだ。何をしていたって訳でもなく、家族が信仰していたCHILDREN OF GODという宗教団体と一緒に来たんだよね。

-そういう宗教団体での暮らしの中で、子供の頃はどういう音楽を聴いていたんですか?

宗教音楽だけだよ。CHILDREN OF GODの為だけの音楽だね。

-他の音楽は全く認められていなかったの?

ああ、宗教音楽以外は聴くことができなかったよ。

-じゃあ、宗教音楽以外で最初に触れた音楽は何ですか?

そうだな・・・1990年代半ばに、GUNS ‘N ROSESだとかTHE CRANBERRIES、Michael JacksonやMADONNAなんかを聴いたんだよね。それと、THE SMASHING PUMPKINSだ。

-なるほど。自分で音楽を作ろうと思った最初のきっかけは?

LAに移り住んでから、ARIEL PINKやHOLY SHITがやっていることを見て、凄くかっこいいと思ったんだ。彼らを見ているうちに、僕も自分で音楽をやりたいと思って、それでギターをプレイするようになったんだよね。

-何かのインタビューで、あなたは『ALBUM』について「日記のようなものだ」という趣旨のことを言っていましたが、音楽を創るということ自体、そういう意味合いが強いですか?

そうだね。日記を書く時って、何も考えずに自分が考えていることをサラサラと書くものだけど、音楽も一緒だよ。自分が何かを思いついたことや考えたことをその場で書き留めておくんだ。歌詞だけではなくてね。で、楽器も演奏せずに鼻歌だけだったりもするけど、それをコンピューターに録音する。それを後から変えたり、聴き直したりってことはしないんだ。その時の直感的な感覚をキープしたいからね。そういうデモをどんどん貯めていくんだ。

-そういうデモはたくさんある方ですか?

ああ。アイデアはいっぱいあって、書き溜めてある曲もかなりあるよ。その中からあるコンセプトを決めて、一つのアルバムのように作るんだ。レゲエやカントリーとかね。あとは、Taylor Swiftっていう女の子のカントリー・シンガーの為にも曲を書いているんだ。

-じゃあ、次はレゲエ・アルバムなんてこともある?

いや、次は違うな・・・多分、4枚目とか(笑)。次のアルバムではもうやりたいことが決まっているからさ。それか、スペシャル・エディションとかインターネット限定とかそういう形かな(笑)。

-(笑)じゃあ、そのデモから曲を選んでGIRLSの音楽として完成させていく作業はどういう風に行っているのでしょう?

今回の『ALUBM』に関して言えば、何かコンセプトがあるわけじゃなくて、一番最初に自分達が持っていた曲を出したっていう感じなんだけど。1つ1つの曲をよくしようとベストを尽くした結果がGIRLSの楽曲なんだよ。歌詞とメロディはデモのままだけど、最初にギターを弾いてみて、もっとギターが必要かなとかどういうドラムが必要かとかJRと考えて加えながらアレンジしていくんだ。

-あなたの歌詞は、とてもダイレクトで私小説的であると思いますが、歌詞において重視していることは?

歌詞の時のことを考えている時は、女の子について書く時もあるし、そうじゃないことを書くこともあるけど、全てに共通していることは歌詞にしようと思うくらい、強い感情を持つということなんだ。それが、ハッピーな感情の時もあれば、怒りの時や悲しい時もあるけれど、いつでもちょっと幸せとかそういうレベルではなくて、本当に「書きたい!」と思えるくらい、強い感情を自分に引き起こさせるものっていうことかな。

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ALBUM

Price:¥1268 → ¥1288  by Amazon

Release : 2009-09-22


カリフォルニア出身の男性二人組、GIRLS。ローファイなドリーミー・サウンドと、サーフ・ポップ、60年代ポップスを土台にした甘いメロディ。シンプルながら、ゆったりと身体をスウィングしてくれるリズム。Christopher Owensの気だるいヴォーカルも相まって、心地よさと同時にノスタルジーも漂わせる。アルバムの通低音となっているのは、非現実へぶっ飛ばされる類のサイケデリアではなく、現実の匂いを失わない物語性を持った美しいドリーミー・ポップ。ここのところ、ドリーミーなサーフ・ポップを各々の解釈で鳴らすバンドが続々と登場しているが、このアルバムがその起爆剤となるだろう。DEERHUNTERやVIVIAN GIRLS、BLACK LIPSなどに夢中になった人は、必聴。

(佐々木 健治)


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