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MAXIMO PARK × tricot 対談インタビュー

MAXIMO PARK × tricot 対談インタビュー

-tricotは海外に目を向けてるタイミングですが、何かアドバイスをもらっては?

Paul:海外のツアーともなると長くずっと一緒にいるから、絆を壊さないようにね。

キダ:ノー・プロブレム!

Paul:海外に行くのって、いろんな刺激ももらえるし、経験にもなるんだ。だから音楽をプレイするのももちろん大事なんだけど、観光客の気分で、できるだけいろんなところを回って、いろんなものを吸収しようっていうのがあるから、みんなもできるだけエンジョイしたらいいと思う。

中嶋:ツアーでいちばんつらかったことは何ですか?

Paul:アメリカ。広いからね。

tricot:ああ!

Paul:移動は大変だね。最初のときはアメリカってことでプレッシャーも大きかったんだけど、2回目からはリラックスしてライヴも楽しめるようになったけど。

中嶋:アメリカかぁ(笑)。

-(笑)MAXIMO PARKのメンバーはUKと日本のシーンの違いみたいなものは感じたことはありますか?

Duncan:日本もUKも同じだと思うんだけど、他の土地に行ってまず目に入ってくるものって、コマーシャル的なものが多いと思うから、男性グループも女性のグループもポップ過ぎるものが、まず目に入ってしまうんだけど、自分たちもオルタナティヴなバンドだから、そういう音楽を日本で知ろうとすると、自分たちから掘り下げていけないと思うんだよね。だからこうやって素晴らしいバンドとプレイできる機会であったりとかは、自分たちで探していきたいね。

Paul:僕は六本木のEX THEATERもSuper Deluxeも行ったことがあるんだけど、小さいヴェニューでも大きなホールでもプレイできるのは、日本のバンドはプロフェッショナルだなと思うよ。

-tricotから見た他の国のシーンは?

中嶋:UKには行ったことないんですが、アジア・ツアーに行って、日本以外のところを見ると、日本はけっこうミーハーやなってふうには思ったことはあります。流行りものばかりに目がいって、すぐ飽きちゃう。で、それが繰り返されてて。アジアではそうじゃなくて、けっこう音楽をしっかり聴いてる人が多いなと思いましたね。

Paul:UKに関して思うのは、さっきのラジオ番組もそうなんだけど、いろいろなオルタナティヴ・ミュージックやダンス・ミュージックが聴けたり、いろいろな種類の音楽が身近に聴ける機会がイギリスにはあるんだ。それはやっぱりイギリスのカルチャーだと思うし、ポップなもの以外にも同じぐらい触れる機会があって、共感できるぐらいまで知ることができるし、情報も手に入る。だから僕たちはラッキーだと思うね。

-お互いに、音楽をつくる上で触発されるものと言えば?

Paul:なんでも(笑)。

一同:ははは。

Paul:道を歩いてても、何かを見ても影響されるし。今回のニュー・アルバムを聴いてもらってもわかると思うんだけど、エレクトロ・サウンドもあればパンクもあるし、自分たちが聴いてきた音楽がすべての影響として組み込まれてる。だから、人の意見とかヒットとか、レーベルの言うこととかはあんまり関係なくて。僕らは今、ニューカッスルに自分たちのスタジオを作ってて、レーベルも今、自主レーベルを作ってて、そこに機材やコンピュータもあるし。ニューカッスルに住んでるのはふたりだけなんだけど、今はテクノロジーもあるし、時にはそのスタジオに集まって、みんながいろんなところで受けた影響をカタチにしてるんだ。

中嶋:自分たちも自主レーベルでやってて、どこかに所属したこともないので、一緒というか、ヒットとかあまり難しいことを考えずに、自分たちが生きてて感じたこと、作りたい音楽をやりたいから今の道を選んだんです。

Duncan:ところでどんな音楽に影響を受けてきたの?

キダ:ジャパニーズ・ポップ......アンド・アイ・ライク THE BEATLES、EAGLES、EARTH, WIND & FIRE......。

MAXIMO PARK:素晴らしい!

キダ:ファン・オール・ミュージック......ドゥ・ユー・ノウ・toe?ジャパニーズ・インストゥルメンタル・バンド。

Duncan:コンテンポラリーなの?

キダ:んー、決めかねますね(笑)。