GARI|Skream!インタビュー | ガリ

2009.12.30.

GARI|Skream! インタビュー

GARI|Skream!インタビュー

97年に結成したGARI。既にバンド結成から13年目に突入し、ヨーロッパでも活躍する経験豊かなアーティストである。今までのGARIというと、デジタルとロックを融合させた、どちらかというとラウドロック的なアーティストという印象であったが、最新作『COLORFUL TALK』は、ラウドロックどころか、現在全盛期であるエレクトロ・カルチャー、更にはJ-POPの域にまでアプローチしてしまうという、GARI至上最も革新的なアルバムとなった。今回のインタビューでは、アルバムの話はもちろん、海外での活動のこと、バンド結成当時のこと、影響を受けたアーティストのこと、そして、“その時代の最も旬な音を積極的に取り入れること”を重視したバンド全体の精神性の部分に至るまで、様々な話を伺った。

GARI : YOW-ROW(Vo & Programing) / 獨古豊(Gt)

INTERVIEWER : 杉浦 薫


-これからの海外での活動にも期待していますね。因みに次はどの国に行きたいというような希望はありますか?

Y:ヨーロッパと一括り言っても、行ったことのない国には一つでもたくさん行ってみたいですね。もちろん、アメリカとか、中南米とか、未開の地に行くことも、凄く楽しいだろうなと思いますし。

-それでは、アルバム『COLORFUL TALK』の質問をさせていただきます。今作はかなり四つ打ちのダンスビートに特化したアルバムという印象を受けたのですが、アルバムを製作するにあたって具体的なコンセプトなどはありましたか?

Y:3年前にリリースした前作から随分時間が経っているので、前作の流れを引きずらない作品作りというのは、スタートする段階からずっとありました。今の時代のエッジーなサウンドというものを、きちんと取り入れていきたいなというのはありましたね。

-エレクトロ全盛期という今の時代を意識された?

Y:そうですね。

-エレクトロ勢の中でも、どのようなアーティストの作品にインスパイアされましたか?

Y:JUSTICEが出てきた時は、面白いなと思いましたね。こういうサウンドを日本でやれるアーティストは少ないなと思いましたし。フレンチ・エレクトロの隆盛というものも含めて、凄く参考にしました。

D:JUSTICEって、うちのメンバー全員がハマったアーティストだったんですよ。それで、こういうことをやってみようか?うん、ドンズバだねって賛成をしてメンバーみんなで始めてみたっていう感じでしたね。

-具体的はJUSTICEのどのようなところに魅力を感じましたか?

Y:エレクトロでロックをしている感じですかね。ロック・テイストなものが好きなので、所謂柔らかいスタイルのエレクトロを聴いてた時はちょっと聴き流していたものも、ああいうギターがディストーションだったり、シンセベースを歪ませてる感じとか。サウンドメイキングみたいなところが引っかかったんだと思います。

D:歪んでるのが好きなんで。

-なるほど。そして今作は全体的に、とてもポップな作品でもあると思うんですが、『COLORFUL TALK』はお二人自身でも、GARI至上最もポップな作品だと思いますか?

Y:そうですね。前作から比べても、そういうポップな質感になっていると思います。

-どうしてここまでポップな作品になったのでしょうか?

Y:こういう音楽をやっていると、作る側がという意味でも、聴く人を選んでしまいがちなんですよね。そうではなくて、J-POPカルチャーみたいなものもちゃんと視野に入れたトラック・メイキング、曲作りというものをやってみたいなと思ったんです。そういうバンドは日本に少ないと思うし、GARIがそういうバンドであれればな、という気持ちがありました。

-なるほど、確かにロック・リスナーだけじゃなくて、普段ロックを聴かない層のリスナーにもアプローチ出来る作品ですよね。全体を通して、トゥーマッチな音質ではないですし。ハードな曲でも、ロック・リスナーではない人が聴いても、あまり耳の痛い音にはなっていないというか。

Y:そうですね。馴染みのいいサウンド作りというのは、ロック・テイストであっても必要だと思うし、せっかく今までとは変えたスタイルの作品なので、ポップなサウンドであるということ以前に、第三者に聴かせた時の反応、気持ちよさ、心地よさを感じてほしかった。とにかくわかりやすく作っていったというか。

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Colorful Talk

Price:¥2520 → ¥2394  by Amazon

Release : 2010-01-06


これまでのGARIというと、ミクスチャー/エレクトロ色の強い、ラウドロック的なバンドという印象があった。しかしこの最新作は、従来の激しさを少し抑え、よりエレクトロ色を濃くし、踊りやすく、歌いやすく、更に幅広い層のリスナーにアプローチする作品となっている。「OVER THE SUNRISE」を聴いた瞬間、今までのファンは少し驚くかもしれないが、これはセルアウトではない。メンバー4 人で表現し得る限界にまで挑んだ、非常に進歩的で革新的な作品なのだ。同時に、JUSTICE を筆頭としたエレクトロ勢からインスパイアされた作品でもあるということで、そこかしこに現代流行のロッキンエレクトロ的なニュアンスが漂いつつも、そこを超越して更に凝ったトラックメイキングになっている点は、さすが長い歴史を持つバンドである。

(杉浦 薫)


▲GARI 動画メッセージ


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